幸せの青い鳥は・・27
27.
"Time travel タイムスリップ 18"
「最初、しばらく考えさせてください、なんて言うから
脈が無いものとばかり思ってたら大が発端とはいえ、都眞子に
いきなりのプロポーズだもの。
私驚いたわ。どういうことなのかしら、少々謎が残るわ~」
「今はふたり結婚に向けて仲睦まじくしようとしているんだから
もう過去のことをほじくり返さんでもいいんじゃないのかな」
「それはそうなんだけど、都眞子が望まれて結婚するのならいいんだけどぉ
何かこう万が一にも私たちからの圧を感じてのことだとしたらと思うと
複雑な思いになっちゃうのよ。この結婚が果たして都眞子にとってほんとに
良かったのかって」
「都眞子は義仁くんから望まれて求愛されてのことと思ってて、最初は
私たちから義仁くんに話を持って行ったこととは知らないのだから、これからも
その辺のデリケートな部分は話さないでおこう。
騙しているわけではないが都眞子がそう思ってるのだから敢えて言う必要は
無いってこと……いいな?
義仁くんも大の気持ちを慮っていろいろ考えて都眞子とのことを
決めたんだと思うよ」
「もちろん、大の気持ちは大事ですけどね……万が一夫から伴侶として
それほど求められてないとしたら、こんな可愛そうなことはありませんから
私はこのお話、うれしさ半分心配半分ってとこだわ」
27-2.
「そう心配しても今更だ。もうこの結婚話は私たちの手を離れて
しまってるからね。
クリスマスプレゼントというイベント事が義仁くんを決心させたのかも
しれんが、こうなったら私らの娘の幸せを祈るしかあるまいよ」
「それよそれっ、きっとそう。クリスマスイベントで大のお願いに
絆されたんだわ絶対。
だって普通なら、まず筋として私たちにお伺いを立てるのが筋だもの。
それなのにいきなり都眞子にプロポーズなんだものぉ。
ンとに、大丈夫なのかしら義仁さんてば。
都眞子を泣かすようなことがあったら、私承知しないンだからっ」
「怖いなっ、君」
「だってあなた……都眞子はほんとに心根のやさしい子でいい娘だ
もの。不幸せになってほしくないの」
「私も同じだよ。義仁くんが都眞子をもしも泣かすようなことをしたら……」
「したら?」
「大を奪って私と君そして都眞子と、揃って彼の前から姿をくらます。
遠くへ引っ越して、義仁くんをひとりぼっちにさせるよ」
「なぁ~んだ。刃物は出てこないのかっ。
変に期待して損したっ。つまんないのぉ~」(笑)
「私を犯罪者にしたいとは、酷い奥さんだなっ」(笑)
くだらない言い合いをしつつ、私たちは互いに親として都眞子の幸せを
願っていたのだった。




