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彼ら兵器の物語
初投稿
彼は人間ではなかった。
その頭は、黒々とし重厚感を感じさせる鉄球に少し長いひもがたれている。
さながら爆弾である。
彼の名は『11078番』。
彼は兵器だ。
戦争の兵器なのだ。
11078台目の兵器だ。
彼らには使命があった。
頭の紐に火を灯し国のためにその命の炎を
英雄の石碑に刻む事だ。
彼らにとっての一番の幸せである。
しかし彼は他の夢を見る。
『シセツ』の外の光を全身に浴びる。
戦火の届かぬ花畑で、ゆっくりゆっくり時を噛みしめる。
これはそんな甘い考えをもつ一人の兵器が、
幸せを手に入れる物語
もし食べられることを幸せと感じる牛がいたなら
そう考えて書いています
応援してくれると元気がでます




