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学校生活にこんな魔法はいかがですか?  作者: 炎尾
生活魔法で知り合おう。
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ボランティアの出し物の準備をしよう。③

準備を始めてから数日たち木曜日の日。いつも通り部室に集まり進捗を確認していた。


「今日は木曜日だね科学館が休館になってるからそろそろナレーションの準備を光ちゃんと進めようかと思ってるわ。」


そういつも通り桜は報告する。


「それで工藤君の方はどう?」


少し不安な感情を持ちながら桜は工藤の準備の進捗を聞く。何故なら今工藤が行っている作業は出し物のメインとなる。そのため半端なものではいけないため少し出来具合を心配していた。


「俺の方はとりあえず完成したので一回見てもらいたいと思ってました。これから出来具合を見るため家に来てもらえますか?」


「完成したの?一応まだ子供の日までは休日がある程度あるからその時までに完成してればよかったんだけど。」


「ちょっとテンションが上がって毎日徹夜してました。出来具合は保証できると思いますよ。」


工藤の中では割と自信作のようである。


「なるほど。だから俺の授業では仮眠をとっていたと?」


「ええ。最近の授業はほとんど昼寝の時間でし・・・えっ?」


そこでドアの方を振り向く工藤。そこには佐藤先生が顔に青筋が浮かぶような顔をして立っていた。


「ちょっ先生いつの間に来たんですか!?」


「さっきだ。工藤よ。お前は学生の本分はなんだと思う?」


「そんなの遊ぶこと・・・勉強に決まってるじゃないですか!」


「欲望がダダ漏れだね。」


その発言に光がツッコむ。


「ほっほぅ。お前は寝ていたんだよな。部活の事で徹夜してまで。学生の本分はどうしたぁ!」


そこで佐藤先生は切れた。


「ふっ。学生の本分は勉強だけがすべてではないということですよ。」


「その発言には同感だが、さっきとさっぱり言ってることが違うな。」


「あっという間の手のひら返しだね。」


正治と光がツッコむ中切れた佐藤先生はとりあえず工藤に拳骨をお見舞いし、説教を始め10分後に解放されたのだった。


「先生そろそろいいですか?私たちはこれから工藤が徹夜して作ったというものを見に行かなきゃいけないんですが。」


「ああ。いいぞ。こいつは懲りないからまた今度説教する羽目になるだろうしな。」


「よしそれじゃあ俺の家に行きましょうか!」


元気に工藤はそう言い放つ。その様子を見て佐藤先生はため息をついた。


「俺はこいつほど懲りないやつを見たことがない。」


「先生大丈夫ですよ。そのうち工藤もわかってくれますよ。ただ俺も先生の授業は寝てました。」


「はっ?」


「よし工藤行くぞ。ダッシュで!また怒られる前に!姉さん、二階堂さん俺たちは先に行ってるから!」


「おうよ!」


そういって帰る準備を済ませていた正治と工藤は部室を出て逃げいく。


「オイコラ待て!正治てめぇもかぁ!」


あっさり逃げられそこで膝をついた佐藤先生。


「俺はあいつらほどの問題児は見たことがない。」


「そうでしょうね。正治ですから。それじゃ私たちも行くので先生戸締りお願いします。」


「ああ。わかった。あとはお前たちに任せた。しっかり準備してこい。」


そういって全員が部室からいなくなり佐藤先生は部室を閉め職員室に戻るのだった。


「次からはもっときつい罰でも用意するとしよう。」


不穏な言葉を残しながら・・・。







全員が工藤の家に着き、作ったものがあるという地下。そこにはある程度大きめのくす玉上の作成物があった。


「結構大きいんだね。」


そう光がその大きさに驚きながら言う。


「まぁある程度の広さに使うとなったらこれくらいの大きさは必要かと思った。照明を消してみるから科学館の奴と比較をお願いします。」


「オーケー。それじゃ試してみよっか。」


そういって桜は電気を消す。


「そんじゃ電源を入れてっと。」


電源を入れるとその装置から部屋全体に光が漏れる。


「うわぁキレイ。」


そう光は感嘆する。


「一つだけじゃすべてをカバーできなかったんで上の部分を取り換えると別の形状にも出来ます。」


