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学校生活にこんな魔法はいかがですか?  作者: 炎尾
生活魔法で知り合おう。
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生活魔法研究会始動!④

「とりあえず準備してきた魔法陣を配ろうか。」


そういって正治に目配せをする桜。それに対し正治はというと。


「なんだい姉さん?そんなに俺のことを見て。まさか歯に青のりついてるとか!?」


「正治君はさっきの話の内容でなんで準備してきた魔法陣を出して欲しいって目配せすらわからないの?さすがに私ですらわかるのに・・・」


その光の言い分を聞いて何を言ってるんだと言わんばかりの正治は自信満々に言う。


「そんなの俺と姉さんの仲だぞ?長年一緒に居るとそういう目線だってことくらいわかるさ。」


「うん。光ちゃんの言ってることが正しいんだよね。あんた私と何年も一緒に居てこれくらいも察することができないとか。私は光ちゃんを妹として居てくれた方が有難いね。」


「そんな照れなくてもいいじゃないか姉さん。とりあえず説明の時に言ってた魔力を消費するためだけに作った魔法陣がこれだ。」


そういって魔法陣を取り出し全員に配る正治。


「ん?お前もやるのか正治?」


そう質問する佐藤先生。


「もちろんやりますよ。魔力コントロールの基本はいくらやっても足りませんから。ただ全員怠くなって動けなくなるのは困りますし俺や姉さんはほかにもいつもやるメニューもあるんで途中で切り上げますけどね。」


「それだけやっても魔力コントロールってのは極められないもんか。奥が深いんだな。」


そう感心する先生。しかし正治はその言葉を否定する。


「たとえ一生を使ったとしても魔力コントロールに極めるって言葉は存在しないと思いますよ。何をやるにしても何かができるようになれば新しいことに気が付きますし、世の中上には上がいるもんですから。」


佐藤先生にとってこのセリフは予想外だったようで鳩が豆鉄砲を食らったような表情をする。それもそうである。なぜならこの近藤正治と言う男は今のところ小テストはほぼ0点を取り続け授業態度も隣にいる良いとは言えないのだ。

