部活動に入ろう。③
「それじゃあ私はみんなの部活動申請書ににはサインしとくから今からその申請書提出しに行ってね。」
そういって申請書にサインを書き提出を促す桜。どことなく焦っている感じがする。
「どうしたんですか桜先輩?何かありましたか?」
「いやぁ?別に何もないよぉ?それじゃ先生の所に提出し行ってね。ほら行った行った。ちなみにここの部活の担当教員は佐藤先生だよ。」
そういいながら工藤の背中を押し職員室に行くことを促す。
「なんだったんだ?いったい?」
「なんか少し慌ててるようだったね?正治君は何か知ってる?」
「ん?ああいや?何も知らないよ。」
何もないように言うが少し声が上ずる正治。
「お前らいったい何があったんだ?よければ相談に乗るぞ?有料でな。」
「お金取るんだ・・・」
「いや。なんでもない。ほらさっさと職員室行こうか。」
「「怪しい・・・」」
そう思いながらも何か思い当たる節があるわけでもなく佐藤先生のところに部活申請書を提出しにいった。
「おおー。あんな部活動紹介してたが今年は三人新入部員が入るのか。」
そういって佐藤先生は喜びながら話をする。
「ええ。俺が生活魔法のすばらしさを語ったことが決め手となりましてね。」
「それはホントかどうかはわからんがこれで俺も魔法について教えてもらえるな。」
「はい?今先生自分も魔法教えてもらうって言いましたか?」
「言ったぞ?」
「なんで先生なのに教えてもらうんですか?」
疑問に思った光が質問をする。
「それは近藤桜の使う魔法が普通じゃないからだ。みんなも見たろ?あの部活動紹介。何かおかしいと思わなかったか?」
「えっと・・・おかしいところですか?」
「気づかなかったか?あの距離からバスケットボール投げて普通リングまで届くか?そしてあんな簡単にゴールに入れれるか?俺はできないぞ。」
この発言にハッとする工藤と光。確かに考えてみれば普通のことではなかった。
「確かにおかしいですね。魔法を発動出来るのは一つまで。同時に発動することは出来ないです。」
そう工藤が言うと光も言葉を続ける。
「あの状況で考えられるのは自分に魔法を使うことと魔法陣をボールに貼ること。なのに最後は投げる、リングに飛ぶ、さらに爆発してましたよね。三つも発動してました・・・。」
「だろ?それにあいつは魔法を簡単に作ることも出来る。だからあいつに魔法を教えてもらおうと思ったんだが断られてな。教えてほしければってことで条件をつけられたんだ。」
「そいつだよ。」
そういって指を指す。二人もその先を見るとぼへらっとした正治がいた。
「なんでこいつなんですか?こんな変態が条件?」
「変態いうなし。」
「まぁそこらへんは桜に聞けばいいだろ。とりあえずこの申請書は受理した。これで晴れてお前たちも生活魔法研究会の愉快な仲間たちの一員だ。」
「先生?俺はなんかそのくくりがすごい不愉快なんですけど。」
「まぁ気にするな。とりあえず部室行くぞー。」
そういって移動を始める一同。部室を開けると満面の笑みを浮かべて待っている桜がいた。
「いやー無事申請書は受理されたみたいだね。これで一安心だ。正治?」
「了解姉さん。」
そういって何やら魔法を発動させた二人。先生ともどもその状況についていけず頭にクエスチョンマークを浮かべる三人。
「さて。そしたら色々と説明しなきゃね。」
怪しい笑みを浮かべる桜。意味が分からずたまらず質問をする佐藤先生。
「いったい何をするんだ?俺は何も聞いてないぞ。」
「何も言ってないから当然です先生。まぁ軽い説明ですよ。今使った魔法は逃走防止用の魔法ですよ。」
「逃亡防止?なんでそんなものを?」
「気にしない気にしない。それじゃ説明始めるね。まずこの研究会では全員が私クラスまでは生活魔法を取り扱えるようになってもらいます!」
「おいおい・・・お前クラスって俺たちはお前みたいに魔法なんか簡単に作れんぞ?」
「大丈夫です。魔力コントロールの話をしましたよね。ああ。二人にはしてなかったね。」
「いや。俺がさっき軽くしたから大丈夫だ。」
「ん?そうなの?なら話を進めるね。魔力コントロールをが出来ると色んなことが出来るんだよ例えば魔法を遠隔で操作したりね。」
「ええっ?魔法って遠隔で使えるの?」
「少なくとも俺と姉さんは使えるよ。例えば今日の自己紹介で工藤のロボット色々言わせたのは俺が遠隔で魔法を使ったからだ。あっ。」
