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学校生活にこんな魔法はいかがですか?  作者: 炎尾
生活魔法で知り合おう。
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生活魔法で子供たちに好かれよう。④

「僕たちのやることは終わったよ~。そっちの準備はどう?すぐ始めれそう?」


美咲はボランティア部の方の出し物が終わり、子供たちを部屋に入れていいか確認を取りに来た。その部屋の中を見た限りは部屋の中央に球体上のものが置いてあるだけで準備ができているかどうかわからないのだが。


「ええ。こっちは準備万端よ。美咲の方も子供たちの興味がすべて持ってかれてハンカチを濡らす準備は出来た?」


桜は先ほどの挑発をまだ根に持っている様子で挑発をし始める。


「まぁ僕たちははいい感じの反応だったよ。準備が出来てるなら部屋に入れてもいいね。それじゃ呼んでくるよ?」


「どうぞどうぞ。ボランティア部の人たちも一緒に見ていくといいわよ。」


「それじゃお言葉に甘えさせてもらうよ?どんな成果を見せてくるのか楽しみにしてるね。」


そういって美咲は部屋を出ていく。


「なんだ。つまんない。全然煽りがいがない反応だったね。」


「ただ私たちにはっぱをかけるための挑発だったのかもしれませんよ?」


茜は先ほどの話を聞いていた感想を言う。


「そうなるとまんまと乗せられた格好になるからそう思わないことにしとく・・・。」


桜は少し大人げない対応をしたような気がしてきて恥ずかしそうな顔をしている。そこでひとつ咳ばらいをし意気込みを語り始める。


「さて。これから本番だけどみんな準備はいい?」


そういって円陣を組み始める一同。


「ああ。大丈夫だ。つっても俺は特にやることないから機材の出来を見るくらいだけどな。」


と工藤。


「私もやることはやったのであとは先輩方の頑張り次第です。来年この部活入りたいと思うようカッコいいとこ見せてくださいね。」


と茜。


「私はちょっと緊張してるけどナレーション頑張るからみんな見ててよね。」


と光。責任は重大だが先ほどよりも緊張はしていないようだった。


「俺の場合魔法失敗したら全部台無しになるわけだ。やばい責任重大じゃん。これはカッコいいとこ見せないとな。」


と正治。どこまでもマイペースな部分が見え隠れしている。


「頼もしいのか頼もしくないのか反応に困るのもあったけど大丈夫なんだか・・・。とりあえずこれからの時間は私たち生活魔法研究会の時間よ。みんなをびっくりさせてあげましょう!」


「「「「おう!(はい!)」」」」


そういって桜が締め気合を入れるための円陣を解く。





その後美咲が子供たちを連れ部屋に入ってくる。


「あーさっきはなぢだしてたおねーちゃんだー」


「「ほんとだー」」


この一言で軽く桜は出鼻をくじかれた。しかしこれからの出し物のために場を温め始める。


「さてみんな?これからは私たちの時間だよ。短い時間だけど魔法を使ったショータイムだ!」


そういって桜がパチンと指を一つ鳴らすと正治がブラックアウトの魔法を発動する。すると部屋全体がカーテンもしてないのに暗くなりなにも見えない暗闇になる。


「うわーまっくらだー」


「みさきおねーちゃんどこー?」


と子供たちが少し慌て始めたところで桜がもう一度指を鳴らす。すると工藤の機材から光があふれ始める。

その光は部屋の天井全体を点々と照らし始める。子供たちの顔がかろうじて確認できる程度の優しい光である。


「うわぁきれい!」


「おほしさまだー!」


子供たちから喜びの感想が聞こえ始める。

そう生活魔法研究会が準備していたのは簡易式のプラネタリウムである。工藤が小学生から借りた星座が軽く乗っている程度の教材を借り、黒いプラスチックにいくつもの穴を開けて形を整えて作った特製のピンホール式プラネタリウムだ。


