幸せの青い鳥は・・95
95.
" The present time-現在 6 "
~ 都眞子、結婚後 6 ~
「本当の理由? 」
「まぁ、ほんとの本当ぅ~の理由なんて彼女にしか分らないのかも
しれないがな。
俺が彼女から聞いたのは少しニュアンスが違ってた。
だが、その後すぐに別のヤツと結婚してんだから、好きな相手が
できたからっていうのも真実の中のひとつなのかもしれんな」
「彼女から何と聞いた?」
「俺にはさっぱり理解不能だからさ、お前不快になるかもしれないぞ。
いいのか? 」
「今更だが、一応聞いておくさ」
「彼女はお前が自分の姉さんと結婚した頃から好きだったみたいだ。
もちろん、彼女は人のものを欲しがるような子じゃなかったんだろうな。
その頃はあこがれだった・・憧れてたって言ってたよ」
「そんなことを?
ちっとも気づかなかったな。
とまちゃんのことは義妹としか見てなかっし」
「お前、美保子さんに首ったけだったもンな! 」
「否定はしないよ」
「あはは。
それでな、姉さん亡き後はずっと好きで片想いしてたって」
「へぇ~~」
95-2.
「お前は美保子さんが居なくなった後も、彼女のことはぜんぜん眼中に
なかったみたいだな」
「眼中って言うか、そんなこと考えたこともなかった」
「そっか、お前の反応見てると押して知るべしだな」
「それはどういう? 」
「小難しく考えすぎじゃないのかなんて、彼女に対して思ってたけど
何かお前のうっすぅ~(薄)い反応見てたら、なんか段々判るような気に
なってきたわ。
そういやあ、俺に相談に来た時も彼女との再婚に対して
あまり乗り気でもなかったよな?
まぁ、それでもお前はちゃんとプロポーズしてたみたいだし、普通なら
あのまま結婚までいったのかもしれないけど・・だけどおそらくは、何かで
自分の両親が先走ってお前に自分との結婚を勧めていたという隠された事実を知り、お前との結婚を止めた。
彼女の親御さんが話してしまったとか?
今俺、思いついたんだがな」
「はぁ~、だとしても、そんなに都合よく他に結婚相手が見つかるか? 」
「そこっ、そこだよ義仁くん。
君ぃ~偉いなぁ、そこに気づくなんてさ」
「お前さ、俺をおちょくってるだろっ。
やめろ!」
「ははっ、すまん」




