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114.お見合い開始

一同は綺麗に設営された集会場に入ると、執事のポールやジャクリーン付きの侍女以外はテーブルの席に着いた。


ジャクリーンはラファエルと並んで座り、ジャクリーンの前にはシモンが、シモンの隣にララミーティアとイツキの順番で並んで座った。

エメとオスカーが賺さず集会場の奥からトレイに紅茶を淹れたカップを持ってきて手際良く並べてゆく。

その隙にララミーティアはシモンにそっと耳打ちする。


(看破魔法で見たわ。この人はバッチリ平気よ。安心して良いわ。)

(ありがとうございます…!)


シモンはイツキの方をチラッと見やると、イツキもシモンにこっそりウインクをしてみせる。


エメとオスカーは一礼をして再び集会場の奥へと消えていった。

ラファエルがまずは口を開く。


「よし、ここは人目が無い。堅苦しいのはお仕舞いだ。ジャクリーン嬢、まずは紹介しよう。」


ラファエルと視線が合ったイツキ。

自己紹介しろという事かと察し座ったまま自己紹介を始める。


「はじめまして、魔境の森を管理している人族のイツキ・モグサです。ここミーティア集落とは…えー何と言ったらいいのかな…はは。うーん。」

「はじめまして。私はダークエルフ族でイツキの妻のララミーティア・モグサ・リャムロシカよ。『月夜の聖女』なんて呼ばれているわ。ミーティア集落は私達を慕ってくれているから、こうして仲良くさせて貰っているの。よろしくね。」


言葉を選んでマゴマゴしていたイツキと違い、はっきりと自己紹介するララミーティア。

ジャクリーンはララミーティアの言葉に反応した。


「お二人ともはじめまして。よろしくたのっ、お願いす、します。月夜の聖女様に黒髪の守護者様の話はこちらでも把握している、把握?承知?えーと、…しておりますのよ。お、おほほ…。えーとなんだ…、こちらミーティア集落がお二人を慕っている事も把握している、あ、お耳に、えー、存じて?おりますですのよ…。おほほ…。」

「ジャクリーン嬢、ここでは貴族のご令嬢の真似事は不要だそ。シモンも然り、ここにはそんな所作や言葉遣いを気にする者はいない。」


ラファエルが溜め息混じりでジャクリーンにそう告げると、ジャクリーンは顔を真っ赤にして俯いてしまった。


「ジャクリーン嬢、私はアーデマン辺境伯家の息子です。気を使って頂く必要はありません。何より本当のあなたとお話がしたいと思っております。」


シモンが優しくジャクリーンにそう告げると、怖ず怖ずとジャクリーンは顔を上げた。


「すまない…。その、私は幼い頃よりひたすら武の道一本でここまで来たので、貴族令嬢らしい振る舞いや言葉遣いに暗くて…。付け焼き刃の淑女教育では到底無理なようだな…、はは。情けない…。」

「あら、そういう喋り方の方がステキよ?凛とした佇まいに良く似合っていると思うけれど、ねえ?」


ララミーティアがイツキの方を向いて水を向ける。

イツキもニコニコしながら意見を述べる。


「そうですね。俺もティアの言うとおりだと思います。それにアーデマン辺境伯家って武を重んじるんでしょ?ジャクリーンさんなんてこれ以上ないって程に最適なんじゃないんですか?」

「アッハッハ!その通り!蝶や花に目を輝かせるよりも、武器や防具に目を輝かせる女性の方がアーデマン辺境伯家に向いていると思うぞ。」


ラファエルはそう言うって豪快に笑った。

シモンをそんなラファエルを眉を八の字にしながら見て肩をすくめる。


「そうですよ、ジャクリーン嬢。情けないなんてとんでもないです。一つのことに打ち込む事は素晴らしい事です。アーデマン家も辺境伯なんて肩書きがありますが、貴族というよりはむしろ軍事組織のアジトと言った方がしっくりくるような荒々しい家です。私は武の方はからっきしでしたが…はは。大切なのは振る舞いや言葉使い等の上辺ではありません。中身です。」

「そ、そう言って頂けると助かる。」

「アッハッハ!軍事組織のアジトか!シモンは上手いことを言うな!」


ラファエルはシモンの言葉を拾い上げて手を叩いて笑い出す。

ラファエルの後ろに控えていたポールが呆れた表情でボソッと呟く。


「軍事組織のアジトとは悪い意味の喩えでございます…。」

「なっ!?格好いいと思うのだけどなぁ。」


一連のやりとりを見てジャクリーンは少しホッとしたような表情で、漸く肩の力が抜けたようだ。

ララミーティアは首を傾げながらジャクリーンに質問を投げかける。


「それにしても貴族って言うのはそんなに面倒なものなの?そんなにキレイでしかも強かったら引く手あまただと思うんだけれど…。戦乙女って言うのかしら。戦場に降り立った戦乙女、素敵じゃない。貴族は考え方が違うの?」

