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キモノ
捕まった。そして服をもらった。
簡易な服だ。
平面仕立ての布に袖が付いており、腰紐をぐるりと一周させ背後で結ぶ。
オレに服を着せてくれた老婆は、
「これはキモノという服で、幅の広い紐は腰紐ではなくオビという名前なのだ」
と教えてくれた。
キオクを探る。
キモノ・オビ、聞いたことがある。
アジア系のトールマンの民族衣装だったような気がする。
着付けを終え、広場らしきところに引き立てられる。(まるでちょっとだけ待遇のいい囚人のような扱いだ。)必要最低限の衣服等は与えられるけど、人々がオレを見る目は厳しい。
背後に回った男がオレの両手首を縄で結んだ。
これで両手の自由も奪われた。
周囲の者達の顔を見る。
黒髪・平坦な顔。背は低いが、体つきはがっしりしている。
エルフや妖獣のいないトールマンだけの集落、ということに加えて、その人種も見事に偏っている。というか、たぶん同一人種だ。
――――こういう集落って出やすいんだよね。
オレはさりげなく子供の姿を目で探した。




