日系人は日本語を知っているが、そのスペルは別
うちの家族は日系グループに参加している。というか、旦那が一生懸命に参加して、私たちはその手伝いに行くという感じ。
毎年、1月には新年会が行われる。そのイベントのためのミーティングに参加していた時だった。
日系の中には、日本語が話せる人もいれば、全くわからない人も大勢いる。年配の人は戦争があったため、日本語教育が行き届かなかったせいもある。
しかし、英語オンリーの生活でも、一世や二世は片言の日本語は操ることができた。
「もち」「あんこ」「たくあん」「踊り」「香典」などの単語。
その日は、新年会に必要なものを誰が用意し、持ってくるかの話し合いだった。
旦那「もち米はエリックが買うから、あんこは誰が作るか」(英語で)
他の日系人「あんこは美佐江さんが作ってくれるって言ってた」(英語)
それらの会話を書記役の人がノートに書いていた。
うちの旦那はふと、そのノートを見た。
Eric Mochi Rice
Misae Unko
「みさえ、うんこ?」
旦那は大爆笑。しかし、他の日系メンバーはキョトンとしている。
「うんこ」とは・・・・と教えてやったそうだ。
普通日本人なら、あんこをローマ字でAnkoと書くだろう。しかし、英語でのAの発音は
「あ」と「え」の間の曖昧な感じになる。日本語での「あ」は「U」アンブレラ、アンダーなどの発音に近いのだ。
そのローマ字形式を知らなかった書記が、あんこをunkoと書くのは無理のないことだった。一般的なカナダ人だったら、あんこと書かずにsweet Red bean pasteとか書くんだろうな。
ちなみに、もち米はスティッキ―ライス、スイートライスとも言うけど、カナダ人の中では一般的な日本の米をスティッキ―ライスと呼ぶ人もいる。彼らにとっては、基本となる米はタイ米や中国米などのパラパラしたお米。
お寿司で使うには、日本風の米でないと作れない。それでスティッキ―ライスと呼ぶ。
日本人の学生が言っていたが、ホームステイのおばさんが、日本人はご飯が好きだからと言って、大きな袋でタイ米を買ってきたそうだ。慣れないご飯に閉口しているとのこと。
そういうのは、ピラフとか炊き込みご飯にしてもらって、日本風の米は自分で買ったらどう?って言ったけど。