幸せの青い鳥は・・102
102.
" The present time-現在 13 "
~ 都眞子、離婚後 2 ~
離婚した私は、このまま実家へは帰らずどこかに部屋を借りて
ひとり暮らしをしようかと考えた。
けれど、両親からどちらにしてもしばらく実家に帰って来たらいいと
勧められ、ひとまずはという態で私は離婚後、実家へ戻った。
甥っ子の大とはしばらく距離を置いていたせいか、実家へ帰ってからは
私にも話しかけてくれるようになった。
離婚して唯一、うれしかったことだった。
元通りとはいかなくても、そっぽを向かれ続けられるよりはずっとマシだ。
私は土筆くんという夫を失くしたけれど、また大が私の手の中に
戻ってきてくれそうで、心が随分と癒された。
新しい生活をしていた頃は忘れていられたのに、実家へ帰り大と
触れ合うようになると、やはり気になるのは義兄のことだった。
義兄には本心を伝えず、ただ好きな人ができたからと義兄かの
プロポーズを断った形になっている。
それなのにわずか1年にも満たず出戻ってきて、せわないよね。
なさけなくて、涙が出そうになる。
本質的な部分は若干違うけれど、だけどあれよね、考えてみると
私はある日突然好きな人ができたから別れてほしいと義兄に言い
土筆くんもある日突然私に同じことを言い、私の元から疾風のように
去って行った。
因果応報ってヤツ?
なんか、そう考えるとすごく心中複雑だけど、違う点があるから
違うかっ。
私は土筆くんと別れることがとっても辛かったけれど、義兄はどうだろう?
私の両親からの足枷が無くなってせいせいしていたかもしれない。
以前にも増して、義兄の目から私という存在が取るに足らないものに
なり下がってしまったようで、切ない~。はぁ~。
ほんとっ、きまりが悪いったらありゃしないっ・・だわ!
お義兄さんには会えないや。
会うのが怖いっ。




