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21 戦力強化の旅①八岐大蛇編

一応新章突入。

後生存報告笑

「こんなこと言っちゃ何だけど、貴女はローランド様と出会って何年目ですの?一年に辿り着きましたの?」


 その点ではこちらが間違いなく有利ですわというふうに告げる。

 まあ実際、俺は認知していないわけではあるのだが、触れないでおいてやるのも優しさか。


「ぐぬぬぬ〜」


「俺、聞きたいことがあるんだけどさ、これって茶番?」


「んなわけないですわ!」


「あ〜口調口調」


 笑えるなぁ。

 ほんと。


「さいっていですわ!」


「あなたが最低と言うなら私は最高といいますわ」


「お前らのその対抗心ってどうにもならないかも?」


「「あったりまえですわ!」」


 オウ、シット。


 あの〜昼ドラみたいにならなくもない?

 嘘やん。

 くっそどろどろした展開にでもなれってか?

 嫌だよそんなの。


「で、結局レッターとはどうなったの?」


「あー、その事なのですね。 簡潔に申しますと婚約を破棄する旨の手紙をあちらへ送っているのですの。 しかしながら、今まで返事が来ておらずこちらも途方に暮れておるのですよ。 まあ、見てないと言われたらその場でもう一度宣言すれば良いだけの話ですから簡単なお話ですものね」


「あーね。なるほど……」


「それで貴方様と婚約を行いたいのです。可能ならば第一夫人が良いのですが……」


「ダメに決まってるじゃない!」


「と、我が国の誇る第二王女様がおっしゃるので仕方ないですね。後私は聖女でもあるので戦力としても期待できるのでは?私を妻にしないと損ですわっ!」


「お、おう……」


 推しに弱い、ローランドなのだった。


 〜〜


百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)、これってテイマーと大して変わらないのでは?」


 召喚(サモン)調伏(テイム)のコンボで勝てたらモンスターを自分の配下にできる。

 この方法は前世にいた架空の妖にも使えるようだったのだ。


「そういえば風神、お前の知ってる強い妖はいるのか?」


「あ、ああ、まあいるにはいるますが……何体かいます。八岐大蛇、崇徳のやつに青頭巾の小僧、怨嗟地蔵石のジジイと、後はまあ、鞍馬山にいる俺の弟子の烏天狗とか?あー土蜘蛛と牛鬼丸、あー後あいつに場所は阿久良王しか知らないと思うが酒吞童子って所ですかね?後は隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)とかいう優しいおっさんもいるな。あのおっさんを調伏するのは少し気が引けるぞ。どれにします?」


 八岐大蛇かな〜?


「八岐大蛇にしよう」


「ふ〜……あいつ倒すのとにかくめんどくさいんですよ」


「お前にそう言わせるとはますます興味が出てきたぜ」


「可哀想な蛇」


「じゃあ、行こうぜ」


 そうしてむかうのは……


 〜〜


「八岐大蛇は秘匿域の陰世界の星に住んでいるんだ。その星の王者なんだよ。そういやあいつも一度だけ顕現を行ってたこともあったけな?そんときのことは知らないが」


 八岐大蛇とはみんなお馴染みのヤバい妖怪というイメージだ。

 こいつのヤバいところは首が八つあるってところだ。

 確か素戔嗚(スサノオ)が討伐したんだっけか?

 そこんなところはわかんないな。

 詳しく覚えてない。


「首を落としてそこを焼いたら死ぬって聞いたぜ」


「主人よ、よく知っておられますね!?これ陰世界でも一部の王者でしか知らない八岐大蛇の弱点なのですよ!?」


「んなこと言ったって、俺の世界じゃ伝説で素戔嗚(スサノオ)が討伐してた記憶しかねえよ」


「そ、それはなんとも……」


 いや、そんな表情されたって……


「ま、まあ、行くか」


「それではいきましょうか!」


「で?どうやっていくの?」


「ふぁっ!?」


 ドデンと鈍い音がした後、陰世界へのゲートが開くのは5分後なのであった。


 〜〜


「は〜ここが陰世界か〜辛気くせーな」


「ま、まあ、妖が大量に住み着いているところです。容器の量は果てしないと思ってくださっても構いません。それどころか人間はここに入ってしまったら即死なのです」


「ならつまり、妖気のせいでこんな空気感になっちまっているってことか」


「さらにこんな空気の中で生きていける主人はもっと凄いのです!」


「ははっ褒めても何にも出ねーぞ」


「いえいえ、これは本心ですので」


 そんな風に駄弁っていると、明らかに下っ端の奴らが俺らの元に辿り着いた。


「おい、お前達!異星からの侵入は基本的に禁止されていr『黙れ』」


 風神が赤団扇振るい、熱風が発せられる。

 そしてそのまま消える。


「なっ!?」


「お前も死ね」


 二人目はなんとか避けようとしたが半身が潰れたようだ。


「おー、お前だけで八岐大蛇に勝てるんじゃないか?」


「いや、無理でしょう。正直言って赤団扇でしか倒せない敵とか燃費が悪すぎてお話にもならないし、相手の再生能力舐めてると痛い目見ますからね」


「まあ、流石にねー」


 まあ、知ってたが。


 そんなこんなの雑談を行なっていると重低音が耳に響く。


『お"い、俺の手下に何やってる風神?』


「私ではなく主人様が求めているんですよ、あなたが屈服するのを」


『でぎるとでも?』


「勝算だったら十二分に」


『こい!』


「んじゃあ俺から行かせて貰うわ」


 そう言いながら聖炎刀を片手に中段で振るう。


『ふん、なんだ、その程度か』


 いや、その……


「足を切られてそのセリフが出てくるの頭おかしいんだよなぁ」


 そう言いながら剣を両手から片手に持ち替えて、もう片方の手で詠唱を始める。


身体強化・極(フルブースト)


 これ使うと頭がついてこないから……


人を超えし者(ヒューマンオブキング)


 を発動する。


 そうすればどんどんしたいはクリアになってゆく。


 見えるなあ!


業火(フレア)


 詠唱を行う。


 《赤団扇で煽ってくれ》


 《了解いたしました》


 一気に火力が上がる。

 果てしない豪華の先にいるのは肩で息をしている八岐大蛇の姿だった。


「火が弱点とか致命的だな」


「はっ!言ってみろ!お前のその炎の効果の切れ目までの時間をな!」


「後1週間と言ったところか?」


「な、何っ!?」


 あれ?余裕かもしれない。

 風神君さあ。

 ま、まあええけど。

 強いなのは見た目だけだったな。


 じゃあ……


「消えとけ」


 俺は八岐大蛇に肉薄する……

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