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◇The blue bird of happiness is.. 幸せの青い鳥は・・  作者: 設樂理沙


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107/111

幸せの青い鳥は・・107

107.

" The present time-現在 18 "


~ 都眞子、離婚後 7 ~


 

 病室の扉を開けるとそこには、別人のようにやせ細った土筆くんが

ベッドの上にいた。


 部屋は個室だった。


 ちょうどリクライニングで少し起こしてもらって姿勢を楽にして

側にいる華さんのほうを向いていた。


 戸を開けた私に気づきこちらを見た土筆くんの側に、私は駆け寄った。


 「どうして?

 どうしてこんな・・。

 どうして本当のことを言ってくれなかったの? 」


 「どうしてかなぁ~」

 土筆くんは私の問いかけに他人事のように呟いた。


 華さんがそっと部屋から出て行った。


 「病気で痩せ細っていく姿を・・

痛みに耐えかねて蹲る醜い姿を・・


見られたくなかったからかもしれないな。


フフっ、俺、君にはかっこいいままの、いや元々カッコ良くは

ないけどさ、まぁ元の普通の俺の姿をイメージしておいて

ほしかったんだ」


「病める時も健やかなる時も・・って結婚式で誓ったのに」


 「・・だよね。約束破ってごめん! 」


 「ごめんだなんて、土筆くん私のほうこそ土筆くんの病気に気が

つかなくてごめんなさい。

 あんなに仲良しだったのに、土筆くんの心にもない嘘の話に

気付けなくてごめんなさい。

 土筆くんを信頼してあげられなくてごめんなさい。

 ごめん・・ゴ...」


 「とまこはちっとも悪くない。

 嘘をついた俺の方が悪いんだからそんなに謝らないで。


 ね、この際だからはっきり言うけど、俺はもう長くは生きられない。

 短い時間だったけどとまこと過ごした暮らしは幸せだったよ、すごく」


 「土筆くん・・」


 「とまこが俺のことを土筆くんって言ってくれる度、すっごく

幸せを感じてたって知ってる? 」


 土筆くんの言葉に私は首を横に振った。


 「俺と結婚してくれて本当にありがとう。すっげー幸せだった」


 「私だって・・わたしも」


 「でね・・」

 


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