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出たい少年と逃げたい少女

作者: ぱうんど
掲載日:2014/09/30

初投稿です。

誤字、脱字などありましたらご指摘お願いします。

「なんで村の外に行ったらダメなんだよ!」

「何度も言っているでしょう? 村の外は魔物がいる森があって危険なのよ。

 わかってちょうだい」


 僕の何十回目かの質問に母さんはため息をついていつもと同じ答えを返す。

 だが、今回は僕にも考えがあった。


「僕知ってるんだぞ! 一ヶ所だけ森になってなくて、むらg「やめなさいっ!!!」」


 初めてかもしれない母さんの怒鳴り声に思わずびくりと体が跳ねた。


「二度と村の外の事は、口に出さないでちょうだい!」


 僕を睨み付ける母さんを呆然と見ていると、ハッとしたように目を見開いて僕を悲しそうに見ると、家から出ていってしまった。


「……なん、だよ………………そんな、怒鳴ること…………」


 しばらくショックで動けなかったが、頭が回るようになると怒りが強くなってきた。

 いつもの僕ならそんなことはしなかっただろう。

 なんだかんだと母さんに言いながらも一度も村の外に出た事は無かった僕は、その怒りに身を任せて村を飛び出してしまったのだ。


「なんだよ、なんだよ! 村の外に他の村があるって言おうとしただけで、なんで怒られなきゃならないんだよ!」


 僕はこの時村から出た事を後悔した。

 しかし、同時に何度やり直そうとも僕は村から出ただろう。

 だって僕は、そこで世界一××な人に出会うのだから。



######



 私はずっと暗いところにいた。

 いつもお腹がすいているくらいのご飯と、たっぷりの水と、たまにもらえる木の実とで生きていた。

 何日かに一回女の人が来て私に色々言って帰って行く。

 その女の人が三回来るうちの一回ぐらい私は外へ出れる。


 今日は外へ出れる日みたいで、いつもはご飯とお水を持ってくるだけの人が私をキラキラした服に着替えさせた。


「用意は出来ているわね、グズ。

 本当なら死んでしまえばいいと思うのだけれど、生きられていてその上外に出れるなんてお前には過ぎた待遇よ。

 せいぜい感謝なさい」

「はい、ありがとうございます」


 この女の人の言葉はほとんどわからないけれど、かんしゃなさいとか、かんしゃしなさいとか言われたらありがとうございますって言いなさいって、言われたの。


 外を歩いてるとなぜか皆目を釣り上げて歯を剥き出して私を見る。

 女の人が悲しそうに周りを見ると、皆もっと目を釣り上げて私を見るの。

 かねもちはいいよなあとか、俺達のかねでめしくってやがるとか言うけど、よく意味はわからない。


 いつもはすぐに帰るんだけど、今日は女の人がどこかに行っちゃったから、フラフラと色んな所に行ってみたの。



 そこで私はあの子に出会ったんだ。

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