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学校生活にこんな魔法はいかがですか?  作者: 炎尾
生活魔法で知り合おう。
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生活魔法で子供たちに好かれよう。②

光に引きずられながら外に出てきた正治と工藤。外に出た瞬間彼らは唐突に苦しみだす。


「うぁぁ溶けるぅぅ!」


「目が目がぁぁ!」


「いやいや!さっきまで孤児院の外にいたのに何で今更苦しみ始めるのさ!」


大げさに苦しむ二人に光はツッコミを入れる。


「まぁふざけるのはこれくらいにしようか。なぁ工藤よ。」


「そうだな。大佐ごっこも出来たしな。」


そういって普通に立ち上がり何事もなかったかのように子供たちに混ざりに行こうとする二人。


「ちょっと待ってよ。なんでそんなに二人とも自由なのさ!」


そういって光は二人を追いかけていく。子供たちのところに着くとそこではなんの鬼ごっこをするのかを決めていた。


「さーてみんな?何の鬼ごっこをするー?」


「「「ケイドロー!」」」


美咲がなんの鬼ごっこをするか聞くとケイドロと元気に答える子供たち。


「よーしわかった!それじゃあ鬼は誰にしよっか?」


そういうと子供たちはあんまり鬼をやりたくない雰囲気を出し始める。その空気を見かねた美咲が適当に決めようとすると。


「俺がやりますよ美咲先輩。」


そういって工藤が鬼に立候補する。


「なら私もやります!」


更に茜が立候補した。


「ありがとう!そしたら僕も鬼になるから三人いればいい勝負になるかな?」


そういって鬼が三人になり美咲がルール説明を決め始める。


「よーしみんな?僕たちが鬼をやるからみんなは逃げてね!オリは庭の中央に大きい丸を書いておくから捕まったらそこに来るようにね。10数えたら始めるよー。さぁ逃げた逃げた!」


そういうと子供たちがキャーキャーいいながら逃げ始める。そして10数え終わった美咲が子供たちを追いかけ始めた。


その1分後。


そこにはいまだ元気に逃げ続ける子供たちと、


「ぜー、はー。」


息を切らして地面に倒れている光の姿があった。


「いやいくらなんでもこれは酷いと思いますよ光先輩。」


「うう。茜ちゃん。私を捕まえようと言うの?いいわ。あとは私に任せて先に行くのよ・・・」


「頭に酸素が回ってないんですか光先輩。今あなたは一人で捕まるだけの状態ですよ?」


「ああ。そっか。」


そういってあっさりと光は捕まった。そう光は運動というものがまるでできないのである。過去の体育の時間それを正治と工藤にさらしているが他の人はそのことを知らなかった。魔法の特訓の合間に運動の改善をお願いをしたものの体の怠さから柔軟体操くらいしかできなかったのがこれまでの活動状況である。


