幸せの青い鳥は・・78
78.
"Time travel タイムスリップ 27"
~ 都眞子のこと20~
泣けて泣けて、運転が危うくなったので途中コンビニの駐車場へ
入ってしばらく休憩をとった。
涙が治まった頃、私はしょうもないことに気が付いてしまい
情けなさ過ぎてまた涙が零れた。
お母さん、やり過ぎだってば!
前から何となく気にしていたことだった。
それでもお義兄さんとの結婚に対して何も思うところのなかった頃
は、まぁまぁまぁと流せていたけれど、こうなってみれば
悲しいというか、情けないというか、母親のお膳立てだったことが
はっきりと予想されて少しの腹立たしさなども湧き出てきて
誰に怒りをぶつけていいのか分らなくなってしまい、ちょっとヒステリー
気味な自分を自覚した。
義兄との交際が始まってしばらくすると、義兄のところで泊まってきても
いいからと暗に義兄との深い関係を勧めてきた母だった。
その日大を送って行くと、まるで待ち構えたように泊まっていくことを
勧めてきた義兄。
当時感じた違和感の元が今はっきりと見えてきた。
母は私に勧めただけではなく、義兄にも電話してきっとプレッシャーを
かけていたに違いない。
鈍感だなぁ、私。
78-2.
そして寄りによってこんな時に、違和感の正体に気づくなんて・・
間抜け・・おバカ・・バカバカ.....何でこんなことになったのだろう。
始まりはきっと両親からの義兄へのプレッシャーだよね。
私は両親に義兄に好意を持っていることなど、これまで一度も
話したことはなかったはず。
きっと孫の大のことを想って、
そして喪女の私のことも思って、
おそらく自分たちの行く末の打算もあって、
まるく収まると考えたのだろうけれど。
余りに義兄と私の人生を軽んじ過ぎではないのか?
そう思うと腹立たしくて、また悔し涙が出て来た。
ううん、私がお義兄さんから好きになってもらえる魅力を
兼ね備えてなかったことが最大の原因なのだ、と最後には
自分を貶めるような気持ちになった。
たぶんそれは、誰かを恨んだりすることを
阻止したかったからだと思う。
大好きな両親を恨んだりしたくなかったのだ。
そうだ、誰も悪くない、魅力のない自分のせいなのだからと。
誰かのせいにすると心が苦しくなったけれど、自分のせいに
したら、少し心が軽くなったような気がする。




