幸せの青い鳥は・・63
63.
" Time travel タイムスリップ 54 "
~ 都眞子のこと5 ~
「あんたは本当に誰に似たのかしら、可哀想に珍クシャなんだから
あまり人の前に前にって出しゃばらず後ろのほうで静かにしておいた
ほうが目立たなくていいわよ、って。
私すごく混乱したのを覚えてる。
その当時も真っ先に思ったのが、どうして? だったわ。
どうしてそんなことをわざわざ私に? って。
だって姉は自他共に認める奇麗な子だったのよ?
私と姉が逆の立場だったなら、嫌がらせも分かるけれど、奇麗で
周りからもそれを認められているのに何故そんな酷いことを私に言うの?
って。
当時も、そして今振り替えってみても確信犯的な台詞だと思う。
私を痛めつけるための最大の効果的な台詞を私に投下したんだってね。
理由は分らないけど私、姉から憎まれてたみたい。
何となく、愛されてはいない、好かれてはいないって感じてたけど、今
はっきりとそれがクリアーになったわ」
「お姉さんの辛辣な一撃が君からお洒落することや奇麗になる為の
意欲を削いでしまったんだ」
63-2.
「完封なきまでに、自信を削がれてしまったのかも。
でも封印して忘れてたんだから、どうなんだろう?
よく分からないわ」
よく分からないと私は土筆くんに言った。
本当にそう思っている。
けれど・・一方で
たまたま土筆くんと話しているうちに・・
心を開いていくうちに・・
姉から言われていたことが自分自身を奇麗になんてどうやったって
なれやしないって、縛りつけていたことに気づいてしまったことも事実。
今のいままで、姉からの言葉として、ただの言葉として受け止めてきて
いたものが、っていうか・・そういう風に意図的に自分は受け止めて
いたのかもしれないけれど・・本当は姉からある種妬みか嫉みかそういった
類の憎しみを向けられていたことに今更ながらに気づいてしまい、私は
愕然とした。
「トラウマになってた可能性はあると思うよ。
ところで君はご両親からお姉さんと何かにつけて差別されてきたとかって
ことはないの?」
「ふっふっふ、それが・・」