そういっていくつかの切り替えを行い出来を確かめた後、また部屋の電気をつけた。


「こんな感じでどうですか?」


「うん。正直予想以上の出来だね。これなら子供たちも喜ぶと思うよ。」


そこで少し脱力した様子の工藤が言う。


「よかったぁ。正直子供向けとはいえこういったの作るの初めてだったんですよ。思った以上に精密に作らなきゃズレちゃうんで疲れました。」


「ご苦労様工藤君。そしたら私たちはこれにナレーションの準備をしましょう桜先輩。」


「うん。そうだね。ただ比較してみると少しだけ気になった点があるんだけどいい?」


「なんですか桜先輩?」


「光と光をつなぐ線みたいなのは書ける?」


「あっなるほど。確かにこれだけじゃあレーザーポインタで軽くそのあたりを照らすことしか出来ませんね。」


その話を聞き何をすれば解決できるのかを考える工藤。


「ちょっとこの形状では無理そうですね。そうなると魔法で準備した方がいいと思います。」


「やっぱり?そしたら正治また魔法を頼んでもいい?」


「ああ。そういったことなら任せてくれ。俺も科学館のも見てるからイメージもほぼ出来てるし明日には形にできると思う。」


「さすがだね正治君。正直私以外の人のスペックが高すぎてあんまり力になれてない感がすごいんだけど・・・」


そういって光は少し落ち込んだ様子をみせる。実際のところ今彼女は何も力になれておらずそのことが心に刺さっていた。


「大丈夫だよ二階堂さん。少なくとも俺たちは勉強ができない。だから科学館で物事を調べて、文章作ってナレーションをやるんだ。そっち方面では役に立たない俺たちよりもよっぽど活躍の機会はあるさ。」


正治は苦手分野である運動を克服しようとする光のことを責任感が強く、真面目な人物だと思っている。そのため自分たちにはできないことができるという部分で光を褒めることで励ました。


「そうかな・・・。」


「大丈夫だよ。というよりやってもらわなきゃ困る。」


そう深刻な顔をして正治は言う。


「なぜなら俺たちは国語ができない・・・。」


「あっ、ああ~。」


光はその正治のセリフについてわかりたくはないが言いたいことがわかってしまった。


「大丈夫だよ光ちゃん。この二人あどっちかというと自分の分野しかできない普通とは掛け離れた人種なんだよ。だからある程度の常識がある私たちが手綱を握っていかないとどうしようもないんだよ。」


「そうだぞ二階堂さん。」


「俺たちはそれ以外は何もできないんだからな。」


「「HAHAHA!」」


そういって笑いだす馬鹿二人。その様子に少し自分の考えが馬鹿らしくなったのかつられて笑う光。


「フフッ。あーあ悩むだけ無駄だった気がする。それと二人ともその言葉全く褒められていないことに気づいてる?」


その言葉にハッとする二人。


「何!どういうことだ姉さん褒めていたんじゃないのか!?」


「そうですよ桜先輩!俺たちを褒めてたんじゃないんですか!?」


「なに言ってるの?褒めてたじゃない?普通とは掛け離れてるって。」


「それもそうか!」


「ほらちゃんと褒めてるじゃないか二階堂さん!」


二人は全然褒められてない言葉を褒めてると感じるあたり真っ先に国語能力を疑うべきである。


「ねっ光ちゃん。私たちが手綱握らないとだめでしょ?」


「それもそうですね。この二人を放置してると何するかわからないですもんね。」


二人で笑い出す光と桜。この部活は突き抜けた馬鹿二人と常識人二人でなんだかんだ言ってバランスが取れているためおそらく問題はないのだろう。


「さて。それじゃあ今日のところは帰りますか!」


「そうですね。私たちはこれから図書館あたりで文章を詰めましょう先輩。」


「それもそうだね。正治?魔法は頼んだよ?」


「任せとけ。俺が出来ない魔法はないから。」


そう正治は自信に満ちた顔で言い放つ。


「いつも通りすごい自信だね。」


「魔法だけが取り柄だからな。」


「まぁ魔法しかできないもんね正治は。」


「失敬なことを言うなぁ姉さん!」


その後常識人二人は図書館に行きナレーションする内容を詰め、馬鹿二人は家でゲームで遊んでその日は終わった。




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