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学校生活にこんな魔法はいかがですか?  作者: 炎尾
生活魔法で知り合おう。
24/34

ボランティアの出し物を考えよう。②

茜によって工藤の家のリビングに案内された三人。そこには既に工藤がリビングでくつろいでいた。


「よう。無事ここまでは殺されずに済んだようだな。」


「正直私はここまで自分の命に危険を感じているのは初めてなんだけど。」


そこで工藤と正治は顔を見合わせ光の話に反応する。


「命の危険なんてよくあることじゃないか。なぁ正治。」


「そうだな工藤。少なくとも学校では俺たちに殺意の視線は割と向いてるよな。」


「えっなんでそんな事態になってるの?」


「それは・・・なぁ・・・?」


「そうだな・・・」


遠い目をする二人。実はこの二人割と殺意の視線を浴びなれている。なぜかというとここにいる二階堂光は普通に可愛い子で割と人気のある子なのである。また姉の桜も普段はキリッとした顔だちをしているため美人なお姉さまとして人気があるのだ。そんな二人が普段からこの馬鹿二人に話している光景や部活を一緒にやっているということで殺意の視線が飛んでくるのである。


それではなぜ部活に人が来なかったかというと。部活動紹介の件もあるが、昼休みに流れる校内ラジオで入りたくない部活トップを取らせるといった妨害行為を行っていた。姉の桜と正治が魔法を必要以上広めないための作戦である。さらにその部活にはシスコンに変態がいるという噂まで流れてしまったため人がさっぱり入らなかったのである。


「とりあえず工藤君の妹がお茶を入れてくる前に対策を練らないと・・・」


「なんかいつもより二階堂さんが俺たちに近いポジションにいて親近感がわくな。」


「確かに。常に悪い状況に陥っている俺たちとは違うポジションにいる人間が焦っているのを見るのは新鮮だ。」


「二人とも考えてよ!私まだ死にたくないよ!」


少し涙目になりながら二人に助けを求める。


「とりあえずこのままだと二階堂さんと姉さんが殺されかねん。とりあえず姉さんは元に戻すか。」


「ちなみになんでこんな感じに桜先輩はなってるんだ?」


「それはあとで話す。」


そういって正治は桜の耳元でボソボソと話始める。


「あーあ。このまま姉さんがやる気なくした状態だと孤児院で俺たちの出し物を待っている子供たちはどう思うんだろうなぁ。泣いちゃうかもなぁ・・・」


「私復活!ってあれ?ここ何処?」


子供の泣き顔は見たくないという桜の精神を逆手に取り正治は桜を復活させる。ただ昨日から今までのことを何も覚えてないようだが。


「桜先輩。ここは俺の家です。ボランティアの出し物考えるために集まったんですよ。」


「おお。なるほど。では早速出し物を考えますか!」


「ちょっと待ってください桜先輩!このままじゃ私たちの命が危ないんです!先にそっちの対策をしましょう!」


「えっ?どういうこと光ちゃん?」


そこで光はここまでの状況を軽く説明する。


「なるほどー。つまり工藤君の妹が私たちに殺意を向けないようにすればいいわけだね。」


「そんな方法あるんですか桜先輩!」


そこで馬鹿二人に聞こえないように話を始める二人。桜は知っていた。こういう自分の命が危ない状況になると正治はあっさり自分をいけにえにすることを。


「つまり私たちがその妹さんに無害だと思われるようにすればいいんだから彼氏や好きな人、タイプの人がいるということにすればいいんじゃない?」


「ふぇ?好きな人?」


「そう。そうすれば敵じゃないってことは伝わるんじゃないかな?」


「なっなるほど。」


そう話しているうちに茜がお茶を持ってリビングに入ってくる。


「お兄ちゃんお茶。」


「おおサンキュ。」


「皆さんにもお茶です。」


そこで三人に渡されたお茶は前回正治に出された時と同様お湯に昆布が雑に入っているだけの物であった。

さすがに見慣れないものだったため桜が質問をする。


「いやいやいや。これお茶?」


「はい昆布茶です!」


これ以上ない笑顔で言い切る茜。


「なぁ茜ちゃん。ちょっといいかい?」


そこでアイコンタクトを正治と桜はする。


(時間を稼ぐから策を練るんだ。)


(了解)


