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郵便配達人のこと

 先日、うちのポストに全く別人の手紙が入っていた。

 住所を見ると、家のナンバーだけが同じ、ストリート名と番地まで全く違っていた。


 それなのに配達された他人の手紙。

 

 まあ、「wrong address」と記載して、うちのポストに入れておけば、郵便配達人が持っていってくれる。


 最近、普通の手紙を出す人が少なくなる今、切手もものすごい勢いで値上がりしている。インターナショナルなんて、国内切手の三倍だ。

 だから、もっとこういう仕事をしっかりしてほしいと思う。


 ちょうど、一年前くらいに、うちの近くに住む日本人の家の管理をしていた。(ただ、手紙や広告を取るだけだけど)

 たまたま、その時期は忙しくて、三週間ほど間があいてしまった。

 久々に覗いたそのポストには、別人への郵便物が入っていた。


 それはなんと、速達で出されていた。

 私はこの人物がかわいそうでしかたがなかった。住所も名前も全く違うのに、なぜ、速達が誰もいない間違った家へ配達されたのか。


 しかもレジスターメール(書留)だったため、調べてみると、発送された翌日には届いていると表示されていた。間違った住所にね。名前からして、母親から娘へのなにかと判断できる。

 息子の言うのには、この時期は大学の授業料を払う人が多いそう。実家から大学の授業料を小切手で送ってきたのかもしれなかった。


 どっちにしろ、この人は不運だったわけだ。


 そこで、私はその住所を調べ、配達することにした。うちのポストに入れておいてもいいが、一日も早くそれを待っている人に届けてあげたいと思ったから。

 その住所は徒歩で5分くらいのタウンハウスだった。散歩がてらに届けた。

 もちろん、その人は不思議がると思うから、メモ書きをした。

 「間違って、他の人の留守の家に配達されていましたと。」


 本当にもう少しちゃんとやってもらいたい。



 別の話だが、友人宅での話。


 最近、ジャンクメールにせよ、請求書にせよ、郵便物が全くこなくなったと言っていた。

 郵便局に問い合わせたら、その友人宅の庭に、足もとのあぶない木片やら釘やらが散乱しているため、郵便配達人が拒否しているとのことだった。

 唖然としていた友人。それならば、一言いってくれてもいいのに。


 そのほか、彼らには吠える犬などの家も拒否できるそうだ。


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