幸せの青い鳥は・・76
76.
"Time travel タイムスリップ 25"
~ 都眞子のこと18~
土筆くんに告白された日の2日後、私は久しぶりに大を連れて
義兄の家へ送迎した。
「とまちゃん、どこか体調でも悪かったの? 」
暫らくぶりに会う義兄はそう話しかけてきた。
「あ、そういう訳じゃないんですけどちょっといろいろ
考えることがあって・・大を寝かしつけた後でお話があります」
「そう、判った。
じゃあ今日は大を早く寝かしつけないとね」
ご飯はもうすでに我が家で食べさせていたので
お義兄さんがすぐにお風呂を沸かして大を連れて入った。
ふたりが楽しそうに入浴している間・・
ひとり取り残された部屋で私は、どんなふうに義兄に話を
持ち出そうか、考えていた。
お義兄さんは私の申し出を聞いてどんな風に反応するだろうか、と
どんどん心臓の鳴る音が大きくなってきて、義兄と対峙することが
怖くなってきた。
けじめだから、
両親から断ってもらうという方法もあったけれど、けじめは自分で
つけないとという気持ちが勝っていたので、私は会わないと
決めていた義兄の家へ来たのだった。
76-2.
大が眠りに就いた後、私たちはテーブルを挟んで向かい合った。
「で、改まって話って何かな? 」
改まった話って何なのだろう?
具体的な結婚の話をまだ出していないから、そのことだろうか。
女性から言わせるなんて、俺はほんとに駄目だなぁ~。
いつ言おうか、何時切りだそうか、って思いながらズルズルと
今に至ってしまって、ほんとに申し訳ないよなぁ~。
「えっと・・・」
「あぁ、その結婚のことだけど・・」
「お義兄さん、ごめんなさい。
結婚のお話は無かったことにしてほしいんです。
白紙に戻していただけませんか? 」
えっ?
白紙?
無かったこと?
俺は突然のとまちゃんの申し出に狼狽たえてしまった。
結婚の具体的な話をなかなか出さず、俺のあれから後の態度が
煮え切らなかったから?
とまちゃんは怒ってる?




