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学校生活にこんな魔法はいかがですか?  作者: 炎尾
生活魔法で知り合おう。
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生活魔法研究会始動!⑤

全員が魔力を使い果たし体の怠さから動けない屍となっている三人。この後には下校が待っている。さすがにいつまでも部室に居るわけにもいかず重たい体を引きずりながら三人は部室から出ていく。


「これは・・・きついな・・・」


「先生。これ初日ですよね・・・。」


「家までちゃんと帰れるかなぁ・・・。」


「俺まだ仕事少し残ってるんだよな。」


「「ご愁傷さまです。」」


あっさりと先生の状況に対してそう告げる工藤と光。


「先生の仕事はどうでもいいとしてこのまま帰らすのは少し不安が残るな。」


「とりあえず私と正治で二人を送って行くことにしましょう。」


「そうした方がよさそうだ。そんじゃ姉さんは二階堂さんを頼む。」


「はいよー。」


「おら工藤。さっさと帰るぞ。」


「少し待ってくれ・・・。今歩くから。」


「二人を頼んだぞ。俺は仕事してくるから。」


そう言い残し先生は職員室に戻り、四人は下校していくのだった。






その後の職員室にて。


「やべえ。怠い。仕事が手につかん。」


「お疲れのようだね佐藤先生。」


そういって成宮先生が話しかける。この二人は同期で割と仲が良かった。


「ああー。ナルシーか。今部活終わって戻ってきたところだ。」


「そのナルシーというあだ名はいつになったら止めてもらえるのかね?」


「いいじゃないか。お前にピッタリだと思うぞ。」


その発言を聞き一つため息をつきながら盗聴防止の魔法を発動させ成宮先生は問いかける。


「どうでしたあの部活の顧問は?正治君がいるからもしかしたらあなたも今までと立場が変わりましたかね?」


「ん?なんだ?なんで魔法なんか使ってるんだ?」


「これは盗聴防止の魔法ですよ。」


「ああ。正治が使ってたやつか。」


「その様子だと誓約書も書いているようですね。いやぁ自分に近い立場の人間が増えるのは本当に嬉しい。」


心底嬉しそうな表情をしながら話す成宮先生。その口ぶりから佐藤先生は成宮先生の立場を察する。


「ああ。なるほど。お前も魔法についてなんか知ってる立場にいんのか。」


「ご名答。ただ私は正治君と同じ教えられる立場ですがね。」


「お前。すごい奴だったんだな。」


「いやいや。あの年であのレベルまで魔法を使える正治君に比べれば可愛いもんですよ。ちなみに今日はどどんなことをしたんですかね?」


「魔力を限界まで使って魔法陣なしで魔法を起動させる練習だな。スパルタとか選んだばっかりにこんなザマなんだがな。」


少し後悔をしている感じで佐藤先生は言う。


「なるほど。では仕事も手につかないでしょう。私の手は必要ですか?」


「ああ。頼む。今度からは出来るだけ部活の前に仕事は終わらしていかないとな。」


「そうするといいでしょう。それにしても魔力を限界まで使うですか。いやぁこれは佐藤先生が同じレベルまで来るのに2年程度といったところでしょうか。楽しみだなぁ。」


「ハハハ。お前の魔法好きを理解する日が来そうだとか夢にも思ってなかった。気が向いたら部活覗きに来てくれ。」


「ええ。それはもちろん。」


そう話しながら二人は仕事を終わらして家路に着くのであった。







一方正治たちはというと。

コンビニで買い食いをしていた。


「やばい。これは正直クセになるかも。」


「こんなことしてたらあっという間に太っちゃうよ・・・。気を付けないと・・・。」


二人のために休憩がてらコンビニに立ち寄ったのだが、怠いのに食欲はあるという珍しい状態だったため軽く買い食いをしていた。


「爺さんや。このペースじゃと家に着くまでまだまだ掛かりそうじゃな。」


「いいからさっさと歩けや。いつまでも休憩なんかしてらんねぇぞ。」


部活が終わる時間が時間なため外は既に暗くなり街灯が四人を照らしている状態になっていた。


