閑話2 王都にて 災龍《ディザスタードラゴン》の発生の大騒ぎ
一応今回は三人称っぽい感じですね〜
火急の報せが王都の王城に届く。
それは……
「なにっ!」
災龍の発生であった。
「宰相、緊急招集じゃ!今すぐ人手を集めよ!騎士団長には出撃命令を!」
「はっ!」
災龍、遥か昔に発生した。
一方で、その頃に栄華を極めていた電導王国、ノスタルジア。
雷魔法の使い手を集め、一箇所に電流を集めてその力によって全てが動いていた。
それは吟遊詩人によって謳われる事や、劇場の上で演じられる事もある。
しかし、その全てが今では古代の遺物だ。
光輝金剛石も古代の遺物ではある。
しかし、これなければ生活ができないと言うほど優秀な力を電気は秘めていたのだ。
例えば、吟遊詩人に一番謳われる電導発明者の生育者。
異世界生物の力によって、竹以上に優秀な電球を作り上げた。
いくら離れていても話せる魔道具もあった。
馬の2倍速で5時間燃料を入れずに走り続けられる鉄の塊もあった。
巨大な鳥の様な物体が人を乗せて移動する事もあった。
しかし、その技術は一夜にして消え去った。
それが、消滅都市、である。
それは消滅都市であり、迷宮であり、ダンジョンである。
縦100キロ横200キロに渡る電導王国王都。
王宮がその半分を占める。
そして……
その王宮が今はダンジョンである。
街も小型ダンジョンと化しており、そこから電製鋼鉄など、騎士の武器の主な素材などに使われている物もある。
其れは……そうなった原因は……
魔龍咆哮だ。
一夜にして一国を滅ぼし、その土地は荒れに荒れ、今では魔力の残滓が巨大に残っている。
その中から魔物が溢れており、それを討伐する為に騎士も毎年逗留しており、軍事演習としてのポーズもある。
そして、その年にあるのは探索者ギルド。
探索者学校を卒業して探索者ギルドに入り、己の街を、己の国を、ひいては己の世界を守る崇高な役目。
それは最終防衛ラインと言われている魔戦騎士団と近衛騎士団の団員に並ぶほどの力を持っている優秀な存在のいる。
俗世の世には引っ張られないと、探索者ギルドに入り込んで、そこで一生を明かす人も居るのだ。文字通り死ぬまで、だ。
少し脱線しすぎたが、簡潔にまとめるとするならば、過去、栄華を極めた電導王国ノスタルジアが災龍によって滅ぼされたと言う事だ。
その事実を知っている王からすれば、この国も滅ぼされかねないとも思っている。
しかし、わずかな希望を抱いているのも事実ではある。
何故ならばレオール=ローランドがいるからだ。
しかし、不幸にもローランド、以降彼と呼ぶも彼は居ない。
フレスト領で発生したと聞いているのもまた事実ではある。
彼がフレスト領に向かったことを内心で祈りつつも、宰相と王は迅速に大臣を招集する。
「これより緊急会議を始める!近衛騎士団精鋭、魔戦騎士団精鋭、この二つの騎士団の精鋭はすでに向かっている。合わせて50名だ」
「ほう、素早い対応ですな、王よ、しかし、いくら何でもこの喫緊の事態にはその戦力では足りぬのでは?最悪、神王国にも援軍を要請せねばなりませぬ。そうなった場合を如何に?」
「いや、青輝石1名既に赤輝石2名、そして光輝金剛石1名が向かっている。この錚々たる面々を前にしても、か?」
「いやはや、これは判断がお早いですな。しかし、本当にそれだけで足りるのか王は不安でしょう?だから会議を開いたのでしょう?」
このタイミング堂々と踏み込んで来るのは陸軍大臣だ。
いつもデリカシーがないと言われている。
まあ、この様子を見る限りあながち間違いでもなさそうだ。
若干王もこめかみがピクピクしている。
「はあ、まあそうだがな。後続の部隊編成を決めよう。まず、魔道師団、騎士団、いつも一人ずつペアになって訓練を行なっているそうではないか。同数の出撃を命ずる!」
「「はっ!」」
「次に在庫だ。木材の在庫を確認せよ。どれほどの意味があるかはわからないが、道を封鎖する。工作部隊を全員出撃だ」
「はっ!」
「方針は決まった!各面、己の責務通りに役目を遂行しろ!皆の者、武運を祈るぞ!」
『はっ!』
そして運命の時はやってくる。
王は吉報か凶報のどちらがくるかを今か今かと待ち続ける。
◇◆◇◆◇◆
「開門っ!開門せよっ!」
馬に乗り紙をくくりつけた棒を掲げながら開門を要求する。
火急の事態のためかすぐさま開門される。
「吉報也!吉報也!今宵はうたげだーーー!」
本人がそう叫ぶ。
住人が災龍に怯えていた時、素っ頓狂な声が外から響いた為、窓を覗くと騎士が吉報也と叫びながら街道をかけている事に驚く。
そうして場面は進み、その騎士が王に謁見する。
「報告致します!災龍めは、レオール=ローランド殿により討伐されたとのことです。冒険者の集いの方々が……」
かくして、災龍の騒ぎは終わりを迎えたのだった。
ブクマと⭐︎5評価何卒お願いします!
一応、国が無能じゃないことを伝えますね。
ここまでやってたんですよ〜って言う。
災龍とか恐怖の象徴ですからね。




