部活動に入ろう。
「それで何か申し開きはあるか?」
佐藤教諭が二人に聞き出す。
「「だってこいつが!」」
二人そろって指を指し言い訳を始める。
「工藤の野郎が自己紹介の時のことで文句を言ってくるのがいけないんです!」
「正治の野郎が自己紹介の時のことで文句を言ってくるのがいけないんです!」
これを見た佐藤教諭はため息を一つついて二人の言い分を無視することにした。
「自己紹介を終えて仲がいいのはよくわかったが遅刻はよくない。この学校は絶対にどの部活かに一年間は所属しなきゃいけない決まりがある。だからこの時間は貴重なんだ。分かったらさっさと席につけ。この馬鹿どもが。」
「おい。言われてるぞ馬鹿。」
「お前のことだろう馬鹿。」
「お前ら二人のことだ!さっさと席につけ!」
「「そんな馬鹿な!」」
そんなことを言いながら空いていた席に座る二人。
「二人ともすごいんだね。まさかホントに遅刻してくるなんて思ってなかった!」
席に座ったバカ二人に話しかける光。
「今回遅れたのは不可抗力だ。なにせ休み時間が短いのがいけない。そしたらきっと話にも蹴りがついていただろ。」
「ああ。それもそうだ。こんな日程組んだ奴が悪い。それと体育館が地味に遠いのが悪い。」
「清々しいまでの責任転嫁だね。」
いつまでも言い訳を続けていたがそういえばと工藤が質問をする。
「そういえば、さっき佐藤教諭が不穏なことを言っていたんだが部活って絶対にどれかに所属しなきゃいけないのか?」
「うん。そうだね。」
「マジか・・・知らなかった。」
「てか入学する際のパンフレットとかにも書いてあっただろ。一年間はどこかの部活に所属しなきゃいけないって。」
「俺の放課後の自由時間が無くなるとか考えたくない。部活なんて滅びればいい・・・。」
「この学校に入学してここまで何も知らない人初めて見たよ。なんでこの学校に入学したの?」
「そんなの近いからに決まってるだろ。早起きなんて得になることなんて特にない。」
「俺は姉さんが通ってるからここにしただけなんだが何気面倒だよなこの学校。」
そんなおしゃべりをしながら部活動紹介が始まったわけだが・・・
「まずは運動系の部活からの紹介だってよ。」
「運動は疲れるからパス。」
「私も運動はさっぱりできないからパスする。」
「俺もパスだな」
部活動紹介は軽い実技と部活動のPRを軽くするのだが・・・
「野球部です!みんなで青春の汗を流そう!女子マネージャー募集してます!」
「サッカー部です!目指せ全国!女子マネージャー募集中!」
「バスケットボール部です!初心者歓迎してます!女子マネージャー募集中!」
「ラグビー部です!・・・!女子マネージャー募集中!」
「バレーボール部です!・・・!女子マネージャー募集中!」
大体の運動系の部活が活動の紹介をしていった。
その際の三人の感想はというと。
「「「どんだけ女子マネージャー募集してんだよ(の)!」」」
一応女子のサッカー部やらバスケットやらはあったのだが男子の部活動の女子マネージャー募集中という言葉のせいでほとんど頭に入らなかったらしい。
「いやいやいや。これはねーぞ。あんな女子に飢えてる部活動なんか入りたくねぇよ工藤。」
「俺もだ正治。あんな汗臭そうな部活は俺もやりたくねぇよ。これは文科系の部活しか考えられねぇな。」
「あんなところのマネージャーとか私もやりたくない・・・。」
この三人の意見は図らずとも重なる。そして文科系の部活動の紹介が始まったのだが。
「漫画研究会です!私たちは書きたいものを書く部活動です!BLの受け、攻め、ファンタジー、アクション、SF、なんでもじゃんじゃん書いてください!」
「おいおいおい!なんでいきなりBLを押すんだよ!ジャンル生々しすぎるだろ!」
「美術部です!私たちの活動も漫画研究会と似ています!描きたいものをガンガン描く部活動です!水彩画、油絵といったもので主に男性のヌー・・・げふんげふん。男性のヌードや風景画等をじゃんじゃん描いています!」
「いやいやいや!欲望が隠れ切ってない!あんなのに入ったらいったい何やらされるんだよ!」
「ボランティア部です!主に地域のゴミ拾いや子供たちのために紙芝居の作成、自然の保護活動を行っています!」
「「ここまで来たらボケろよぉ!」」
そんな感じで部活動紹介は進み最後の部活動紹介となった。
「生活魔法研究会です!主に新しい生活魔法を研究し発動出来るようにしたり、新しい生活魔法を生み出す研究をしています!」
「ん?姉さんじゃないか?なんで一人でやってるんだろ?」
「えっあれがお前の姉さん?」
「どうだ?目の感じとか似てるだろ?」
「ああ。目の数は似ているな。あと髪の色も。」
「工藤君の目が節穴だってことはよくわかったよ。でも美人な人だね。」
そんな話をしながら部活動の紹介を始める桜。
「生活魔法を研究する部活動ですが、例えば魔法を使ってこれからここにあるバスケットボールをあのリングに全部入れることが出来ます!」
そういってハーフコートの端っこに立ち何十メートルも離れたリングにボールを投げていく。そしてそのボールは寸分たがわずリングの中に吸い込まれていく。
「どうでしょうか?生活魔法を研究すればこんなことも出来るようになるかもしれません!」
ざわつく生徒たちの反応。
「おい?あれすごくないか?」
「そうだな。あの先輩美人だし。」
「この部活ならテストとかも楽になりそうだしな。」
その反応に桜は満足しながら最後の一個投げるとそれはリングに当たった瞬間轟音をともにしてリングを破壊した。
生徒一同
「・・・・・・・・・・・・・・」
「あっ間違って小規模爆発の魔法陣一緒に貼ってたかも。」
桜は少し取り乱しながら部活動紹介を締めようとする。
「えっえっと。このように生活魔法は少し使い方を誤ると大変危険なものになります。みっ皆さんは使い方には注意してくださいね!このあと私は先生から説教を受けるので皆さんは絶対にマネしないように!」
そうして微妙な空気の中で部活動紹介は終わった。
話が今日も全然進みません(笑)




