幸せの青い鳥は・・70
70.
" Time travel タイムスリップ 61 "
~ 都眞子のこと12~
好きなお義兄さんとお別れしなければならなくなるのは辛いことだけど
好きな人だからこそ、意に添わない結婚をさせたくないと強く思った。
そしてそう考える一方で・・
熱望などされていなかったのだろうということが判ったというのに
それでも私は一縷の望みを捨てきれなかった。
私は気持ちを落ち着けた頃、家に再度帰った。
体調不良を訴えて、すぐに部屋に篭った。
・・なので今日は大を父親が送って行ったようだった。
ひとまずは体調不良で時間稼ぎするとして、私はあることを
決意していた。
公園にポツンと佇み頭を悩ましていた時に、閃いたことがあった。
義兄の申し出を断るにしても、知りうる限りの情報を得てからに
しようと。
どこかに欠片でもいいから、義兄の私への恋心が、いやそこまででなくても
よいから私に好意を持っていてくれるという一片でも見つけられたらと思った
のだ。
まだ姉が生きていた頃、結婚式場でと・・姉たちの新婚家庭に呼ばれて
顔合わせしたことのある、義兄が懇意にしていた若林という人。
その人には式場と義兄の家とで二度ほど面識があった。
彼に会いに行こうと思った。
今の都眞子にとって唯一の手掛かりだった。
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若林さんは、私の家から徒歩と電車を乗り継いで40分くらいの
所に住んでいた。
次の日曜日、彼自宅からの最寄り駅近辺で落ち合うことに
したのだった。
駅前にちょっとしたカフェがあり、そこで彼と初めて
挨拶をした。
「お忙しいなか、今日はお時間を取ってくださって
ありがとうございます。
突然のことで驚かれたことと思います。
すみません」
「いえ、僕の方は家にいただけなのでぜんぜん構いませんよ。
それで僕にお話とは?」
「実は義兄の当初の・・付き合い始めた頃の私への気持ちを知りたくて
それで義兄と親しくしてらした若林さんにお聞きしようと訪ねて
参りました」
「今、上手くいってないんですか? 」
「いえ、大切にしてもらっています」
「その、ふたりはお付き合いされてるんですよね? 」
「あぁ、はい」
「そういう話は直接本人に聞いてみてはどうですか?
照れるとは思うけど、話してくれるんじゃないですかねぇ? 」
そうよね、若林さんの言うことは道理だし、よく判る。
けど、直接聞いても義兄の本心に触れることはできないだう。