「私は家がもう少しだから。桜先輩そろそろ行きましょう。」


「おっ光ちゃんは根性あるね。それに対して工藤君は情けない。」


「そうだ!なんかスケートボードみたいなの今度から持ってきてそれにヒモを着けて正治に運んでもらおう。そうすれば早く帰れる。」


「そうだな。坂道で制御を失ってそのまま車に轢かれればいいんじゃないか?」


「スマン。俺が悪かった。」


一瞬で土下座をする工藤。


「とりあえず今日は最初だからこんなもんだったけど明日はちゃんとボランティアの話し合いも進めるからね。」


「わかってますよ桜先輩。」


「次はアイディア出せるように頑張ります!」


「その意気はよし!それじゃ帰りましょうか。」


そういってその日は解散し、各自家路に着くのであった。






次の日からも同じように限界まで魔力を使用し、魔法陣で指導は続いた。その週の内に全員が魔法陣なしでなんとか魔力が吸われるだけの魔法を使えるようになった。しかしあまりの怠さのためにその週の内にボランティア用の出し物が決まることはなかった。

そんな出し物が決まらず焦り始める金曜日の部活終わりの下校時間。


「やばいな。さすがにここまで案が出てこないとは思ってなかった。」


「確かにちょっとこのままじゃ不味いよね。」


「んー準備もあるからできれば今週中には決めたかったところなんだけどね。ほらボランティア部の人との兼ね合いもあるからさ。」


「これは土日どっかで集まって考える方がいいか?」


休日返上を視野に入れ始める正治に工藤がそれに対し嫌がる。


「ええー俺休日はあんまり家から出たくねぇよ。考えるなら俺ん家来てくれよ。」


「俺はそれでいいならいいぞ。」


「私もそれでいいならそうするけど。」


その意見をまとめて桜が締める。


「ならそうしましょうか。土曜日は私が用事があるから日曜の昼頃でいいかしら?」


「いいですよ。家は正治が知ってるからどっかで先に集まるといいんじゃないか?」


「オーケーそしたらいつも帰り道で別れるコンビニの所に集合するか。」


「わかったよ。それじゃあ日曜のお昼頃にコンビニに行って待ってるよ。早く着いたら連絡するね。」


その話を聞いて佐藤先生が釘を刺す。


「一応言っとくが先生は参加しないからな。問題だけは起こさないでくれよ。」


「大丈夫ですよ。正治と工藤君以外。」


「そうですね。正治君と工藤君以外は。」


息の合う発言をする光と桜。


「それが俺は心配なんだがな。」


「まったく。俺の家に来るだけなのになんでこんな扱い受けてんだ?」


「さぁ?お前だからだろ・・・ッ!?」


そこで正治は何かを思い出したような顔する。肩を組み思い出したことを小声で話し始める。


「どうした?」


「お前の家に行けば・・・確実に問題が起きる・・・。」


「はっ?なんでだ?」


「日曜日。休日。」


「ッ!なんということだ!絶対に問題が起きるではないか!?」


「ああそうだ。お前の想像している通りだ。」


そう日曜日は休日である。つまりお兄ちゃん大好きな茜が家に居ることが確実なのだ。ただ工藤は茜が正治のことが好きだと思っているようだが。


「確実にあの二人に昆布茶が出る。」


「阻止はできないだろうな。しょっぱな会った俺ですらそうだったわけだし。」


「いやそれはお前の第一印象が入学式に女子制服を着てくる変態のイメージしかなかったからだろ。」


「そんなバカな!」


そういって正治は崩れ落ち、その反応を見て全員が反応する。


「どうしたの正治君?」


「まさかホントに問題が起きるわけじゃないよな?」


「さすがに大丈夫だと思ってたけど正直不安になるわね。」


「いやいや大丈夫だから。何も問題ないから!」


「せっせやな。そんな簡単に問題とか起きないって。ほら時間も時間だし帰らないと。」


「「なーんか怪しい。」」


「ふーん。まぁ俺は行けないから気をつけろよ。」


そういってその日は下校し別れたのだった。

こんな関係の職場なんて正直そうないと思う。

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