こういうときだけ姉弟の理解力はすさまじかった。



「それで弁明はありますか?正治先輩?」


そういいながら軽い暗器を持ち正治の首元に当てながら話す。


「いやいや。弁明も何もあの二人は同じ部活なんだからしょうがないだろ!?だから落ち着くんだ!」


「いえ。お兄ちゃんに近づく女は全員危険です。近寄らせたくありません。」


そこで正治は自分の命を守るため矛先を二人に向けることにする。


「・・・なら聞いてみればいいんじゃないか?あの二人に?」


「あの二人にですか?」


「そう二人の好きな人を聞けば君のお兄さんを狙う人ではないとわかるだろう。」


「でっでも!そのうちお兄ちゃんの良さに気づいて告白してしまうかも・・・そんなことは考えたくありません!」


「そんなときこそ俺の出番だろう。工藤に告白する人物の邪魔をする。それが約束だからな。」


「・・・わかりました。それじゃあ一応聞いてみます。」


そういって茜は首元に当てていた物騒な暗器をしまう。そして二人はリビングへと戻る。




「とりあえずお二人に自己紹介をしましょう。私は工藤茜と申します。お兄ちゃんともどもよろしくお願いします。」


そういって自己紹介を始める。


「あっえと私は二階堂光っていいます。よろしくお願いします・・・。」


最初に投げられた彫刻刀と昆布茶の件で気後れしつい敬語になってしまった光。


「私は近藤桜。そこにいる正治の姉だよ。よろしくね。」


先ほどの昆布茶を見ても動じずいつも通りに自己紹介を済ます桜。肝が据わっている。


「さて本題ですがお二人はどういった関係ですか?」


茜の質問に空気が凍り付く。まるで質問の答え次第ではここで殺すと言わんばかりの殺気を茜が放っている。


「どういった仲と言われると普通に部活の部員同士の仲なんだけど。」


「そうだね。私はその部活の部長。あとは後輩って感じかな。」


その答えは自分の考えていたものと違ったのか茜はより込み入った質問をし始めた。


「私が聞きたいのはそういうことではないのですが・・・。質問を変えますね。お二人は好きな人はいますか?」


この質問に対し馬鹿二人がさすがにその質問はと抗議の声を入れる。


「唐突なこと聞くんだね茜ちゃん。」(茜ちゃんお兄ちゃん大好きだもんな。やっぱり気になるんだな。ホントにこんな早くに聞くとは思ってなかった。)


「そうだぞ。いきなり踏み込みすぎじゃないか?」(茜は正治のことが好きだからな。相手を取られたくないが故の質問だろうな。)←勘違い


「お二人は黙っててください。」


「「アッハイ・・・」」


「それでお二人はどうなんですか。」


茜は二人の目を見ながら真剣に質問する。


「私はいないかな。特にこの部活内ではありえないかな。だって私は年上の人が好きだからねぇ。」


「あと幼女とかショタとかな。」


「あとで正治は殺すから。」


「なんで!?」


余計なフォローを入れたために殺害予告をされる正治。だがこの答えにとりあえず茜は納得したのか桜への殺意はなくなった。


「わかりました。とりあえずは信じましょう。これからは桜先輩と呼ばせていただきます。」


「とりあえずわかってもらえてなによりだよ。」


そこで茜は矛先を変える。


「それでは二階堂さんはどうなんですか?」


唐突に話を振られ焦る光。先ほど桜から提案された作戦の好きな人についての話辺りから自分はどう答えようか考えていたのだが結局適当な答えが思いついてなかった。


「あっはい!わっ私は・・・」


「私は?」


焦る光。だがそこで視線の先に一人の男が目に入る。そして焦ってその人の名前を言ってしまった。


「その。私は正治君が好きです!」


「ゴッハ!ゲッホゲホ!ちょっ二階堂さん!?」


この答えに茜以外は嘘だとわかっていた。しかしそのセリフに不意打ち同然で正治も動揺し、顔を真っ赤にしてうつむく光をみて茜はこの言葉に信ぴょう性があると思ったようだった。


「そうですか。ならばいいです。」



そしてその答えを聞いた桜は光をいじり始めた。


「へぇー。光ちゃんは正治のことがねぇ。」


「やっ。やめてください桜さん。」


自分の言ったことを茜の手前否定できず顔を真っ赤にしながら桜にからかわれる光。


「私はどうやら二人のことを知らずに粗相をしてしまったようですね。」


「いやいやこれくらい。正治の馬鹿な行動に比べればねぇ。」


「わ、私もわかってもらえたなら大丈夫だよ。」


「とりあえずお茶を淹れなおしてきますのでそのままお待ちください。」


そういって茜はリビングを出ていった。


「なんとかなった・・・。俺は生きて帰れるんだ・・・!」


「ごっごめんね!正治君!焦って好きとか言っちゃって!」


「あっああ。大丈夫だよ二階堂さん。」


「好きとかじゃないからね!ほんとに好きとかじゃないからね。ずっと友達だからね!」


「うっうん。わかってる。わかってるからもうそれ以上は言わないでぇ!」


光はその後も焦って否定するあまり必要以上に好きじゃないことを連呼し、正治はわかってはいてもそれはそれは大きな傷を心に負ったのだった。


「あはは。光ちゃんは面白かったねぇ。まさかあんな答えを出してくるとか。」


「ちょ。桜先輩やめてください!」


「それでさっきから工藤は何を考えているんだ?」


「ん?いやなんでもない。」


ちなみにこのときの工藤の頭の中はというと。

(おいおい茜は正治が好きなんだろ?そんなことしたら二階堂さん殺されちゃわね?あれ?でも反応が普通だ。なるほど嫉妬に狂わず自分の実力で正治を奪い取るつもりなんだな・・・。そうか・・・お兄ちゃんは感動したぞ。成長したんだな茜。俺はその成長を見守っていくからな!)←勘違い


この男はシスコンを否定してはいるがやはりシスコンであった。


「さて。死の危険はなくなったしそろそろボランティアの出し物を真剣に決めようか!」


そう桜は言ったのだった。

初ブクマありがとうございます!

評価までつけてもらったおかげで日刊ランキング87位という躍進です!

PV数も前日の10倍。最高の時の約4倍というね・・・。

あまりのPV数の多さに二度見しました(笑)

最後に貴重な時間をこの小説に使っていただいてありがとうございます!これからも素早く更新していいくつもりなのでお付き合いいただけたらと思います!

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