幸せの青い鳥は・・68
68.
" Time travel タイムスリップ 59 "
~ 都眞子のこと10~
「何も結婚は熱烈な恋愛をしないとしてはいけないというものでも
ないだろ? 考えすぎだよ」
「あなたは男だから分からないんですよ。
女はね、焦がれて熱望されて、ナンボなんですっ。
人から勧められて渋々なんて嫌ですよ。
プライドが許さないわっ」
「あんなに都眞子だって幸せそうにしているのに、今更それを
ぶち壊したいとでも言うのか? 大の幸せも吹っ飛ぶんだぞっ」
「分かってますっ。
愚痴よ愚痴っ。
義仁さんがあんな煮え切らない男だとは思わなかったわ。
大体私は、私たちが都眞子のことを打診した時に即答しなかったことに
不満タラたらなの。
今更だってことは分ってるけど」
「しようがないさっ。
彼だってまだ若いんだ、世間が見えてなかったのさ。
親の欲目を差し引いても美保子は眉目秀麗で男なら誰でも
振り向くような子で、そんな子と結婚していた男だぞ義人くんは。
そんな男なんだから次もそれなりに理想を高く持っていたとしても
しようがない面もあるさ。
それともしかすると、再婚自体考えてなかったってこともあるしな。
彼を責めるのはお門違いだよ。
結局は都眞子と一緒になることを了承してくれたのだから、よしとしないといけないよ?」
「う~んっ、私は上手く言えないけど納得いかないのっ。
都眞子はそんな扱いを受けていい子じゃないのよぉ」
「はぁ、女心は難しいんだな。
手におえんっ。
それじゃあ、この話は御破算にするかね?
それで都眞子には億万長者でも探すかっ、ははっ! 」
「ははって、自分の愛娘のことなのに呑気でいられるあなたが
ほんとう~に、羨ましいわっ。 フンっ アホラシっ」