「それじゃあとは光ちゃんよろしく。」


「はい。わかりました。」


そう小声で話しながら桜は正治の準備した光量を抑えたライトの魔法を使う。ナレーションをする光のカンペを見えるようにする魔法である。


「さぁてみんな?これからはみんなの生まれた星座に関するお星さまのお話をするよ?みんなは何座うまれなのかな?」


「ふたござー」


「ししざー」


「おとめざー」


光が問いかけると子供たちは自分たちの星座を言い始めた。


「いろいろな星座の人がいるね。そしたらまずはふたご座の子からどんな星座なのか話をしていこうか。」


そう光が言い桜がまた指を鳴らす。するとプラネタリウムの星座に線が入り始める。その星座はふたご座である。


「ふたご座というのは名前通り双子の星座なんだよ。この二人にはちゃんと名前があるんだよ?兄がカストル、弟がポルックスっていうんだ。」


そういいながら光はレーザーポインタを使いながら双子の説明を始めた。


「この兄弟はね弟の方が死なない神様なんだよ。でも兄の方は人間だったの。神ではない兄のカストルはいつかは一緒に居られなくなる運命だったの。そのことを弟のポルックスはすごく苦しんでたんだ。」


「それでー?」


「ポルックスかわいそうー」


光の話を真剣に聞く子供たち。そこには星座の話を聞くというよりかは物語を聞いているような顔をしている。


「兄のカストルがある日一緒には生きられない体になってしまって弟と別れの時が来てしまったんだよ。だけど弟のポルックスはそれが本当に嫌だったみたい。最高神のゼウスってとっても偉い神様に頼み込んだんだよ。自分は兄と一緒に居たいって。そしてゼウスはその願いを聞き入れたんだ。弟の死なないという部分を半分に分けて兄のカストルに分け与えてその二人は一日おきに神様のいる天上界と人間のる人間界の二つに暮らすようになったんだって。そしてその二人がお星さまになったんだ。それがこのふたご座っていうものなんだよ。」


「そうだったんだー。」


「ふたりともいっしょにいられてよかったねー!」


口々に子供たちが双子が一緒に居られてよかったと嬉しさをあらわにする。


「そうだね。仲が良くて一緒に居られるって幸せなことだよね。だからみんなもここにいる友達は大事にしないとダメだよー?そうしないと偉い神様が見ているかもしれないよ?」


「だいじょぶー。」


「ぼくたちみんななかよしー。」


「ならみんなもいつかはお星さまになれるかもしれないね。さてそれじゃ次はどの星座の話をしよっか?」


そういって光は次に話す星座を子供たちに決めさせる。


「ハイハイ!いてざー」


「ぼくのてんびんざー」


「おとめざはー?」


「そうだねそしたら順番にお話ししようか!じゃあまずはいて座から話そうか?」


光は子供たちの反応をみていて座から話をし始めその後全員の星座のお話をしていくのだった。






「以上が私たちのプラネタリウムだよ。お話聞いてくれてありがとね!」


すべての星座の話をした光は自分たちの出し物であるプラネタリウムを締め、正治はブラックアウトやら星座に線を入れているといったすべての魔法を解除した。すると子供たちから生活魔法研究会に拍手と感想が飛ぶ。


「すごくきれいだった!」


「かっこいいおはなしもいっぱいだった!」


「またこんどもういっかいみたい!」


色々な感想が子供たちから聞こえどうやらプラネタリウムは大盛況だったようだ。そこで感想が止まらないため一度美咲がその場を収め始める。


「ハイハイ!感想いうのもいいけどみんなこのお兄ちゃんお姉ちゃんたちに挨拶を言わないとね。それじゃあみんないいかい?ありがとうございました!」


「「「「ありがとうございましたー」」」」


その子供たち全員の言葉を聞き生活魔法研究会の面々は顔をほころばせる。


「やってよかったですね桜先輩。」


「そうだね光ちゃん。頑張った甲斐があったね。」


「こんな風に感謝されるもんを作れたことが俺と茜は誇らしいな。」


「そうだねお兄ちゃん。」


「ちゃんと喜んでもらえてなによりだが魔力使いすぎた。怠い。やばい。」


なおみんなが喜んでいる中正治だけは魔力を使いすぎて立っているのもやっとという状態になっていた。


「正治君。感動が台無しになるからそういうこと言っちゃだめだよ・・・」


そんな正治に光がツッコミをいれ無事に生活魔法研究会の魔法を使ったボランティアは終わりを告げたのだった。

明日の投稿で一章の区切りとなります。

無事ここまで書き終えました。読んでくれてる方ありがとうございます!


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