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スライムだって胸パッドにはなるし  作者: 垂直わーるど
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41/81

キモノ

 捕まった。そして服をもらった。

 簡易な服だ。

 平面仕立ての布に袖が付いており、腰紐をぐるりと一周させ背後で結ぶ。

 オレに服を着せてくれた老婆は、

「これはキモノという服で、幅の広い紐は腰紐ではなくオビという名前なのだ」

と教えてくれた。


 キオクを探る。

 キモノ・オビ、聞いたことがある。

 アジア系のトールマンの民族衣装だったような気がする。


 着付けを終え、広場らしきところに引き立てられる。(まるでちょっとだけ待遇のいい囚人のような扱いだ。)必要最低限の衣服等は与えられるけど、人々がオレを見る目は厳しい。

 背後に回った男がオレの両手首を縄で結んだ。

 これで両手の自由も奪われた。


 周囲の者達の顔を見る。

 黒髪・平坦な顔。背は低いが、体つきはがっしりしている。

 エルフや妖獣のいないトールマンだけの集落、ということに加えて、その人種も見事に偏っている。というか、たぶん同一人種だ。



 ――――こういう集落って出やすいんだよね。



 オレはさりげなく子供の姿を目で探した。

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