茶碗蒸しと玉子豆腐の英語
ワーホリの女の子たちが、カナダ人に茶碗蒸しの説明をしていました。でも、なかなか伝わらなかった様子で、私に助けを求めてきました。
茶碗蒸しをどう英語で表現するかです。
和英辞典で調べたところ、「pot-steamed hotch potch」と書いてありました。今、気づきましたが、私のパソコンでは、このスペルはおかしいとの赤線が引かれています。どこかのスラングなのか、昔の言い方なのかもしれません。もしかすると鍋という意味で、Hot potのことなのかも。
このPot-steamedというのは、容器である茶碗で蒸すという表現です。Hotch potchは羊肉と野菜のごった煮ということが辞書に書かれていました。
う~ん、確かに間違いではないけど、これで外国人がわかるかというとわからないと思います。
私たちが考えた表現は、Egg custard with chicken and vegetable でした。でも、そのカナダ人は変な顔をしました。
そして、少し前になりますが、一緒に働いていた台湾人の男の子が、休憩時間に食べるからと何かを買ってきました。そこにいた私に買ったものを嬉しそうに見せてくれました。
「ほら、見てよ。三つでこの値段は安いでしょ」と。
それは、プリンみたいなカップに入った玉子豆腐でした。三つ一緒にパックされています。そして、その値段は確かに(覚えてないけど200円くらい)安かったんです。
でも、食事中ならともかく、休憩時間に食べるものなのか?という疑問が私の中にわいてきました。
もしかして、この子はとんでもない間違いをおかしているのではないかと。
その男の子は私に一つ見せて、「あげようか」と言ってきました。
私は「いらない、それ、嫌いなの」と言いました。好きな人には申し訳ありませんが、玉子豆腐は本当に嫌いなんです。
その子は意外そうに私を見ました。
「なんで?三つも入っているから、あげる」と再度言ってきました。
「いらないったらいらないよ」と、しつこさにちょっとぞんざいな言い方をしてしまいました。
彼はプリンだと勘違いしていると思った私は、言いました。
「それって、甘くないよ。普通、食事として食べたりするよ。デザートじゃないんだよ。甘くないよ」
と、言いました。
彼はうんうんと言いながら、パッケージを開けていきます。
だしがついていました。それをかけるの?と聞くから、そうだと答えました。彼は完全にそれがシロップだと勘違いしているんです。
「すごいね、小さいスプーンまでついてるね」と嬉しそうでした。
「それは、だしで甘くないよ、いいんだね」と言いました。
彼は一口食べました。ものすごい顔をしました。
私に抗議するように「なんだこれは」と言いました。
だから言ったのに。
「甘くない」
だから、最初から私が言ったでしょ。
「これはなんだ?」
と、英語の表示を見ていました。
Egg custardと書いてあります。
彼は私に文句を言い始めました。カスタードなら甘いはずだと。
散々、甘くないって言ったのに。
確かにカスタードと書いたら、甘いものという印象はあります。日本語でもそうですね。
これは、Egg tofuと書くべきでした。豆腐という名前だったら、かなりの人がどんなものか知っているから。
玉子豆腐の批判ではありませんよ。台湾人の彼は、プリンだと勘違いしていたことからその味のギャップに食べられなかったということです。
でも、あのカップといい、だしが微妙にシロップに見えたところが、日本人でも目の前にだされたら、プリンだと勘違いしていたかもしれません。




