幸せの青い鳥は・・66
66.
" Time travel タイムスリップ 57 "
~ 都眞子のこと8 ~
なんか、奇麗になる為のアドバイスというか道しるべというか
そんな話からとんでもない方向に話がぶっ飛んじゃってしまった
ものの、そのことが私と土筆くんとの距離をすごく縮めてくれた
ように思う。
聞き上手なんだよね、土筆くんって。
ある意味油断大敵な人物だわ。
気が付くと何でもしゃべってしまったりして。
気をつけないと、って何故か思ってしまった。
そんな人に認定してしまってごめんね、土筆くん。
-そうは思うものの、化粧やおしゃれ関連の話から、今までよりも
ずっと土筆眞と距離が近くなったことを心のどこかで
嬉しいと感じてもいる都眞子だった。-
でも今まで姉に対して持っていたっていうか、自分の中でも
吐き出しちゃあいけないモノとして封印してきた心情をまさか・・
よもや・・親友でもなく、まして同性でもない単なる職場の同僚で
異性の土筆くんに、吐き出そうと意図的に話したわけではなかったけれど
気がつくと自然の流れで話していたのだ。
話している間、不思議なほど自分はとてもリラックスしていた。
土筆くんはセラピストに向いている人なんじゃないだろうか。
そんなふうに、ふと思った。
66-2.
自分以外の誰かに、姉に対して感じていた言うにいわれぬ感情を
吐露したことで、私は何だかチクリと胸に刺さっていた棘が1本
抜けてスッキリした気分にもなっていた。
私が患者で、土筆くんがセラピストの役回りで。
この辺りまでいろいろ考えているうちに、ふと私は今更なことに
考えがちらっと及んだ。
土屋くんから見て、私ってどんなふうに映っているんだろう? と。
・・・
眼鏡をはずしたんだって思ったら、またとまちゃんは眼鏡を
掛け始めた。
外していた時の方が断然いい感じなんだけど、言うタイミングが
難しいな。
ひとつ間違えると今の俺たちの関係では大変なことに
ならないとも限らない。
結婚したら、アドバイスしてみることにしよう。
そんな風に思っていたら、しばらくしてまた眼鏡を取ったとまちゃん。
以前眼鏡を外した時にも、可愛いと感じたけれど今回は更に
可愛さが増した気がした。
好きになると可愛さが増して見えるものなんだろうか。
可愛くて愛しくてたまらない。
自分で心の中とはいえ、こんなこと感じることが恥ずかし過ぎるな。
何か最近益々、とまちゃんが洗練されてきているような気がする。
俺の為のおしゃれだとしたら素直にうれしい。
身体の相性もいいが、話してみると性格的にも相性がいいのが
分ってきて、いつの間にか結婚に対する不安は消えてなくなって
いた。
俺の中でとまちゃんに対する気持ちがはっきりと固まったわけで
後はいつ、再度の・・本当の意味でのプロポーズをいつにするかだな。
具体的な結婚の時期なんかも早く決めないと・・だ。




