幸せの青い鳥は・・84
84.
"Time travel タイムスリップ 33"
~ 先輩の沖さんのこと2~
「あの時は大変でしたから、気にしてません。大丈夫です。
お元気そうで良かったです」
「実は、落ち込んでた時に、幼少期、田舎で毎日のように遊んでた従兄が
転勤で私たちの家から近いところに越して来たの。
それでね、それを機に我が家に挨拶に来てくれて、そのうち、うちの両親に
誘われて時々夕飯を食べに来るようになって
・・・まぁ、早い話が私、従兄に拾われたんだぁ(笑)」
「ええーっ、何なんですか、そのシンデぇレぇ~ラ的な展開
沖さんずるいっ」
「あらっ、、長山さん泣いてるぅ・・どうしたの? 」
「分りませんっ、分からないけど私今、とってもうれしいんだと
思います」
「・・・」
「沖さんが今お幸せそうで、うれしいんです。
ずっと気になってたから」
「長山さん、ありがと」
84-2.
立ち話をしているところへ、可愛い1才くらいの女の子を抱っこした
男性が、大きな書店で脚下から天井近くまでずらぁ~とキチンと整列して
並べられている沢山の色とりどりの書籍を背に、沖さんの側にやって来た。
沖さんは家族で書店に来ていたようで、私はご主人に簡単なご挨拶をして
彼らと別れたのだった。
背がものすごく高くて、長い指の奇麗な手をしたご主人だった。
子供の頃遊んだ人と結婚かぁ~、うだやばじぃ~と彼らの後ろ姿を
見送る私であった。 マル。
お義兄さんのことを密かに想っていた私は本当に羨ましくて・・
私もいつか沖さんのように幸せになれるのだろうろか、なんて
ひとり取り残された書店の中でそんなこと考えてたっけ。
そんな私もいろいろあったけれど、土筆くんという恋人ができた。
結婚までちゃんと辿り着けるのだろうか、少しそんな不安もあるけれど
土筆くんとなら交際も結婚もなんとなく上手くスルスルっといきそうな
予感。




