幸せの青い鳥は・・90
90.
" The present time-現在 1 "
~ 都眞子、結婚後 1~
私と土筆くんは、クリスマスがきたと思ったら慌ただしく年を越して
しまうようなそんな中、12月某日に身内だけでささやかな結婚式を挙げた。
私も土筆君もイベント嫌いなので、大勢の人たちを呼んで盛大に披露宴を
するなんて、絶対無理。
できるならば、ふたりだけが良かったくらい。
一番ネックだったのがお義兄さん。
お父さんが義兄に私の結婚の話併せ挙式への参加、不参加の件も
話してくれた。
どちらにしても、知らせないじゃあ済まない話だから、と。
すごく嫌だったろうに、義兄は大と共に私たちの式に出てくれた。
式の途上で義兄の姿を目にした時には、お義兄さんごめんなさいと
心の中で呟いた。
私はその後、出席してくれたお礼を言うその時まで義兄の方を
見ることが出来なかった。
挨拶の後、部屋から出ていく義兄の背に向かい、素敵なお義兄さんには
姉と負けじ劣らず奇麗な女性がきっと見つかるはずだから、お義兄さんっ
私はもうお義兄さんの心配はしませんよ・・との言葉を、心のうちでかけた。
私と土筆君は合理主義者なので、家具なども昔さながらのように
嫁入り前にいっぺんに揃えるなんてことはしなかった。
私は家具や着物などを買い揃える代わりの現金をもって嫁入りした。
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そんなやこんなで、応接セットなるものが我が家にはなく
結婚生活も2か月目を迎えようという頃、休日に見に行こうってことになって
比較的安価で買い物のできる家具など置いてあるショップへと二人で
出掛けた。
「これなんかどう?」
「あっ、いいんじゃない?」
「ベッドにも出来るし、テレビ寝そべって見れそう」
ソファの背凭れの後ろにはwood素材がソファの長さと同じだけ
付けられていて、ちょっとしたモノ、例えば電卓、コーヒー、お皿位の
小物が置けるスペースがある。
もしかするとノートパソコンだって置けるかも。
同種のソファなんだけど、別バージョンがあって、こちらはソファの下が
Wood素材でできた収納庫になっていた。
「どっちがいいかしら、迷うわぁ~。
収納できるなんて助かるわよね? 」
私は収納できる方寄りだったのだけれど・・
「モノがちょこっと置けるっていいよなぁ~」と土筆くんか゛うれしそうに
言ったので、どっちでもよかった私は折れて、私たちは備え付けスペースの
あるソファを買うことにした。
いろいろ話合って、やっと決まり2階にいた私たちが1階にあるレジへと
向かおうとしたちょうどその時、見知った人物が1階から2階の売り場へと
EVで上がって来るところに遭遇した。
私も驚いたけれど、相手も私の姿に気づいて驚いた風だった。




