9 冒険者の集いと行く、フレスト領
本日は土日と言うことで18時にも投稿いたします!
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物凄く幸せそうな寝顔だ。
美少女に頭を撫でてもらうだけの生活に。
気持いいのかな。
「やっぱり表情がとろとろしてるわあ。寝顔もいいわね〜」
気楽な顔をしながらも、依頼を受けたこの自分の婚約者に腹が立つ。絶対についていかないと!
シリアに奪われちゃうわ!
「しかしまあ、カッコよくなったね」
以前と比べてだいぶ筋肉がついたようね。
こう、なんだろう、ムキムキっ感じ。
もう、襲っちゃうぞ!
「はあ、何でまだ婚約式を挙げないのかな?教皇の方に妨害されてるらしいし、ブライアント家もまだね。明日は以前から決定していた総決算だからね。その機会になんとしてでも上げさせないと!子爵には確実にね!」
◇◆◇◆◇◆
「ふあああ、朝だ!」
と思ったら、俺に抱きついているフローレンス。
やばい、心臓爆発するの?ってくらいにはびっくんびっくんしてる。
「ん?」
俺に抱きついてきて、胸板に頬擦りしている姿は小動物に近い感覚だ。
ただ、それ以上に可愛い。
愛おしいと感じてしまう。
「んっ……」
気付いたら頭を撫でていた。
可愛すぎる。
マジで凄すぎん?
うん、俺のボキャブラリーってこんなに少なかったっけ?
まあ、いいや。
「あっ」
「あっ」
「「……」」
気まずっ!
「朝ごはん……食べに行くか」
「お嬢様、取り敢えず、ネグリジェを脱いで着替えてください」
「あ……」
プシュープシュー
やばい頭ショートした。
恥ずかしすぎるだろこんなの。
中身まだ見た目通りの中学生くらいだぜ?
だって、自我を認識してからそこまで時間が経っていないからだ。
だから、精神年齢的にまだ思春期ってワケさ!
だからこんなの無理だって!
手を出すなっていうのが無理な気がしてきた。
だって自分と両思いの娘と同衾してるんだぜ?
マジでこれ程の役得なんてあるのか?っていうくらいだぞ!
「それではローランド様は外に出ていてくださいませ」
メイドに言われ、現実に引き戻されてしまう。
いや、マジでそうの通りなの。
覗き……たい!
や、流石にしないよ。
すると思ったやつ出てこい。
俺を誰だと思ってる!
……肩書きのない一般市民。
いや、流石に傷つくって。
いや、まあね?正論って言うことは判るよ?
でもね、もう直ぐ出世するんよ。
流石にそこまで言わないで良いと思うくない?
ていうか、遠慮しないのかよ?
「うめえ」
朝ご飯、美味しい。
やっぱ王宮の朝ごはんはレベルが違うな!
そんなこんなあって、今日も冒険者の集いに顔を出すことにした。
「すいません!」
「おお来たか!」
適当にお互いの挨拶を済ませた後本題に切り込む。
「実はな、フレスト領から依頼が来たんだ。何でも強力な魔物を倒す為の手伝いをしてほしいそうだ」
「ふーん、強力な魔物……ですか?何ランクですかね?Z大量とか?」
「冗談はよせ、世界が滅ぶ」
この冗談は効いたのか顔を顰める。
「Aクラスの魔物複数体だ。従魔と協力してZを倒したことのあるお前なら安心だと思ったんだ」
「成程、それは俺に任せといて下さい!実践訓練形式ってことですよね?鍛えるのは誰ですか?」
「なーんでお前はそんな上から目線なんだ?まあ、正直言ってお前は久しぶりの光輝金剛石クラスの実力者だしな」
光輝金剛石クラスの実力者だしなって何?