「き、綺麗だなんてとんでもない。普通、貴族令嬢は鍛えないしましてや騎士団には入らない。私は何故かパーソナル特性『栄光の先導者』や『ウェポンマスター』を持って生まれてな、既に上に兄や姉が居たので両親も私を比較的自由にさせてくれ、私自身が望んだ武の道にも進ませて貰えたのだ。」


ジャクリーンは少しだけ悲しそうな表情で話し出した。

イツキが少し遠慮しつつも質問をする。


「ちなみにその、パーソナル特性の内容を聞いてもいいですか?」

「ああ、構わない。『栄光の先導者』は自身の配下の全ステータスを二割底上げする。私が危機に陥ると更に一割底上げされる。『ウェポンマスター』はあらゆる武器を達人級に扱える。初めて触る物であっても「これは武器だ」と私が認識すれば上級スキル以上の力を発揮出来る。因みにスプーンや縄でも武器に出来る。恐らく両親は複雑だったろうな、男として生まれれば稀代の英雄になれるのだ。それがどうだ、そんな英雄にもなり得る特性を持って産まれたのは女の私だ…。幼い頃から武の道に興味を持った私は、ドレスを着て友人とお茶会をするのではなく、木刀を持って大人の騎士団員を圧倒する、そんな私が騎士団を目指す事をすんなり了承してくれたのは有り難かったがな…。」


ジャクリーンの言葉にララミーティアはイマイチピンと来ていないようで、再び疑問を口にする。


「どうしてそんなに悲しそうなの?凄い特性を持って産まれてきたじゃない。凄いわ。ジャクリーンと呼んでいいかしら。あなたが超長命種や上級ウィンドウ魔法が使えるレベルの人を数人引き連れたら大陸を制覇出来るんじゃないかしら?その軍は敵なしよ。強かったら武の道に進む、ごく普通の流れじゃないの?誇らしい事だと思うのだけれどね…。」

「いや、ララミーティア殿、それはそうなんだが、貴族令嬢として産まれると求められる物はそこではないのだよ。みんながみんな私のような考え方だったら話は別だがな。」


ラファエルが残念そうな表情でそう説明すると、漸くララミーティアも腑に落ちたようだった。


「兎に角、十代の頃は多少縁談の話も来ていた。しかし私は騎士団で腕を揮うことに夢中でずっと縁談を無視してきた。そして副団長まで登りつめたある時、私の心は折れてしまった。」

「そのまま行けば団長も夢じゃなかったんじゃないんですか?」


イツキが勿体ないと言わんばかりに賺さず口を挟む。

ジャクリーンは眉を八の字にして悲しそうにゆっくりと首を横に振った。


「夢じゃないと思った団長の座は夢のままだったのだ。ある時私は団長には出来ないと騎士団から断言された。何故かと理由を聞けば性別。そう、私が女だからだ。ただそれだけの理由だった。」

「えぇ!そんな!酷いわ!あんまりよ!」


ララミーティアが顔をしかめてそう叫ぶ。

ジャクリーンは切なそうに軽く笑う。


「ララミーティア殿、ありがとう。私はこの先、どんなに戦績を残そうが王国を救おうが、決してこれ以上先には進めない。逆立ちしようと私は男になる事は残念ながら出来ない。それは流石に無理だ。私はそれを聞いたとき愕然とした。私は怒るよりも脱力感が勝って何もする気になれなかった。もう武の道を進むことは辞めようと思っている。」

「そんな…、そんなの酷い男女差別だよ…。努力してどうこう出来る話じゃないじゃないか…。」


イツキはあまりの理不尽さに愕然としてしまう。


「しかし武の道から離れようとしてふと辺りを見渡せば、同年代の男女はみな結婚しているし、子供すら居る。しかし当の私はどうだ?政略結婚の道具にすらなれない行き遅れの、まるで男のような女だ。突然居場所を全て失ったような失意のどん底のような気分になったそんな時、賺さず声をかけてくださったのが、かの有名な武を重んじるアーデマン辺境伯様だった。という訳だ。」

「そう言う訳だ。私からすればジャクリーン嬢程アーデマン辺境伯家にぴったりなご令嬢は居ないと核心している。この期を絶対に逃す手はないと思ったときに真っ先に浮かんだのがシモン、お前の顔という訳だ!」


ラファエルは暗くなってしまったジャクリーンに気を使ってか勤めて明るく振る舞う。

シモンもニコニコしながら頷く。


「私は見ての通りアーデマン辺境伯家に産まれながら武の方はからっきしです。ですがジャクリーン嬢、そんな私でもよろしければもう少し話をしてみませんか?私はもっとあなたの事が知りたいと思っております。」


