幸せの青い鳥は・・42
42.
"Time travel タイムスリップ 33"
~ 職場で 4 ~
はっ、私ってもしかしてVoice フェチだったのか?
まままっ・・
私からすると土筆くんはそんな存在。
割と気を張らずに気楽に話せて、話してて楽しい人なんだ。
私と同い年の妹さんがいるせいかもしれない。
女子の化粧とか化粧品のこととかもなかなか男子にしては詳しくて
いつのまにか性別を越えて話してることもあって、不思議って
思うことも今まであったよねぇ~、そう言えば。
とは言え、普段から親しくしているわけでもなく、義兄との交際の
ことは社内の人たちにはもちろんのこと、土筆くんにも話してはいない。
・・・
「長山さん、ちょうど良かったぁ~もうすぐ4月だから・・ね?」
「あっ、そうですね。分かりました」
「またいい日があったら会議室で打ち合わせしたいから
連絡ください」
「はい、分りました」
周りの誰も私たちのこの遣り取りに突っ込みを入れる者はいない。
皆私たちの役割を知っているから。
42-2.
そして土筆くんが女子からのアプローチには、一切反応しないこと
を知ってもいたから。
土筆くん狙いの人たちは苦し紛れに、きっと土筆くんは奇麗な男子にしか
興味ないのよ、なんて言ったりして片思の苦しくてにがい気持ちを
そんな言葉にすることで何とか宥めているようだった。
私も好きな義兄の存在がなかったら、もしかして土筆くんに恋心を
持ったのだろうか?
今までこんなこと一度も考えたことなかったのに、なんでまた
今日に限ってこんなこと考えたりしたのだろう?
おばさま方の毒気というか告白合戦にやられちゃったかな。
イケナイ、イケナイ。
都眞子ってば、何考えてるの?あなたはもう結婚を前提に付き合ってる
人がいる身なのに、と自分を厳しく戒めたのだった。
もし義兄が他の誰かのことを私が今考えたように、チラっとでも
IFとして考えたとしたら、我慢ならなかったから。




