幸せの青い鳥は・・69
69.
" Time travel タイムスリップ 60 "
~ 都眞子のこと11~
わ、、
私はとんでもないことを聞いてしまったのだった。
両親のほうから先に私との再婚話を義兄に打診していたのだ。
どうして私の両親はそのことを私に隠していたのだろう、こんな
大切なことを。
私の為に、大の為に、そうしたのだうことは判る・・判るけど・・
これはあまりにも酷い。
人生の重要な場面で私は両親と義兄と3人から欺かれていたのだ。
そう思うと居たたまれなくなって、ブワッと涙が零れ落ちた。
気がついた時には、家から離れトボトボと道路を歩いていた。
今、この気持ちを引きずったままじゃとてもじゃないけど
家には帰れない、そう思った。
少し考えてみた。
もし交際前に真実を知っていたら私は義兄と交際しなかっただろうかと。
今となっては自分がどのような決断をしたかは、判りようもないけれど
知ってて付き合うのと知らないで付き合うのとでは雲泥の差があると
思う。
そこに横たわっている事実から私は目を反らしてはいけないと
思った。
義兄は私の両親からのプレッシャーに負けて、大の要望に負けて
私との、結婚を前提の交際を決めたということを。
私は、私のことなんてぜんぜん熱望などしてない人にずっと抱かれ
続けていたのだという現実に、愕然とした。
またハラハラと涙が零れた。
家から少し離れた場所にある公園のベンチに腰掛け、私は果てしなく
果てしなく・・途方に暮れた。
義兄は自分に好意を見せてくれており、大切にもしてくれている。
だからこそ、辛かった。
押し付けられた結婚だったとしたら、義兄との付き合いが順調だった
からこそ、よけいに何ともいえない気持ちになる。
どうしよう、こんな気持ちで結婚などできるはずがない。




