ファミリーデーという祝日
カナダは言うまでもなく広い。
だから、州ごとに交通ルールが違っていたり、まるで別の国のようなことも起きてくる。
今年、西海岸のブリティッシュ・コロンビア州(BC)では、ファミリーデーという祝日が始まる。
二月には祝日がないため作ったといわれている。
他の州では数年前からもう実施していた。同じカナダなのに、祝日だったりそうでなかったり。
しかし、この祝日、このBC州だけが二月の十一日。他の州は一週間後の十八日なのだ。
どうやら、理由はウインターリゾートにあるらしい。
ご存じのとおり、BC州にはオリンピック会場にもなった有名なウイスラーや、他のスキー場が多々ある。こうしたロングウィークエンドには、大勢の観光客が押し寄せると予測できる。
二月の十八日は、隣接しているアメリカも祝日になっている。
かなりの観光客が望めるというわけ。たぶん、ホテルの予約もいっぱいだろうし、観光業者も儲かる。
もし、BC州の祝日が同じ日だったら・・・・・もっと混雑して、ホテルの予約が取れなければ他の所へ予定変更する人が出てくるかもしれない。
一週間ずらすことで、BCの人たちも容易にホテルを予約することができ、スキー施設も大混雑にならなくて済む。
ホテルや観光業者も二週続けて、潤うというメリットを考えてのことだということ。
それだけここの州はウィンターリゾートに力を入れているんだと思った。臨機応変で大変よろしい。
ちなみに、私は仕事。ファミリーデーだから、家族のいる人は休みにしてくれるのかと思ったが、そこまであまくなかった。
でも、祝日勤務は時給がアップするので、まあ、いいだろう。