「光輝金剛石って何ですか?」
「ん?お前常識が足りてないぞ。まあ、一部の貴族は偏った知識しかない奴もいるが」
「そう言えば口調も砕けて来てますね。凄い話しやすいです」
「ああ、まあうん。素になってきたと言うかな?兎も角、等級を説明して行く。まずは鉄級だ。まあ薬草取りぐらいしか出来ない奴らだ。次に銅級だ。これは主に経験を積んだ初心者に狩りの実践を積ませる為の奴らだ。教官も居る。そいつらに教えることをおもとしていて、こいつらは信用第一だから素行が良い。信用しても良いぜ」
「教官って何級何ですか?」
「まあ、焦るな」
成程、銅級以下は頑張ろうポイントってところか。
やらかしたりしたら、まずは初心者からやり直しってところかな。
「次に来るのが銀級だな。ここで初心者をようやく卒業だ。単独でゴブリンを狩れる。ここらにならないとまともに稼げねえから、初心者用の飯屋も置いてるんだぜ?正真正銘の薄利多売って奴よ。それで次が金だ。ここからはある程度の信用と実績が必要だ。昇級するにはBランクの魔物10体を冒険者の集いに下ろしてもらう」
「ここからは魔物を下ろすことを強要されるってワケですか」
「おう、そうだな」
ふむ、つまりこの時点で討伐した魔物は基本的に冒険者の集いに下すからこそ、中継地点としても機能する訳か。
冒険者の集いの登録者達も独自の伝がないと素材は売れないし、そんなものがあるんだったら危険なこともしない。
そもそも冒険者の集いに登録せずに独自のソロクランを立ち上げ、人数を集めるかソロでやるかなりすれば良いのだ。
その中継地点をやっているからこそ商人からの信頼も厚く、登録者達からもありがたがられる存在となっている、と言う訳か。
成程、良く言うと何処からも信頼の厚い集団、悪く言うと、八方美人で中継ぎ貿易をしてボロ儲けしてる転売ヤー、っていう事だ。
「次は青輝石級だな。ここまで来るとAランクモンスター達をソロで討伐する。ただこれ以上の階級の者達は極端に少ない。全部で両手足の指でギリ収まるってところだ」
つまり20人行くかどうかだな。
「更に上は現状3人しか居ない赤輝石級だ。こいつら化け物級だが、俺には及ばねえ。まあ全員生物の格が上がっており、かつ、祝福って奴を持っている。かくいう俺もそうだ」
「流石にそうですよね。そうじゃないとギルマス名乗れなさそうじゃないすか?」
「ああ、まあそういう事だ。そして、今の最高級は光輝金剛石級だ。1人、いや、俺だけしか居ない。一応これ以上の階級として黒輝金剛石級も存在しないこともないが」
「へー、ありがたいお話有難うございます」
「けっ、心無い返事ありがとよ、まあお前は青輝石級から始まるけどな。単独でZ討伐なんてやられちゃな……」
それからお茶などの雑談をして王宮へ戻るのだった。
◇◆◇◆◇◆
「入れ」
フローレンスは執務室に入った瞬間、
「ぱぱ〜ローランドの叙爵って子爵に出来ない?」
と言う。
何と言うかせっかちというか……
男爵に臣籍降下はキツイものがある。
だから、
「半年後の新年名誉式まで待つことだな、それまで決して関係を持つなよ?」
「えぇ〜」
そこで不満そうにするなよ。
深いため息をつく。
大企業の御令嬢が市井の一般市民を連れてきたのだ。
一応婚約者も決まってない状態だったからよかったものの、決まっていた場合はもしかしたら一方的な婚約破棄でもしていた可能性さえある。
そうなった場合、相手の面目も丸潰れである為、何か責任を取らねばならない場合もあっただろう。
現在、第一王女や第一王子に第二王子は辺境に向かって訓練している。
基本的に婚約者のいる家だ。
花嫁修行なり、力付けるための修行なりしている。
私は順当に行けばクルレーン侯爵家に行く可能性が高かったが今は絶対に行かない。
「お父様、花嫁修行の代わりに冒険者の集いの依頼を受けたローランドについて行って良い?」
「む?それぐらいなら……」
この時はペレチア第8代国王も思っていなかった。
この決断が仕事を10倍にすることに……
ブクマと⭐︎5評価何卒お願いします!
タイトルでフレスト領行くと言ったな。あれは嘘だ。
これ、ジャンル今まで恋愛だったらしいですよ?
うせやろ!?
と言う事でハイファンに変えてきました!