光がオリに向かうとそこには見張りをやっている工藤がそこにはいた。


「一番最初が二階堂さんだったか。茜は子供たちには手加減しても年上の人たちには容赦しないからな。」


「うん。早かったよ。でも大丈夫。きっとみんなが助けに来てくれるから。」


「ふっ。俺が勝負事で本気を出さないと思ったかい?」


「甘いよ。工藤君。正治君がいるのを忘れたの?」


「あんな馬鹿がこの俺の本気に叶うはずがないじゃないかぁ。」


工藤はドヤ顔で光をそう煽る。その後徐々に子供たちやボランティア部の人がが捕まっていきオリの中には7人ほどがいた。そこで工藤が逃げる正治を煽り始める


「ほらほらどうしたぁ?ディフェンスに定評のある俺が怖いか正治ぅ!」


その煽りを聞いた正治はイラっと来たのか逃げている桜とボランティア部の人に話しかけこちらに走って向かってくる。


「上等だコラ。一騎打ちしてやんよ。」


そういってバスケで相手をディフェンスするようなカッコでオリを守る工藤にジリジリと近寄る正治。

そして距離が5メートルを切るくらいで工藤が正治に突撃する。


「俺の勝ちだ正治!」


そういって強引に捕まえに行った工藤の手を正治は躱しある魔法を発動させる。


「スリップ!」


すると工藤の足が急激に滑り強引に捕まえに行った工藤の体制では転ぶことを回避することは出来なかった。


「今だぁ!」


そう正治が叫ぶと捕まっていないボランティア部の人と子供たちが殺到し、見事に全員がオリから脱出することができた。

そして逃げる途中・・・


「うわぁ恥ずかしい!あれだけ煽っておいて全員に逃げられてやんの。ディフェンスに定評のある(キリッ)とかいってキメ顔してそれかよ!アヒャヒャヒャ!」


そう正治は煽る。


「あの野郎!」


「なにやってるのお兄ちゃん。」


「あっさり逃がしちゃうんじゃ見張りの意味がないよ工藤君。」


「うっすみません。足元を取られました。魔法かもしれません。」


「えっ!魔法で転ばせに来たの!?あの一瞬で?」


「そんな魔法まで使えるんですか正治先輩!?」


その発言に美咲と茜は驚く。


「あいつならやりかねません。正直俺相手には魔法をガンガン使って来るでしょう。ホントに魔法かわかりませんが。なので今度は茜を見張りにしましょう。」


「うーん。ホントに魔法かどうかわからないなら使われづらい人の方がいいかもね。そしたら茜ちゃんよろしく。」


「わかりました姉御。」


そういって見張りを交代する。その後また一瞬でオリに戻ってきた光と何人かの子供たちがまた集まり始めたが。


「正治先輩。お兄ちゃんほど簡単じゃありませんよ。」


「そうか。なら真正面から押し通るまで!」


そういいながら正治は懐から一枚の写真を出す。


「学校での工藤の写真だ。どうする?」


それは真正面からの買収だった。


「ななな何を言ってるんですか?そそそそんな写真でわわ私が揺らぐとでも?」


「いまなら出血大サービス。」


そういってさらに二枚の写真を取り出した。


「私は何も見ていません。さぁ早く子供たちを連れて行きなさい・・・!」


正治から写真を受け取りとても満足げな表情をしている茜をよそに正治は子供たちを逃がすのだった。


その後もあの手この手で正治は見張りに迫り一度も捕まることなく全員を解放しケイドロは終わった。

逃げ切った正治たちはハイタッチをしながら喜んでいる。


「ふぅ。逃げ切られちゃったね」


「仕方ありません。あの泥棒さんたちのチームワークはすごかったですから。」


「そうだな。あれはどうしようもない。」


「ふーん。何度も何度も僕が頑張って捕まえたのにあんなに簡単に逃がしちゃってた二人はそんなこと言うんだぁ。」


「「ほんっとすみませんでした!」」



その後も子供たちと愉快な遊びは続いた。


おままごとに混ざる正治は・・・


「ねぇあなた?そのワイシャツについてるくちべにはなに?」


「こっこれは仕事のつきあいでついたもので。」


「ふーん。わたしのしらないひとのこうすいのにおいがたくさんするよ?」


「それはさっきの仕事がだな・・・」


「いやいや!子供たちと何やってるの正治君!」


「こんなびじんさんなうわきあいてがいたのね。ひどい!わたしのことはあそびだったのね!」


「違うんだ!この人は・・・!」


「もうあなたのことなんてしらない!」


「止めようとしたのになぜか登場人物にされてる・・・。」


ドロドロの昼ドラおままごとをやり、


積み木遊びをする工藤は・・・


「ふっ。このたくさんのあかきくもつ(ブロック)をささげたわれのグランドチャリオットにはかなうまい!」


「甘いな。俺のハイペリオンはその赤き供物を浄化する青き裁きの力を持った伝説の金属ブロックでできている。」


そこには無駄にクオリティの高い造形をしているハイペリオンの姿があった。


「なっなにぃ!ならばぶつかりあってグランドチャリオットのつよさをしょうめいするまで!」


「望むところだ!」


「工藤君?それはブロック遊びなんだよね?」


割と馬鹿二人はなじんで遊んでいた。


「子供ってこういう遊びをしてたかな・・・私はついていける気がしないよ・・・」


光はひとりで嘆く。そのつぶやきを聞いたのか美咲が光の元へやってくる。


「びっくりだよ。僕もここまでなじんでる人達は初めて見た。普通は光ちゃんみたいになってるはずなんだけどね。ほらボランティア部の人たちもアワアワしてるでしょ?」


「どう考えても普通じゃないでしょ!これ子供たちに悪影響じゃないですか!?」


「そうはいっても院長先生とテレビ見てたりしてたらこうなったらしいからしょうがないんじゃない?」


「私はこの孤児院の子供たちの将来が心配です。」


「大丈夫だよ。たぶん。」


「それでいいんですか・・・。」


光はため息をつく。


「ちなみに茜先輩は?」


「あー。さっきから妙な息遣いをしていたし鼻血を出したからちょっと医務室で休憩してもらってるよ。」


「それも大丈夫なんですか・・・?」


「たぶん。」


美咲は清々しい顔で空を見上げるようにしてそう答える。屋内なので見えるのは天井だが。


「まぁこの遊びや桜は置いといて、もうすぐお昼だからそれが終わったら本当の意味で僕たちの出番だよ。心構えだけはしといてね!」


「ああ。ハイ。」


その後午前中の子供たちとの遊びは終わり昼食を取り、出し物の準備を始めることになるのだった。






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