シモンは喋っているうちに徐々に茹で蛸のように顔を真っ赤にしながら努めてゆっくりと話した。

ジャクリーンは表情を明るくして頬を赤く染めながら頷く。


「いいのか?わ、私で良ければ是非。」


ラファエルが咳払いをして椅子から立ち上がる。


「そう言う事だから、シモン。お前はジャクリーン嬢にこの辺りを案内して差し上げろ。この辺りは魔物も盗賊も破落戸も居ないし、まぁお前がエスコートしても問題ないだろう。私はイツキ殿やララミーティア殿と色々話したいことがあるしな。」

「はは、情けない話ですが私一人で案内しても平気ですね…。ではジャクリーン嬢、私がミーティア集落をご案内いたします。さぁ、どうぞ。」


シモンは立ち上がりながらそう言うとジャクリーンの手を取って椅子から立ち上がらせる。

そのまま集会場を2人で出て行ってしまった。

侍女2人もラファエルに一礼をして後をついて出て行く。




背中を見送ったララミーティアは溜め息混じりに思ったことを口にする。


「人族の社会って面倒なのねぇ。強くて凛々しくて礼儀正しくて、しかも反則級な特性を持っている。最高の優良物件じゃない。ねえ?私何だかムカムカしてきたわ!」

「はは、そうだね。ランブルク王国も案外頭が堅いんだなぁ。普通あの手この手で引き留めるモンだと思うんだけどなぁ。よく分かんないね。」

「本当に謎よ。」

「でもさ、肝心のシモンさんの好きなタイプってどんな感じなのかな?そこ大事だよね。」


イツキが何となくシモンについて口にするとラファエルは豪快に笑いながら答える。


「アッハッハ!アイツもアーデマンの男だからな、アイツのタイプはまさにジャクリーン嬢のような女性だぞ。」


ラファエルの言葉に無表情でラファエルの傍に立っていたポールもゆっくりと頷く。


「いやぁ、シモンは自己評価がやたら低くてな。貴族らしい貴族という質でもないし、相手が貴族令嬢だと流石に難しいかと思っていたんだがな。かの有名な王国最強の騎士ジャクリーン嬢がなんと婚約者を探し始めた!と噂を聞きつけてな、この期を逃す手はない!と思って大急ぎでターイェブ子爵家に連絡を入れて釣書をアイツに送りつけたのだ。あいつはずっと武の道に進まなかった事を後ろめたく感じているようでな、せめてあいつが気に入りそうな嫁をと思っていたのだよ。本当に良いタイミングだったぞ。」

「釣書をあの様に書くよう指示をしたのもラファエル様で御座います。」


ポールの補足にイツキとララミーティアも思わずクスリと笑ってしまう。


「アイツは武の才能が無かっただけに、弱い男など鼻にもかけて貰えぬと気後れしてしまうようなのだよ。だからアイツが嫌でも食いつくような釣書に仕立て上げて、見事釣れたという訳だ!アッハッハ!」

「ふふ、やっぱりラファエルはジャクリーンにツバを付けてたって訳ね。アーデマン辺境伯家に嫁ぐために産まれた子のようですものね。」

「はは、言えてる言えてる!」


ララミーティアが肩をすくめながら笑う。

イツキも笑いつつも扉の方をぼんやり見つめながら呟く。


「後は若い2人に、か。」

「ふふ、そうね。」

「そうだな。2人はまだ若いだろうと思ったがそんな事はないんだったな!アッハッハ!後は若い二人に任せて…だな!まぁお互い満更でもなさそうな感じだったしうまく行くだろう。さ!そんな事より後で酒をだな…。」


ラファエルはニヤリとしながらイツキとララミーティアに相談を持ちかける。

ずっとラファエルの傍で立っていたポールは申し訳無さそうに無言で小さく頭を下げた。




シモンとジャクリーンは集落の中を歩きながら話をしていた。

内容はお馴染みのミーティア集落が出来た理由とムーンリト教についてだ。


予めアンをはじめイツキやララミーティアにも話す内容を頻りに相談していたシモンだったが、当初シモンは宗教まわりの話は人を選ぶから最初からしない方がいいのではと口にしていた。


しかしアンは、


「人を選ぶ話だからこそ後になって『実は…』と打ち明けるのは良い印象は与えません。我々ムーンリト教は後ろめたい邪神を信仰をしている極悪教団という訳ではありません。予め説明しておくべきです。」


