幸せの青い鳥は・・108
108.
" The present time-現在 19 "
~ 都眞子、離婚後 8 ~
「でね、俺がもしも病気になってなかったら一生自分の胸の中だけに
留めておこうと思ってた話があるンだ。
俺はこの先ずっと君を守ってやれないし、側にいてやれない。
どんなにそれを願っても。
どうしたらこの先とまこが幸せになれるのか、毎日このベッドの上で
考えてた。
こうして会えなかったら俺の考えを華に託そうってそう思ってたんだ」
「・・? 」
「お義兄さん!」
「お義兄さんって・・? 」
「うん、お義兄さん。
とまこはさ、お義兄さんから好かれてない、お義兄さんが
自分との結婚を決めたのは両親から勧められたことと、大くんが
とまこを母親として欲していたからにすぎないって、そう言ってたろ? 」
「・・」
都眞子は土筆の問いかけに頷いた。
土筆くんは何を私に提案しようとしているの?
緊張と少しの期待で私の耳は彼の発する言葉を逃すまいと
ピキーンと立ち、次の言葉を待った。
「俺はとまこがお義兄さんとの結婚の約束を反故にした時の
話しか知らないけど、もしかしたらとまこが大きな勘違いをしていた
のかもって思ってる。
だけどまぁ、あれだ・・当時俺はお義兄さんに一度も会ったことが
なかったし、ただの俺の勘違いって線も無くはなかったから・・それを
とまこには話さなかった。
俺はその時もう、とまこのこと好きだったからね」
好きだったからね、と話す土筆くんのそのフレーズに私の胸は
キュンって反応した。
嫌われて土筆くんが自分の元を去って行ったとばかり今のいままで
思ってたんだもの。
その本人から好きだったからなんて言われて動揺しないわけがない。
思わず涙が零れそうになった。




