幸せの青い鳥は・・60
60.
" Time travel タイムスリップ 51 "
~ 都眞子のこと2 ~
華と話しているうちに俺は長山都眞子が知らず知らずのうちに
身の内に抱え込んできたのかもしれないトラウマがあったとして
華のただの勘違いっていうことも考えられるが、あったと仮定して
あるとするならば、それが何だったのか知りたくなってしまったの
だった。
実は大抵イベントの買い出しの為の打ち合わせは今まで
1回で済ませていたんだけど、そういう事情で理由を付けて
2回目のイベント買い出しの為と銘打って、長山さんを仕事の後
いつも使っている会議室に呼び出した。
交際もしていないのに、迂闊に私的にその辺の店に呼び出すなんて
出来なくて。こういう方法しか思いつかなかった。
別に単にお茶をしようとか、食事でもと誘っても良かったのかも
知れないけれど、長山さんに2人で会うことに対して意識させたり
警戒させたりしたくなかった。
そんな状況下ではとてもデリケートな事柄を彼女から引き出せるとは
思えなかったからね。
60-2.
こういう時は、きっといつも通りの気を遣わずリラックスできる環境が
一番だろうと思う。
「何か、忙しいのに呼び出して悪かったね」
「ううん、気にしないで、買い出しだって大事な仕事だもの」
「もうほぼほぼ、買いだすものとか手配は済んでるんだけど
予算が少し残ってるのを今回は繰り越さずに全部使ってしまおうか
なんて思ってさ。何がいいか相談したかったんだ」
俺は大したことでもなくて、自分ひとりで決められることを
さも、大事なことのように取って付けた説明とともに、
お茶の時間に持ち込んで雑談できる雰囲気に持っていった。
「ね、質問してい~い? 」
「はっ・・改まって何でしょう? 」
「華がね、長山さんは元々奇麗な人なのにって言ってて、くっきり
二重になってきれいになったって長山さんが喜んでるのが不思議に
見えるっていうか、不思議に思ってるようなんだ」
「えっ? 土屋くんの言ってることが分からないんだけどぉ?
華さんのお世辞よ、きっとそれって」
カクっ!
全く面白いくらいの長山さんらしい回答だった。
俺は気を取り直して尚も質問を続けた。




