幸せの青い鳥は・・15
15.
"Time travel タイムスリップ 6 "
「いつの間にか都眞子も適齢期になったっていうか、適齢期を過ぎて
しまいそうな年齢になってたって、主人とふたりして今頃になって
焦ってるっていうわけ」
はぁ~、そっか・・そっちの心配ねえ~。
俺も無関係じゃないもんなぁ、大を半分以上育ててもらってるような
もんだし。あちゃぁ~、とまちゃんが結婚してこの家から居なくなって
しまったら、本当に大と俺はシングルファーザーと母親の、母親代わりの
いない侘しいファミリーになっちまうんだ。
これは大変なことだよな。
俺が早く嫁さんを探さないと、大が寂しさで死にそうになるかも、だ。
しかし、子持ちの40男なんて誰も相手しないだろ?
同じような境遇の女性でもいれば、望みはあるかもしれないけどさ。
そういうのはもう独身の頃のように恋愛じゃぁ無理があると思うし
婚活でもしないと駄目なんだろうなぁ。
頭痛くなってきた。
脳内であれこれ考えて凹みかけた俺に義母が言った。
15-2.
「都眞子はね、大ちゃんのことがすごく可愛くてたまらないみたい。
こないだなんて、大のお母さんになってあげたい、なんて言ってたくらい」
「大もとまちゃんのこと実の母親のように慕ってますから、そういう
気持ちでいてくれたなんて俺もうれしいです」
「義仁さん、もしもね・・もしも、今結婚を考えてる女性が
いないなら、うちの都眞子は再婚相手にどうかしら?
いえ、私たちが勝手に先走ってるだけで都眞子にはまだこの話は
してないんだけど。まず義仁さんの気持ちを聞いてからと思って」
「姉の美保子とは全然似てないが、都眞子はやさしくて心根のいい
子だ。君や大のこともきっと大切にすると思う。美保子のような社交性は
無いかもしれないが、ゆったりとしていて周りにいる者をやさしい気持ちに
させてくれるっていう、そういう性質を備えてると思う」
私は私や夫が話掛けている間の義仁さんの様子をつぶさに見て
彼の気持ちを探るべく務めた。