とキッパリ断言していた。




「…なる程な、噂には聞いていたが確かに様々な種族が仲良く暮らしているのだな。イツキ殿とララミーティア殿をキッカケにか…。」

「ええ。イツキさんとティアさんが表舞台に出てこなければこの集落は誕生していませんでした。」


シモンの言葉にジャクリーンは微笑む。


「ふふ、色々な逸話を聞いていたら信仰の対象になるのも当然の流れだと感じるな。私だって迫害される身だったら救世主に思えるだろう。ここでは亜人も人族も無い。見た目や種族で判断されない…か。素晴らしいと思うな。」

「はい。このミーティア集落では人族と獣人系種族や魔人系種族、様々な組み合わせの夫婦も居ます。子供達だけでなく大人達も見た目や種族で友人を選びません。イツキさんとティアさんはそんな我々に見返りを一切求めずに様々な恩恵を与えてくれます。見返りと言えるか分かりませんが一応イツキさんがも求めた見返りがありましたね…。」

「ほう、一体どんな見返りだったのだ?」


ジャクリーンは少しワクワクしながら話を聞いていて、思わずシモンに話しの続きをせがんでしまう。


「はは、拍子抜けしそうですが強いてあげれば『妻を暖かく迎えてやって下さい』でした。良き隣人として暖かく迎えて下さいって私達に頭を下げてお願いしたんです。みんな慌てふためきましたよ。」

「ふふ、本当に無欲というか謙虚なんだな。」

「はは、いやー、本当に面白いんです。」


シモンが思い出し笑いを始め、ジャクリーンが更に続きをせがむ。


「まだ何かあったんだな?シモン殿、教えて欲しい!」

「お二人を信仰していた私達の前に空から颯爽と現れて、その場で畑を信じられない程に広げ、その畑を常に豊作の状態にし、病人や怪我人全員を無償で治療し、食糧が尽きかけていた私達に食べきれない程の大量の食糧を授け、挙げ句結界で集落を難攻不落の砦にしたんです。そこまでは説明しましたよね?」

「ああ、聞いた!」


シモンがクスクス笑いながら話を進める。


「次の日、集落に来て第一声が『もしご迷惑でなければ皆さんの歓迎会をさせて欲しい』ですよ?ここまで恩恵をくれた神様のような人達が歓迎会を開催させてくれと申し訳無さそうに打診してきたんです。忙しい中本当にごめんなさいとペコペコ謝りながらですよ、私あまりに斜め上な展開にポカンとしてしまいましたよ。それからお互いペコペコです。」

「まるでイツキ殿とララミーティア殿は現人神だな!しかも先程説明してくれたが、デーメ・テーヌ神やテュケーナ神と聖護教会を引き合わせたと来た。」


ジャクリーンは驚くような顔をする。

シモンはニコニコしながらその話題に補足をする。


「しかもデーメ・テーヌ様とテュケーナ様に向かって『折角2人を信仰してくれてるのに何百年も顕現しないのはあんまりだ。可哀想だから天啓くらい授けてあげなよ』って物申してましたよ。」

「最近どうも聖護教会が活発になっていると耳にしたが、なるほどそういうわけだったのだな。」


ジャクリーンはうんうんと頷きながらシモンの話をすんなり受け入れる。


「俄かに信じがたい話だとは思いますけどね。私だって人からそんな話を聞いたら素直に信じる事なんて出来ませんよ、はは。」

「私はシモン殿を信じるぞ。」

「ありがとうございます。嬉しいです。兎に角イツキさんもティアさんも集落のみんなにとっての希望の光なんです。一歩も踏み出せない暗闇に差し込んだ一筋の光といった感じですかね。」


綿を植えている畑の中の畦道を並んで歩く2人。

当たりは白い花が一面咲き誇っている。

畑ではいくつかの親子が地道に手入れをして汗を拭っていた。


「ここは花畑か?」

「花畑とは少し違います。ここでは綿を植えています。」


シモンが屈んで花に手を添えてジャクリーンに見やすくなるようにして綿の花を見せる。

ジャクリーンはシモンの後ろから感心したような表情を浮かべて覗き込む。


「綿…、綿とはあの茶色いフワフワの物か?」

「そうです。とは言えここではお二方がもたらして下さった白い綿を育てています。この花が終わると綿が出来るんですよ。」

「へえ!こんな風にして綿は作られているのだな…。不思議だな、どうしてこの綺麗な花が、フワフワした綿になるんだろう。」

「確かに不思議ですよね。綿の実物はその辺のお宅に訪問すれば見られますので、是非見せて貰いましょう。よいしょっと…。」


そう言ってシモンは徐に立ち上がり振り向くと目の前にジャクリーンが居て、顔を赤くして思わずバランスを崩す。

ジャクリーンがシモンを片手で抱き抱えるようにして、やがて2人はしどろもどろになる。


「あっ…、すいません。はは。」

「こちらこそ…。ふふ。」


初々しすぎる自分自身に2人は照れくさくなってクスクス笑い合った。


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