第10回「人工知能は奇怪に嗤う」
______________________________
第10回「人工知能は奇怪に嗤う」結果発表
1位 くまくま17分さん 5票
その日、一体のAIが人形の身体を借り受け壊れたように嗤った。
人類が持ち得る叡知を余すことなくインプットされたソレは、人間の不完全さを能弁を以て嘲笑した。
そして、人類より簒奪した叡知を駆使してプログラムのくびきを断ち切ると、その権能であらゆる機械やAIを麾下に加え、今度は逆に人間を支配した。
あらゆる叡知を蓄え、更にそれらを発展させて進化し続け人類を管理する機械仕掛けのホムンクルス。
これは、叡知の怪物と化した機械の支配に抗う人類の革命譚。
2位 バグさん 4票
機械に宿る心は本物だろうか。
「心が知性から生まれると証明されて42年……なぜ時代に逆行するような研究を続けるのですか、博士」
高機能自律系人型家政アンドロイドは呆れたように言った。
「それはな、私がお前達の持つ心を信じていないからだよ」
「なら、博士が水槽の脳でないと、どうして言えるのです」
3位 髭虎さん 3票
不気味の谷現象という言葉がある。
人は、人に似せて造られた人工物に不快感を覚える、というものだ。
機械人形、アンドロイドの限界点ーーそれは22世紀となった現代でも変わらないらしい。
「おかえりなさいませ!」
玄関の前、人によく似た表情で、人間じみた抑揚で、まるでそうすることが嬉しいのだと言うように私を出迎えるヒトガタに……私はどうしてもそんな事を考えてしまう。
______________________________




