幸せの青い鳥は・・23
23.
"Time travel タイムスリップ 14 "
「まだ、そんなこと言って……後で絶対後悔するぞぉ。
まぁ、相性もあるから絶対押しはできないけどな。どちらに
しても早く大くんの母親になってくれるいい女性ができるといいな。
迷ってるようだから、俺も美人でそんな女性が周りにいないか
気に掛けとくわ」
「美人って……。まぁそりゃあ奇麗に越したことはないけど」
◇ ◇ ◇ ◇
俺は、実は目の前の男にあきれてる。
美人でモテる女性が子持ちの40男とどうこうすると思うか?
恋愛ならいざ知らず世間知らずにもほどがあるわ。
まぁ、安倍は好い男ではあるが女性が加齢と共に容貌に衰えが
出るのと同じように俺たちだっていくらいい男と言ったって
加齢には叶わないんだからな。
38才はほぼしじゅうなんだよ安倍 。
27、8の頃の輝きは無いさ、普通はな。
いい男っぷりなのに妻に先立たれて苦労している同僚を見るにつけ
美人じゃないけど長生きしてくれて俺が帰宅すると飛んで迎えに
玄関まで出てきてくれる妻に感謝だなとしみじみ思う。
安倍、美人じゃないかもしれないが良い女性がいないか
ちゃんと探しとくよ、約束は守る。
若い女性との縁をいとも簡単に蹴ろうとしている同僚に
ちょっと腹がたったが……少し妬み嫉みが入っていたか?(-_-;)
ここで俺が腹を立てるのは筋違いだな……ハハッ。
妻は料理が得意でメシウマ奥さんなんだ。
今夜の献立は何かな?
◇ ◇ ◇ ◇
若林が羨ましかった。
ずっと連れ添う奥さんとは、仲睦まじく上手くいってるようだから。
美保子が生きててくれていたら、と亡き妻を思い出してしまった。
俺はとまちゃんとの縁談を断ったら、たぶんこの先誰とも再婚
しないだろうなと、この時改めて思った。
するには、息子の年齢が大きくなり過ぎていた。
とまちゃんに懐き過ぎていた。




