表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/100

日系人は日本語を知っているが、そのスペルは別

うちの家族は日系グループに参加している。というか、旦那が一生懸命に参加して、私たちはその手伝いに行くという感じ。


毎年、1月には新年会が行われる。そのイベントのためのミーティングに参加していた時だった。

日系の中には、日本語が話せる人もいれば、全くわからない人も大勢いる。年配の人は戦争があったため、日本語教育が行き届かなかったせいもある。

しかし、英語オンリーの生活でも、一世や二世は片言の日本語は操ることができた。


「もち」「あんこ」「たくあん」「踊り」「香典」などの単語。


その日は、新年会に必要なものを誰が用意し、持ってくるかの話し合いだった。


旦那「もち米はエリックが買うから、あんこは誰が作るか」(英語で)

他の日系人「あんこは美佐江さんが作ってくれるって言ってた」(英語)


それらの会話を書記役の人がノートに書いていた。

うちの旦那はふと、そのノートを見た。


Eric Mochi Rice

Misae Unko


「みさえ、うんこ?」


旦那は大爆笑。しかし、他の日系メンバーはキョトンとしている。

「うんこ」とは・・・・と教えてやったそうだ。


普通日本人なら、あんこをローマ字でAnkoと書くだろう。しかし、英語でのAの発音は

「あ」と「え」の間の曖昧な感じになる。日本語での「あ」は「U」アンブレラ、アンダーなどの発音に近いのだ。

 そのローマ字形式を知らなかった書記が、あんこをunkoと書くのは無理のないことだった。一般的なカナダ人だったら、あんこと書かずにsweet Red bean pasteとか書くんだろうな。


ちなみに、もち米はスティッキ―ライス、スイートライスとも言うけど、カナダ人の中では一般的な日本の米をスティッキ―ライスと呼ぶ人もいる。彼らにとっては、基本となる米はタイ米や中国米などのパラパラしたお米。

お寿司で使うには、日本風の米でないと作れない。それでスティッキ―ライスと呼ぶ。


日本人の学生が言っていたが、ホームステイのおばさんが、日本人はご飯が好きだからと言って、大きな袋でタイ米を買ってきたそうだ。慣れないご飯に閉口しているとのこと。

そういうのは、ピラフとか炊き込みご飯にしてもらって、日本風の米は自分で買ったらどう?って言ったけど。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