くとぅるう網引き唄
この唄は**県**島で唄われていた網引き唄の歌詞である(曲は失伝)。
戦中まで漁や祭りの際に唄われていたこの唄は、戦後に祭りの内容が、流血沙汰を含む野蛮な物であったとして、GHQによって祭りと共に禁止処分の憂き目にあった。その後、**島は度重なる災害と過疎化によって、現在は無人島と化している。
【本文への注意】()は合いの手の部分、〈〉は歌詞への注釈である。 注釈の内容は後書きに記載。
1:福多ァ来ーン〈注1〉(ハァ イア イア ドッコイショ)
魚の 来とぅるう〈注2〉 波音すれば
明日は 大漁 奮狂い〈注3〉 イア
(クトゥルウ フタグン)(イア イア ドッコイショ)
(クトゥルウ フタグン)(イア イア ドッコイショ)
2:福多ァ来ーン(ハァ イア イア ドッコイショ)
夢から 来とぅるう 呼び声すれば
明日は 祭りだ 奮狂い イア
(クトゥルウ フタグン)(イア イア ドッコイショ)
(クトゥルウ フタグン)(イア イア ドッコイショ)〈注4〉
3:福多ァ来ーン(ハァ イア イア ドッコイショ)
海から 来とぅるう 御呼びとあれば
いざや 帰るか 奮狂い イア
(クトゥルウ フタグン)(イア イア ドッコイショ)
(クトゥルウ フタグン)(イア イア ドッコイショ)〈注5〉
注1:祭礼における祝福の意味を持つ**島の方言。多くの幸福が来ると言う意味合い
注2:来る、やって来る、の意味を持つ**島の方言であるが、違う意味を含むともされる
注3:盛り上がる、あるいは頑張る、の意味を持つ**島の方言
注4:ここの合いの手は最低でも十回繰り返す。祭りにおいては、ここで生け贄を捧げる。生け贄の断末魔の悲鳴を、合いの手の合唱と上手く唱和させる事が肝心。なお、生け贄の捧げ方については“ネクロノミコンにおけるクトゥルフ”の“祭礼・儀式”の項目を参照の事
注5:祭りにおいては、飽きるか、力尽きるか、夜が明けるまで繰り返す
なお祭りにおいては、進化の過程が“第四齢”に達し、鰓から発声出来る歌い手が最低一人は居ることが望ましい




