幸せの青い鳥は・・37
37.
"Time travel タイムスリップ 28"
お風呂から出るとお義兄さんの隣に私用の布団が敷かれていて
時間が遅かったせいか?はたまた疲れているのか?お義兄さんは
すでに横になっていた。
「とまちゃん、悪いね、先に寝てるよ」
「ぁ..大丈夫です」
突っ立っていてもなんなので私も急いで自分の布団に入った。
和室なんだけれど、ちよっと和風ベッドって感じの寝床になってる。
分厚いマットレスの上に羽毛布団が敷かれてて、白か、オフホワイト?
枕も布団の上下も全部統一されてて、清潔感溢れてて・・なんかほっとした。
薄い布団一枚敷いてて、しかもカバー無で?みたいだったらどうしようかと
思ってたから。
なんか昔の変なドラマの見過ぎだよね。
お義兄さん、シングルファーザーなのにちゃんとしてるンだ。
そんな義兄の生活力に感心しつつ・・どうなるんだろう?とか、どうもならないのかもとか、おかしいくらいこのふたつのことを胸の内で自答自問した。
隣にいる人からは何のアクションも無いみたいで。
ははっ、ほんとに寝るだけみたい、勝負下着で来たことが笑えてくる。
まっいっか、嗜みってことで!
吹っ切れたら日中の疲れからか、すごく眠くなってきて夢の世界を
まっしぐらに駆け抜けていった。
37-2.
もうこちら側の世界からすっぽりと抜け出そうとしていた私を
間際で誰かの手と腕の感触が襲ってきた。
誰?お母さん?止めて、ものすごく眠いから明日にして...。
声に出して言ってるつもりなのに、耳に何も聞こえなかったから
声になっていなかったのだと思う。
「とまちゃん...とまちゃん...」
誰?私の名前を呼んでいるのは、誰?
夢うつつの中で聞こえた声は知ってる声音だった。
お義兄さん? 何でお義兄さん?
お義兄さん、お義兄さん、と頭の中で唱えていると徐々に覚醒してきて
そうだった、隣にいるのはお義兄さんだったじゃない、って
現状を思い出した。
お義兄さんはしばらく私の肩や腕をやさしく触りながら
覚醒して見開いた私の瞳に呟いた。
「よい?」
私は無意識に頷いていた。
お義兄さんに抱かれながら私は心が喜んでいることを知り
例え何かあってこの先お義兄さんと結婚することができなくなったと
しても、私は後悔しないだろうなぁと思った。
好きな人と行為できるなんて、今まで夢物語だった私の初めての
出来事。
生まれてきて良かったって、心からそう思え、私はすごく
幸せだった。




