幸せの青い鳥は・・110
110.
" The present time-現在 21 "
~ 都眞子、離婚後 10 ~
私は義兄に、プロポーズをお受けしますと土筆くんの初七日が
過ぎた頃、返事をした。
義兄は呆けた顔をした後、俯いてしまった。
しばらくそうしていた。
どうしよう、もしかしたら心変わりをして私断られたりして?
と少しヤキモキしていると義兄が顔を上げて私の目を見て
静かに微笑んだのだった。
そして・・
「ほんとに? 」と言ったのだ。
「はい、長い間もったいぶるようなことをしてすみませんでした。
お義兄さんの気持ちをどこか信じられなくて・・それと、ふらふら
あっちが駄目ならこっちっていう具合に、自分の都合のいいように
行動していいものか、ジレンマもあったので。
お義兄さん・・ 」
「・・? 」
「2年前のこと、謝らせてください。
お義兄さんと話し合いの場も持たず勝手なことをしてしまいました。
どうかお義兄さんと大の気持ちを傷つけてしまったこと、許してください」
「とまちゃん、俺は悲しみはしたけど、恨んだりはしてないんだよ。
自分自身にも言葉が足りなかったつて思うところもあったしね。
ほんとに、うれしいよ、とまちゃんが良い返事をくれてさ」
・・・
奇しくも2年前、義兄に別れを告げた同じ月の大安の日に、私は義兄と
結婚式を挙げることとなった。
同じ月に式が決まった時には気づいてなくて、義兄との思い出に
浸っている時に気付いたのだった。
何か、この不思議な縁に・・
私の胸はどうしようもなくざわついた。




