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◇The blue bird of happiness is.. 幸せの青い鳥は・・  作者: 設樂理沙


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44/111

幸せの青い鳥は・・44

44.

"Time travel タイムスリップ 35"


            ~ 職場の人 ~



 私は急いではいるが、声かけられないほど・・逼迫してもいないので

っていうか、急いでるから彼らを追い越しちゃうし、だから挨拶くらいは

しておかないとねぇ~。


 「土筆くん、お先にぃ~」


 熱心に話していた土筆くんが追い越しざまの私の方を見て

 「お疲れ」

と、声を掛けてくれた。


 「今日はちび太くんとデート?」


 「ふふっ、今日も・・ですよっ」


 「いいなぁ~、俺らもデートなんだっ」


 「えーっ、イケメンさんデートですか、いいですねっ」


 「いいでしょ、長山さんなんかに負けてられないからねっ」

  

 「はいはい・・、ではっ」


 私は後ろに向けていた顔を正常な位置に戻し、駅に向かった。


 はて?


 土筆くんに義兄との交際のことは、話してないっていうかぁ・・

社内の誰にも私話してないしぃ~。


 なのに、私に負けてらンないって?どいぅこと?

 きっと、単に私には負けてませんよぉ~ってことなんだろうけどさっ。


 交際相手がいる今の自分は、いちいち反応してしまうじゃ

あ~りませんかっ!! 


44-2.


 きゃっ、あたしってバカ?


 彼はちび太くん、つまり大とデート?って聞いてきてたじゃない。

 もうもうぉ~、何でもすぐにお義兄さんとの交際に結び付けちゃって

私かなりイってるかもぉ~。


 こういうの浮かれてるっていうんだよね。 


 しかし、モデルのようなあのイケメンは誰なんだろう?

どこで知り合ったのだろう?


 帰りの電車の中で座っていた私の頭の中は、そんな疑問符が

浮かび、きらっきらっと飛び交うお星★さま付きの天使の輪っかが

私の頭部をすっぽりと囲んでしまっていた。


 私は所謂腐女子じゃないけど、同性愛者に抵抗はない。

 信頼できる相手がいるって

 好きでいられる相手がいるって

 愛することのできる相手がいるって


  素敵なことだと思うから。


 異性であれ同性であれ、そういう相手と出会えるって

 すごいことだもの。


 ほんのちょっとした行き違いで人を疎ましく感じたり、それだけじゃ

済まなくて憎悪の対象になったりすることのほうが、ずっとずっと

容易いってこと、知ってるから。


 過去にどれほど好きでいたとしても、一度好きでなくなった感情は

好きという感情には戻ってくれないってことも。





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