その自白を聞いた瞬間胸倉をつかむ工藤。笑顔を浮かべながらこう言い放った。
「やはりお前だったのか。安心しろ楽には殺さない。少し手足をもぐだけだ。」
「さらっと恐ろしいことを言うな!あれはつい手が滑ってな・・・」
「あーあー。お前たち正治を手足をもいで地面に埋めて窒息させるのは後でやれ。今はこっちの説明が先だ。」
「チッ。寿命が延びたな。」
「なんかさらっと先生に酷いこと言われたけど大丈夫かな?俺?」
「とりあえず話を進めるね。遠隔で魔法を使うのはね、魔力を糸状にして対象に伸ばして使うんだよ。でもそんなこといきなりやれって言われても出来ないよね。まずはそれを出来るようにするのが最初の目標。」
「うーん。私魔法苦手なんだけどそんなこと出来るのかなぁ。」
「大丈夫!私も出来るようになったから。頑張れば出来るよ!それと工藤君。残念なお知らせだよ。この部室でゲームするのは最低限魔力コントロールが出来るようにならなきゃダメだよ。」
「なんだそんなことですか。それは大丈夫ですよ。俺は生活魔法が苦手なわけでもないのでたぶんすぐ出来るようになるでしょう!そして、俺はダラけながらゲームをするんです!」
そこで正治がニヤつきながら工藤に話しかける。
「せやかて工藤。」
「お前はどこの西の高校生探偵だ。」
「魔力コントロールって出来るようになるにはどんなに才能あっても半年。普通は一年掛かるぞ。」
「皆さん俺は急用が出来ました!この部活の入部を取り消します!今までお世話になりました!」
そういって逃げようとする工藤。だがいくら部室のドアを開けようとしてもさっぱり開かない。
「言ったろ。逃走防止の魔法を使ってるって。申請書もしっかり受理されたわけだし。諦めるんだな。」
「貴様ぁ!謀ったな!俺はこの部活ならゲームしてても問題ないって言ってたから来たんだぞ!」
「何を言っている。俺は言ったはずだぞ。生活魔法がある程度出来るならゲームしてても問題ないと。それに言質は取ってある。」
そういって魔法を発動させる。それは昼食の時の会話である。
「生活魔法がある程度出来ればゲームとかで時間つぶしてもなんの問題もない部活なんだがな。」
「おい、貴様?ゲームしてても問題ないといったか?」
「ああ。言ったぞ。」
「俺は生活魔法研究会に決めたぞ!さぁ生活魔法を極めよう!光もどうだ?」
魔法の発動を終えた時には工藤は真っ白に燃え尽きていた。
「なんということだ・・・。」
「俺たちのある程度とは少なくとも今の姉さんクラスのことを指している。」
「ぐっは!」
逃げ場を封じられ完全に息の根を止められた工藤。
「ふむ。まぁこんな社会のゴミ野郎はほっといて。言った通りここでは魔力コントロールを学んでもらって出来るようにしてもらうつもりです。」
そういいながら倒れている工藤を蹴り飛ばし話を続ける正治。
「正治君はホントに工藤君に容赦ないね・・・」
「気のせいだ。」
「さて後は先生に出した条件の話なんだけど。これは簡単な話で私よりも正治の方が魔法が出来るからです。ちなみに私は正治から魔法を教えてもらいました。」
「マジかよ。この鬼畜野郎が桜よりも魔法出来んのかよ!」
「いやぁ褒めても何も出ないっすよ?」
「褒めてねぇ!」
「それに私もまだまだこの愚弟にはまことに、まことに遺憾ながら魔法の腕では歯が立ちませんから。より出来る方に学んだ方がいいでしょう?」
「まぁそれはそうかもな。」
「だから皆さん褒めても何も出ないですよ?」
「いや。これはすごく貶されてるよ正治君。」
「っよし!それじゃあ簡単に説明もしたしこれからやることも理解できたね!それじゃ今日は解散!いかんせん今日で部員が集まるとは思ってなかったから準備してなくてね。まだ申請期間だから一週間後から始めていくよ!」
「おうそうか。なら俺は職員室戻るな。」
そういってドアを開ける・・・
「おい。逃走防止用の魔法を解いてくれ。出られん。」
「あっ忘れてた。」
ドアは開かなかった。
生活魔法シャットアウト
名前は出てこなかったですがこんな名前の魔法です。
効果は部屋のドア、窓を開かなくする。それだけ。
逃走防止には便利だが外からもドアの類が開けられなくなる。
たまにノックをしないで部屋に入ってくる輩が世の中にはいるよなぁと思いつつ生まれた魔法。
作者がアニメのきわどいシーンに人がノックもなしに入ってきたことがあるとかそういうのは関係ない。関係ないぞ。




