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勇者は転職して魔王になりました  作者: nauji
第二章 妖精秘境編 中編
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SS番外 スライムのお留守番③

一日飛んで、Bランク昇級試験三日目のお話となります。

あと一話でこのSSは終わります。

 目が覚めると、フカフカに包まれていた。


 お宿のベッドとは違う感触。


 そっか、まだ魔王様は帰って来て無いのか。


 ちょっとしょんぼり。


 モゾモゾと動くと、フカフカが解除された。


 どうやら、眼鏡の人間に抱かれていたらしい。


 布団も眼鏡の人間もフカフカ。


 眼鏡の人間が起き出した。


 ボク達も続いてベッドから降りる。


 床では、まだワンコが寝こけていた。


 勝機!


 今ならば避けられまい!


 三位一体、突撃を敢行する。


 プニッ。


 前足で押さえつけられた。


 バカな!?


 起きている!?


 続いて、顎が上から乗せられる。



『オノレ、ワンコメ!』


『ムネン!?』


『ツブレル?』



 三体共、あっという間に、ワンコの枕代わりにされてしまった。


 重い……訳でも無い。


 大した重さは感じない。


 しかし、屈辱感は半端ない。


 いつか目に物見せてくれる!


 取り敢えず、助け出して欲しいです。


 結局、身支度を整え終えた眼鏡の人間に気付かれるまでの間、ワンコに枕代わりにされてしまった。






 お昼。


 今日もお山に移動中。


 ラクチン。


 揺れが止まった。


 到着したのかな。


 バッグが開かれるのを待つが、中々その時は訪れない。


 どうして?



『マダカナ!』


『マダミタイ!?』


『マーダー?』



 協力し合い、縦に積み上がる。


 一番上の個体が、バッグの隙間から外を覗く。


 すると、見たことのない人間が立ち塞がっている。


 邪魔してる?


 早くご飯食べたい。


 思わずプルプルしてしまう。


 おや?


 何とも可愛らしい服を着せられた、ワンコが前に出て来た。


 珍しく吠え立てているみたい。


 人間がビビって後退りして行く。


 ワンコが今にも飛び掛かりそうな体勢を取る。


 遂に、人間が何処かへと走り去って行った。


 おぉ、ワンコ偉い!


 どうやら、人間よりもワンコの方が強いらしい。


 つまり、そのワンコを倒せば、魔王様の次ぐらいに強いはず!


 打倒ワンコ!


 でも、その前にご飯!






 結局、何が起こったのか良く分からなかった。


 いつもはボク達にも説明してくれる魔王様も、今はそばには居ない。


 寂しい。


 早く帰ってきて欲しい。


 リンゴ、ウマッ!


 眼鏡の人間が、またしてもリンゴをくれた。


 感謝!


 忘れる前にお礼を言っておく。



『アリガト!』


『タスカル!?』


『マタ、ヨロシク?』



 相手に通じなくても、気持ちを伝えるのは大事。


 また明日も果物よろしくです。


 食後の運動に、お山を跳ね回る。


 いや、ワンコに追いかけ回されている。


 ちょ、待っ!?



『『『ピギャー!?』』』



 追い付かれ、中空へと跳ね上げられた。


 おのれワンコめ!


 枕代わりにしたり、ボール代わりにしたり。


 許すまじ、ワンコ!


 取り合えず、助けて下さい!


 跳ね上げられることで、空に少し近づく。


 むむむ?


 遠くの空に、黒い雲が見える。


 珍しく雨が降るかも。


 魔王様、大丈夫だろうかぁぁぁぁっ!?


 再び重力に引かれて、地面へと落ちてゆく。


 またしても、ワンコに跳ね上げられる。


 かと思われたが、身構えていた衝撃が来ない。


 ――あれ?


 瞑っていた目を開くと、そばにはワンコではなく、眼鏡の人間の姿。


 すんでのところで、眼鏡の人間がキャッチしてくれていたらしい。


 いつもアリガト!


 助かってます!


 少し物足りなそうなワンコを尻目に、バッグの中に戻されていく。


 今日のお散歩は終わりらしい。


 散歩どころか、跳ね回されてただけなんだけど。


 深刻な運動不足!?


 プニプニ具合が気になる。


 ここ数日、好物ばかり食べている。


 偶には葉っぱや草も食べないとダメかも。


 明日はそうしよう。


 きっと、多分。






 お風呂を済ませて、素早くベットに跳び乗る。


 お風呂に入っていて、凄い事に気が付いた。


 早く寝る事で、魔王様との再会までの時間が短くなるのだ!


 大発見である!


 マジヤバくね?


 もうこれは寝るしかないよね。


 眼鏡の人間は嫌いじゃない。


 でも、やっぱり魔王様が一番好き。


 お話出来ないのは寂しいです。


 早く魔王様に会いたいよぅ。


 眼鏡の人間を待たずに、布団の中に潜り込む。


 寝るのです。


 明日には会えるかな?






一応補足しておくと、スライムはブラックドッグを嫌っている訳ではありません。

また、ブラックドッグもスライムを邪険にしている訳ではありません。

じゃれているだけです。


また、山では冒険者に遭遇して、絡まれていました。

受付嬢さんが対処するよりも早く、ブラックドッグが追い払った形です。


【次回予告】

妖精の住処でのやり取りが続きます。

果たして、声の主は如何なる存在なのでしょうか。

また、まともに話し合う事は叶うのでしょうか。


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

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お読みいただき有難うございます!

『勇者に挑むは無職の少年』 本作の続編も完結!

気に入ってくれた方は『ブックマーク』『評価』『感想』をいただけると嬉しいです

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― 新着の感想 ―
[良い点] スライム可愛い本当癒しですね! すごく続きが気になって夜しか寝れません。この作品のおかげで最近は土曜日がとても楽しみです! 来週も待ってます«٩(*´ ꒳ `*)۶»ワクワク
2021/08/29 11:16 退会済み
管理
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