表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

91/187

第91話:風の翼入手と決意

風の迷路の中央で、タクミの叫びが響いた瞬間、試練の扉を塞ぐ魔獣の群れが最後の咆哮を上げた。石の回廊が震え、風が唸りを上げる中、タクミはストームライダーの魔鋼剣を握り、仲間たちに目を向けた。リア、バルド、カザン、セシル、ジン——全員が武器を手に、決意の光を宿していた。


「ガイスト、状況を教えろ!」

「パルス・ディテクター・アレイ反応。残存魔獣3体。方位角0度、前方より接近。速度7メートル毎秒、攻撃ベクトルは機体正面、角度10度上方。機体状況:スラスター推力8600ニュートン、装甲応力68%、トルク305N・m。全員での連携攻撃を推奨する」

ガイストの冷静な報告に、タクミは頷く。「よし、全員で連携攻撃だ! 試練をぶち抜くぞ!」


「タクミ、私の上級魔法でいくよ!」

リアがエーテル・ノヴァを開き、風の中でページがめくれる。彼女の足元に魔法陣が広がり、声が響いた。「風の精霊よ、詩の調べに舞え…! ウィンド・フォース、降臨せよ!」

半透明の風の精霊が現れ、鋭い風刃が魔獣を切り裂く。一体が血と肉片を撒き散らして倒れ、風が試練の広間を切り裂いた。


「俺が道を開く!」

バルドが嵐の双剣を掲げ、雷を帯びた刃を地面に突き立てる。「堅き大地よ、詩の調べに響け…! テラノス、降臨せよ!」

地面が割れ、巨岩の守護者が姿を現す。10メートルの巨体が魔獣に拳を振り下ろし、石の破片と血が飛び散った。二体目が膝をつき、咆哮が弱まる。


「熔鉄団の鉄で叩き潰すぜ!召喚なんぞより俺の鉄が強い!! 」

カザンが熔雷槌を振り上げ、雷を帯びたハンマーを高く掲げる。「魔法はねえが、俺の鉄で十分だ!」

熔鉄団の鍛冶技術で強化されたハンマーが魔獣に叩きつけられ、雷光が炸裂。衝撃波が最後の一体を吹き飛ばし、焦げた臭いが漂う。「ハンマー一本で試練だろうが何だろうがぶち抜く!」


魔獣が全滅したが、試練の扉はまだ閉じたままだった。タクミが風神の眼を起動すると、古代文字が微かに光り、ガイストが解析を続けた。「共振反応増大。魔獣の排除は条件の一部に過ぎない。扉の開放には召喚精霊による魔脈エネルギーの共鳴が必要と推測。全員の連携を推奨する」

「召喚精霊の共鳴…? なら、全員でいくぞ!」


セシルが地の種を手に前に出る。「風の守護者よ、詩の調べに舞え…! エアリス・ガーディアン、降臨せよ!」

杖から風が渦を巻き、エアリス・ガーディアンが現れる。ガーディアンが両腕を広げ、風の奔流を試練の扉に注ぐと、古代文字が緑に輝き始めた。セシルが叫ぶ。「リア、次はあなたよ!」


リアが魔導書を握り、雷のページを詠唱。「雷の王よ、詩の調べに轟け…! トーラス、降臨せよ!」

雷神トーラスが現れ、雷槍を扉に突き立てる。雷光が奔り、古代文字が青白く輝き、扉が微かに震えた。


ジンが竪琴を手に、低い音色を奏で始める。「癒しの水よ、詩の調べに舞え…! アクエリア、降臨せよ!」

水の魔法陣が広がり、アクエリアが現れる。巨大な水流が扉を包み、水の槍が古代文字を貫くと、青い光が広がり、扉の輝きが増した。ジンが言う。「タクミ、最後はお前だ!」


バルドが嵐の双剣を掲げ、「テラノス、再び力を!」と叫ぶ。巨岩の守護者が拳を扉に叩きつけ、大地の力が古代文字に茶色の輝きを加えた。


タクミはストームライダーの魔鋼剣を高く掲げ、リアに目を向ける。「リア、全属性を俺の剣に!」

「うん、タクミ!」リアが魔導書を両手で持ち、全属性の上級魔法を詠唱。「全精霊よ、詩の調べに集え…! オールエレメント・ユニゾン!」

炎、氷、雷、風、地が渦巻き、魔鋼剣に流れ込む。剣が虹色に輝き、タクミが叫んだ。「みんなの力を束ねる! オールエレメント・ブレイク!」


ストームライダーが一歩踏み込み、全属性を纏った剣が試練の扉に叩きつけられる。召喚精霊たちの魔脈エネルギーが共鳴し、古代文字が眩しく輝き、扉全体が虹色に光り輝いた。衝撃波が広間を震わせ、ガイストが報告。「共鳴ピーク到達。扉の封印解除を確認。内部への突入を推奨する」

扉が轟音と共に開き、中から吹き出す風がタクミたちを包む。中央に浮かぶ光の塊——「風の翼」が姿を現した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