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コスパ最悪の生産系魔法の属性は主人公の無限の魔力総量で最強の属性に変化する〜〜無能と追い出された公爵家長男は他の王女や聖女、更には公爵令嬢に溺愛される〜〜  作者: まるっときゅううべえ
4 戦争編

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32 対勇戦国同盟戦

戦場は混沌を極めていた。聖域の森は炎と冷気、剣戟の音で震え、勇戦国の軍勢が圧倒的な数で押し寄せていた。だが、ペレチア王国はその圧倒的な数に怯むことなく、堅固に防御を続けていた。


そして、戦況が激化する中、新たな助力が到着した。


「ローランド様、フローレンス様!お待たせいたしました!」


澄んだ声と共に、一陣の白い風が戦場を駆け抜けた。その中から現れたのは、聖なる光を纏った少女――サンクトシリア=フレンス。彼女は聖女としての威厳を漂わせ、両手を広げて祈りを捧げた。


「《聖光の加護》!」


その祈りと共に、ペレチア兵たちの傷が瞬時に癒され、疲労が回復していく。彼らの士気が一気に高まり、再び勇戦国の猛攻を跳ね返す力を取り戻した。


「サンクトシリア……助かった!」


「いえ、まだ終わりではありません。ローランド様もどうか無理をなさらず」


その優しさに、ローランドは微笑みつつも、聖炎刀を構え直した。


「無理はしねぇさ。でも、俺はここで倒れるわけにはいかない!」


一方、もう一つの光が戦場を駆け抜ける。白銀の騎士甲冑に身を包み、蒼いマントをなびかせた少女――ブライアント公爵令嬢、クローネ=フロストが凛然と馬上に立っていた。


「全軍、突撃!我が剣が道を切り開きます!」


クローネは前線で聖剣を振り、蒼白い光の刃を放つ。その一撃は勇戦国の兵を薙ぎ払い、前線を一気に押し返した。


「クローネ!来てくれたのか!」


「当然ですわ。私がこの地を守ると誓いましたから!」


クローネは馬上から優雅に微笑み、聖剣を振りかざして突撃を続ける。彼女の背後にはブライアント領の精鋭騎士団が従い、勇戦国の兵を次々と打ち破っていく。


「ブライアント領の騎士たちが……!」


「これで我らも士気が上がりますわ!」


ペレチア兵たちが歓声を上げ、士気はさらに高まった。一方、勇戦国の兵士たちは圧倒的な力を誇っていたが、次第に防戦を余儀なくされていた。


「くそ……数で押しつぶせ!何を恐れることがある!」


勇戦国の将軍が怒鳴り、騎士団を率いて突撃を命じた。重装騎士たちが槍を構え、ペレチア軍へと迫る。


だが――


「《炎の壁・紅蓮障壁》!」


フローレンスの炎が壁を作り、突撃してきた騎士たちを焼き払った。その紅蓮の炎は凄まじく、勇戦国の騎士たちは次々と倒れていく。


「ぐあああっ!この炎……!」


「これ以上、この地を踏み荒らさせはしません!」


フローレンスはその美しい顔に決意を宿し、炎をさらに強めた。


「クローネ、サンクトシリア!俺たちで敵の将軍を撃つ!」


「お任せください!私たちの力で決着をつけましょう!」


クローネは馬を駆け、サンクトシリアは聖なる光を纏いながらローランドに続いた。


勇戦国の将軍――漆黒の甲冑に身を包んだ男、ギルバート=ヴァルハルトが彼らの前に立ち塞がった。彼は勇戦国王ヴォルクスの弟であり、その戦技は兄にも劣らないと言われる強者だ。


「貴様ら、ここで死ぬがいい!」


ギルバートは巨大な戦槌を振りかざし、地面を叩きつけた。その衝撃で地面が砕け、炎の壁が吹き飛んだ。


「くっ……!」


「私が防ぎます!」


サンクトシリアが聖光の盾を展開し、その衝撃を受け止める。しかし、その力は凄まじく、盾がひび割れていく。


「さすがは勇戦国の将……だが、俺たちは負けられない!」


ローランドは聖炎刀を構え、炎の刃を放った。その炎はギルバートの甲冑を包み込んだが――


「効かぬわ!我が黒鋼の甲冑は炎など寄せ付けん!」


「なら、これでどうですか!」


クローネが空中から聖剣を振り下ろし、その一撃は聖光の刃となってギルバートの肩を貫いた。


「ぐっ……小娘が!」


「小娘ではありません!これがブライアント公爵令嬢、クローネ=フロストの力です!」


クローネは素早く後退し、再びローランドとサンクトシリアと連携を取る。


「ローランド様、私が彼の動きを封じます!」


「分かった、俺が決める!」


サンクトシリアが聖なる鎖を顕現し、ギルバートの体に絡みつけた。その動きが一瞬止まる。


「この鎖……くそ!ふざけるな!」


「今だ、ローランド様!」


ローランドは聖炎刀に全ての炎を集中させ、その刃は黄金の光を放ち始めた。


「《業火の聖焔・終焉剣》!」


その一撃は閃光のごとくギルバートを貫き、甲冑ごと炎が燃え上がる。ギルバートは断末魔の叫びを上げ、その姿は炎の中で崩れ落ちた。


「これで……終わり……!」


ローランドは息を切らしながらも、聖炎刀を構えたまま立っていた。クローネは彼の隣に立ち、聖剣を下ろして優雅に微笑んだ。


「見事ですわ、ローランド様」


「君もな、クローネ。サンクトシリアも、ありがとう」


「いえ、皆さんの力があったからこそです」


三人は互いに微笑み、聖域の森を守り抜いた。その光景を見たペレチア軍の兵士たちは歓声を上げ、勇戦国の軍は次々と撤退を始めた。


「よし、ここは守り切った!でも、戦争はこれで終わりじゃない……!」


「ええ、勇戦国はまだ健在。次は彼らの本陣に……」


ローランドたちは戦火を潜り抜け、さらに戦う決意を新たにする。そして彼らの冒険は、さらなる激戦へと続いていく。

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