表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/16

お転婆作戦

2年間の間に婚約解消を決意したのは良いものの何をすれば良いのか全く思い浮かばない。

今の私は前世の性格と今世の性格が混ざった結果前世の方が強く出ている気がするが、元々前世を思い出すまでの行動を思い起こしても調子に乗っていた以外に酷いことをした覚えは無い。

前世の方が強いとは言え正直今世の性格とそこまでの違いが無いように思う。

ただ幼さと無知からくる勘違いはしていたのであのまま大きくなればどうなるかわからなかったが、幸い前世を思い出すことが出来た。


そしてルイーズについて思い出したことがある。

婚約のきっかけはお披露目の茶会だがルイーズはレイに匹敵するほど魔力量が多いのだ。しかも希少な闇属性。きっとゲームの中でもそのことが婚約の決め手だろう。

そしてどのルートでも魔王の手下になってしまうのだ。何やってるのルイーズ・・・。

魔力量と闇属性ということを考えれば魔力測定まで待っていたらきっと婚約が確定してしまうだろう。

レイの婚約者ということは将来の王子妃だ。第2王子もいるがこのままいけばレイが王太子になる。そうなれば王太子妃、ひいてはこの国の王妃だ。

結局聖女に恋することになるのだけど・・・。

そこで王妃として相応しくない行動を取れば良いのでは無いかと思い付いた。

でも家名に傷を付けたくは無い。親バカだけれどお父様もお母様も悪い人間では無いのだ。優しく接してくれた。愛情たっぷりに育ててくれた2人を悲しませたくは無い。


そうだ。お転婆作戦なんてどうだろう。

例えばまずは木登りからだ。木に登る王妃はまずいないだろう。いや、そもそも木に登る令嬢すらいない。そうと決まれば今日はもう寝て明日からの木登り特訓に備えよう。


朝になりマーサの声で起きる。

「朝ですよ」

「うーん」

伸びをした後、微睡んでいると布団を剥がされた。

「はいはい、起きてくださいね」

昨日まではお小言が多いと思っていたが、マーサはごく当たり前のことを言っているのだと今ならわかる。

身支度をして朝食室へ向かう。今日もお父様とお母様はいない。


朝食室の席に着く。目の前には数種類のパンにこれまた数種類のジャム。沢山のフルーツにスクランブルエッグとソーセージにハム、ベーコン。それをメイドが給仕してくれる。朝ご飯でこの量。きっと残った物が使用人のご飯になるのだろうが前世の記憶が蘇った私にとってはものすごく贅沢に映る。昨日までは当たり前の景色だったのに。

他の家庭ではどんなものが出ているのか分からないが公爵ということを考えても豪華なのだろう。

白いパンといちご、スクランブルエッグとソーセージを取ってもらう。思わずメイドに恐縮しそうになるがそんなことをしては、おかしく思われてしまう。

いそいそと世話を焼くマーサの隣で何とか朝食を食べ切った。


早速木登りのために良い木を選びに行く。

マーサには庭の散策と言って付いて来てもらった。

我が家の庭は庭師が丁寧に作っていて表庭と裏庭がある。

その裏庭の少し奥まった所にちょうど良さそうな木を見つけた。

木に抱きついてみる。するとマーサが慌てて止めに来た。

「お嬢様!何をなさっているんですか!?」

「えっと・・・木登り?」

「木登り!?いけません!危ないです!」

やっぱり反対されてしまった。これはマーサの目を盗んで特訓するしかない。

マーサに叱られながら今回はすごすごと部屋へ撤退した。

読んで頂きありがとうございます。

感想、いいね、お待ちしております。

喜びます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