だが正治が言った言葉は重い。これだけ年をとっても自分はただ便利な魔法と思っていた魔法をここまでできてもまだまだだというのだから。


「正直お前からそんなセリフが出るとは思わんかった。」


「失礼ですね!俺は魔法に関しては真面目なんですからね!」


「頼むからその情熱をほかの授業でも見せてくれないか・・・」


「それは前向きに考えます。」


目を泳がせながら答える。


「考えるだけってオチはいらねぇぞ。」


「さて!とりあえず魔法陣を発動させてみましょうか。そうしないと何も始まりませんから!」


正治は分が悪い話だと思い強引に話を切り魔法陣の発動を促す。


「お前と工藤は後で話があるから覚えとけ・・・。」


「なんで俺まで!?俺は何もしてないじゃないですか!」


「そこの馬鹿と同じ点数を取り続け授業態度も悪いお前も扱いは同じだ。」


「なんということだ・・・俺は真面目に授業を受けているというのに・・・。」


「授業中によだれを教科書に垂らし、目のついたアイマスクつけて寝てるやつの何処に授業態度がいいと言えるのかその頭を一回解剖してやりたいところだ。」


そこで痺れを切らした桜が脱線し続ける話を止める。


「いったいいつまで話を脱線し続ければいいのか小一時間問い詰めたいところだけどホントにそろそろ始めるよ。とりあえずみんなこの魔法陣を発動させてみよっか。」


そういって全員魔法陣を発動させようとする。しかし正治と桜以外は発動に失敗してしまう。


「あれ?発動しない?なんでだろ?」


「たぶんそれはイメージ不足だね。この魔法陣は魔力を使うだけが目的なんだよ。だから魔法を使うときに魔力が吸われるイメージをしながら使ってみて。」


「わかりました。桜先輩。」


そういって魔法をもう一度発動しようとしてみる光。

その隣では真剣な表情で指導をする正治と工藤と佐藤先生の姿があった。


「なぁ正治。この魔法陣発動しないんだが。」


「それはイメージが足りないからだな。見た感じ発動については授業とかでやってる感じと何も変わらないからな。」


「そうか・・・。イメージか・・・。どうすれば発動しやすくなる?」


「・・・サキュバス?」


「それだ。」


この二人の真剣さは顔だけであった。


「いや。お前らの思考回路が先生はさっぱりわからないんだが。そんなんで発動なんてできるわけ・・・」


「おっ魔力吸われた。」


「よし。成功だな。」


「あれぇ?おかしいなぁ!なんでサキュバスだけで発動できるようになるんだよ!」


さっぱり訳が分からない少し涙目になりながら佐藤先生は質問をする。


「いや。サキュバスって正確な情報とは違いますがゲームとかでは誘惑して生気を吸い取るような感じなんで。」


「それを魔法陣に見立てて生気を吸い取られるようなイメージをしただけですよ。」


「サキュバスだけでそこまで理解が及ぶお前たちの思考回路がおかしい。」


頭を抱えて二人に呆れる。


「まぁお前たちだしな。しょうがねぇか。」


「あれ?俺がこの変態と同じ思考回路だって言ってます?」


「気のせいだ。ほらお前はさっさと魔力使い切るまで魔法使って、さっさと魔法陣なしで発動できるようになりやがれ。」


「了解だ。とりあえず使ええるだけ使ってみる。」


「すまん正治。俺にも発動できるイメージが欲しい。」


「先生の場合はいままで使ってきた魔法陣の魔力だけが吸い取られるイメージで。特に魔力を吸い取られた時のが一番いいかもしれません。」


「オーケーだ。」


そして20分後正治の指導により佐藤先生も無事魔法の発動に成功した。


「姉さんこっちはどっちも発動はできるようになったよ。それでそっちは?」


「んーこっちはイメージがあんまり固まらなくてちょっと難航してるかな。」


「ごめんなさい。ちょっとイメージがつかめなくて・・・」


「そしたらそっちの発動できるようになった二人に聞いてみれば?コツとか聞けるかもしれないぞ。」


「それもそうだね!ねぇ工藤君・・・」


名前を呼びかけるとそこにはすでに魔力を使い果たし屍と化した工藤が横たわっていた。


「ん。ああ。二階堂さんか・・・。すまない。魔力を使い切ったようで体が動かん。このまま答えていいか?」


細々とした声で話す工藤。その状態に少し遠慮がちになりながらも質問をしていく。


「どんなイメージで魔法発動をさせたの?コツってあるのかな?」


「ああ。最初はサキュバスをイメージしてなんか吸い取られるイメージをしたら発動した。一回発動させたら吸われる感覚が分かるから普通に発動できるようになると思う。あとは頑張れ、二階堂さん・・・」


そういってまた工藤は動かなくなった。


「ハハッ。こりゃしばらくゲームとか言ってられんな。この調子で魔力を搾り取ろう。」


「うん。正治君は言ってることが鬼だね。とりあえずサキュバスはわからないけど工藤君の言ってたように何かに吸い取られるイメージを持つことが必要なんだね。」


「その通りだ。二階堂さんも先生に言ったことと同じになるけど、いままで発動させた魔法の中で一番魔力を吸い取られた時の魔法陣をイメージするといけるかもしれないな。」


「わかった。ちょっとやってみる。」


そういって集中し始める光。その後魔法陣から魔力が吸い取られ光も無事魔法を発動させることができた。


「やった!できた!魔力だけが吸い取られるのってこういう感じなんだね!」


そういって満面の笑みを浮かべながら喜ぶ。


「おめでとう二階堂さん。無事発動できたならあとは魔力を使い切るまで使って魔法陣なしで発動できるように頑張っていこう。」


「うんわかった!」


そういって光も魔法を使い続け、20分後には体が怠くなり全く動けなくなった。


こうして仲良く魔力を使い果たした屍が三つできあがったのだった。


「さーて。それじゃボランティアの話をしていかなきゃね。」


「それもそうだな。いつまでもこうなってても何も始まらないし。」


その発言に三人が声を揃えてツッコむ。


「「「鬼か!」」」


その三人のツッコミにまるで動じない正治と桜。逆に「何言ってるの?」という顔をしている。


「いやいや。みんな選んだじゃんスパルタって。これくらいが通常営業だよ。」


「おいおいマジか。これが毎日続くのか?」


「ゲームとか言ってる場合じゃねぇ・・・。」


「私これに運動も頼んでるんだけど・・・。」


「まぁそんなもんだ。とりあえずボランティアの話するぞ。」


そういって何か案がないかみんなに問いかける。しかし全員が体の怠さを訴えさっぱりいい案が浮かばなかった。

そして時間は6時手前となる。


「全然いいアイディア出なかったわね。」


「まぁしょうがないさ。最初はこんなもんだろう。」


その言葉を聞きやっと今日が終わったと言わんばかりの三人。やっと動けるくらいにまで回復した三人は帰る準備を始めた。しかしいい笑顔を浮かべた正治の言葉は無常だった。


「さあてだいぶ動けるようになったみたいだし、もっかい魔力使い切って感覚を掴んでもらうぞー。」


その後部室からは悲鳴が響きわたったという。

これで計20話目。何故か唐突にPV数が上がって焦りました(笑)

これがGWか・・・

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