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◇The blue bird of happiness is.. 幸せの青い鳥は・・  作者: 設樂理沙


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86/111

幸せの青い鳥は・・86

86.

"Time travel タイムスリップ 35"


            ~ 都眞子のこと27~



 そして、意図的なのか? 天然なのか地味な装いで固めた彼女に

積極的に声をかけるヤツ(男子社員)もいなかった。


 だからいつも就業後、社外(独身者たちの集い)に出ると彼女は

独りだった。

 だけどそういうのは彼女にとっては当たり前なことで、卑屈に感じて

いる風でもなく、気にしてないようだった。


 俺は最初の2~3回で、参加することに何の意義も見出さなかったけれど

妙に長山のことが気になって、実は彼女が参加する時だけ参加してたんだ。


 バレてないよな? 周りに・・って気がついた人間がいたとして

誰も気にかけやしないだろうよ、と自分に自分で突っ込んだものだった。


 職場での合コン祭り的なものも、それぞれカップルができたり

破局したりと、悲喜こもごもありぃ~のしつつ月日は流れ

お祭り行事もフェードアウトしていく中・・

グループで帰りに寄る店で独りの長山を見ることもほとんどなくなり

 それから数年後、駅までの道すがら急ぎ足で駅に向かう彼女を

ちょくちょく見かけるようになった。


 そしてその頃を境に彼女は会社での合コン祭り的なものには

一切参加しなくなった。



86-2.


 俺もどちらかというと合コンのようなノリは元々苦手だし

気になっていた女性(かのじょ)が不参加で、ほぼほぼその後は

参加しなかった。


 長山さんは家庭の事情ってヤツで仕事を終えた後も忙しい。


 同じ係になって話すうちに俺も知ったんだけど甥っ子の大くんの

子守があって忙しらしかった。


 この話を聞いて、俺はなるほどと今までの彼女の帰りの急ぎ足

に合点がいった。


 話しぶりから、大くんのことで忙しいのは苦じゃないらしい・・

っていうか、至福のひとときのようだ。


 異性は異性でも年頃の男たちには見向きもせずに、ちっちゃな男の子

に夢中ってわけ。


 いつしか、気がつくと俺は大くんのことを羨ましいと思うように

なっていた。

 あんなに恋焦がれられて、くっそぉ~って感じだな。



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