幸せの青い鳥は・・109
109.
" The present time-現在 20 "
~ 都眞子、離婚後 9 ~
「でさ、俺、都眞子と結婚して一緒に暮らすようになって自分の考えてた
ことが、ただの推測から確信に変わっていったんだ。
だってこんなに素敵な女性だぜ、お義兄さんが都眞子のこと好いて
なかったなんてあるはずないって。
きっと何かの行き違いか何かで都眞子がそう思い込んだだけで・・
あっ、好かれてないってね・・たぶんそれっ、違うから。
お義兄さんは都眞子のこと好いてたと思う。
どうして簡単に都眞子の申し入れをOKしたのかまでは分からないけどね」
「私、お義兄さんにどうして? って聞かれて、好きな人ができたからって
言ったの」
「そっか、それでだな。
あーっ、お義兄さんも痛かったろうなぁ俺のせいで。
きっとお義兄さんはかなり凹んだんじゃないだろうか。
それ聞いてほんとに決心がついたわ、都眞子。
お義兄さんと一緒になって大くんと3人で幸せになれ! 俺の分まで。
俺はお義兄さんと大くんの犠牲の元に君との幸せを享受してたんだな
きっと。
もしもお義兄さんからプロポーズされたら受けて、都眞子。
そして幸せになるンだ。
俺のことは忘れてくれとまでは言えない・・から、時々は
思い出してくれるとうれしいかな」
「土筆くん・・土筆くんったらぁ」 涙)))
病気で死ぬかもしれないのに、それなのに私のことばかり・・
私のこれからの幸せを考えていてくれている。
私は小さな声音でウンとか、ただ頷くしかできなかった。
「土筆くん、明日また来るね」
ニコって土筆くんが微笑んだ。
それが私と土筆くんとの最後になってしまった。
私が見舞った翌日の明け方に土筆くんは帰らぬ人となった。
土筆くんが私に残してくれたメッセージの意味は大きかった。




