本物の王女様(劇の台本)
ある日、王妃様が子を授かりました。
すでに王子が3人いたので王妃様と王様は王女だといいと願っていました。
そして、生まれてきたのは王女でした。
王様と王妃様は大層喜びました。
ところが、王女様は3歳の誕生日に拐われてしまいました。
王様と王妃様は大層悲しみました。
王女様はというと、拐われましたが結局捨てられ辺境の孤児院にいました。
そこは子供にあまりいい環境ではなく王女様は掃除をさせられたりしていました。
そして9年の月日が経ちました。
今日は第一王子の誕生日で王太子になる日でした。
王宮では盛大なパティーが開かれました。
その場にいたある男爵が、突然言いました。
「この子は……9年前に攫われた王女様です!」
と、確かにその子は攫われた王女様と同じ髪色と瞳の色を持っていました。
王妃様と王様そして、王子様たちは大層喜びました。
そして男爵によって保護されていたという少女は言いました。
「男爵にはとてもよくしてもらったからお礼がしたい、男爵の令嬢はとても優しく姉のような存在だ」
と言いました。
そしてそれを信じた第一王子は男爵令嬢と婚約しました。
そしてその頃、王女が戻ってきたという噂は偶然王都に来ていた本物の王女様の耳に入りました。
そして家族が騙されていることを知った本物の王女は王城に行き自分が本物の王女であることを証明して幸せに暮らしましたとさ。