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学校生活にこんな魔法はいかがですか?  作者: 炎尾
生活魔法で知り合おう。
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部活までの一週間⑥

食堂から戻ってきた三人。次の教科は生活魔法である。チャイムが鳴りドアを開け教卓の前に先生が来る。


「きりーつ。礼。ちゃくせーき。」


ゆるーい日直の声で授業が始まる。


そして教卓にいる先生が挨拶をする。


「生徒諸君初めまして。私は成宮と言う。この授業では私の美しい生活魔法の一つ一つを生徒に教えることになっている。ここにいる生徒諸君も私のように美しく魔法を使っていけるように努力してくれたまえ。」


このときクラス全員が思った。「うわぁ。ナルシストかよ・・・」と。


「とりあえず私はこのクラスの生徒の名前がわからない。まずは自己紹介から始めよう。」


そういって全員に名前を言わせる自己紹介をさせ全員が終わったところで成宮先生が授業方針の話を始めた。


「私の時間では皆が知ってる通り生活魔法を取り扱う。最初は水を生み出す魔法から。そして火や風といった基本的な魔法から教えていく。そしてこれらの魔法は基本のものが多いため一年間取り扱う魔法は魔法陣なしですべて取り扱えるようになってもらう。出来なければ評価は落ちてしまうから精進したまえ。何かこの方針に質問があるものはいないか?」


そういって生徒が手を上げる。


「質問です。テストはどうやって行うんですか?」


「うむ。いい質問だ。私のテストは二つある。一つは私がいくつか指定した魔法をその場で発動してもらう。これは基本的にワンツーマンで行うためテスト前の授業で空き教室に一人ずつ呼び出して行う。そしてもう一つがペーパーテストだ。魔法陣をみてその魔法陣がどのような魔法かを当てるというテストだ。これがテストの方針だ。これでいいかね?」


「はい。ありがとうございます。」


「ではほかに質問はあるかね?」


そういって質問を次の質問を促す成宮先生。そこで今度は正治が手を上げる。


「先生質問です。先生の言う美しい魔法とはいったい何ですか?」


「それもいい質問だ。私は魔法は美しいものだと思う。何もないところから水を生み出し、火を生み出しと無から有を生み出す。それらを扱い便利な生活を送る。生活魔法とは一種のステータスなんだよ。魔法の数々を使いこなし便利で楽な生活を送ることが出来る。そして何より!それを扱う姿がまた美しい・・・。」


徐々に興奮しながら、そして最後はウットリとした表情で自分を抱きしめるように話し続ける成宮先生。

クラスのほとんどが「うわぁ。キャラが濃い・・・」とか思っているなか正治はというと。


(最後はともかく魔法の使い方とか考え方はまともだな。人の目が少ないところでどの程度出来るのかあとで確かめてみよう。)


完全に別のことを考えていた。正治は人並み以上に魔法が使え、頭の中が魔法のことでいっぱいなためそれ以外のことにある意味無頓着であった。


「先生もう大丈夫です。ありがとうございます。」


さすがに話が長くなり面倒になったため正治は話を強引に切る。


「むっ?そうか?ならまた今度語ってやるとしよう。」


クラス全体がこれ以上聞きたくないと思いながら質問の時間は終了した。


「それじゃあ早速授業を始める。最初は水を生み出す魔法を使えるようにしてもらう。そのために先生は特製の魔法陣を準備してきた。これは発動すると水が一滴だけ出る。ものを濡らす心配がないものだ。手にでも垂らして使ってみてくれ。そしてこれは普通の水の魔法陣とほぼ同じ構成だ。練習すれば水の魔法も使えるようになる。今日はこれで練習をしてもらう。」


そういって魔法陣を配り始める。


「皆魔法を使ったことは中学校でもあるだろう。だがあまりうまく出来ない人もいる。だからわからなければ恥ずかしがらずなんでも聞いてくれ。では練習を始めてくれたまえ。」


そういって手を叩き発動を促し、クラス全員が魔法の発動の練習を始めた。


「んーそこの君、ちょっと肩に力を入れすぎだ。もう少し力を抜きため。焦らずとも魔法は発動出来るぞ。」


「あーそこの君発動しないのは魔法のイメージ力が足りないからだ。ただ水が出るではなく一滴の水が出るイメージをしたまえ。そうだ。それでいい。」


そういって指導をしながらクラスを見てまわる成宮先生。

だが正治はこの魔法陣を見て驚いていた。


(なんだこれ?こんなの普通に売ってるもので見たことねぇぞ。これ練習すれば間違いなく水の魔法も扱えるようになる。この先生普通じゃねぇぞ。)


「どうしたんだね君?魔法陣をそんなに凝視して?何かあったのかね?」


「いや。正直この魔法陣すごいなと。見たことがありません。もしやこれ・・・」


そこで先生が正治の口元を抑える。


「それ以上は言ってはいけないよ。あとでそのことについては話そう。放課後時間はあるかい?」


「ええ。どこに行けばいいですか?」


「職員室に来てくれたまえ。そしたら隣の会議室で話をしよう。」


「わかりました。」


「ちなみにこの魔法陣のことに気づくってことは君は発動できるんだね。」


「ええ。魔法陣自体なくても発動出来ます。そして大きさもしっかり指定できます。」


「素晴らしい。君と話をしてみたいと心から私は思っているよ。放課後待っている。とりあえずこの時間は近くのうまく発動出来ない人達に教えてあげてくれ。」


「ハイ分かりました。」


そういって正治の前から離れていく成宮先生。

そこで工藤が話しかけてくる。


「なぁ今なんの話してたんだ?」


「いや。先生から魔法のことでラブコールをもらったんだよ。」


「うわっキモ。」


「言い方が悪かったな。大事な話があるから放課後待っていてほしいと言われた。」


「やはりお前・・・そっち系だったのか・・・。」


「あれ?なんでそうなる?」


「つまり先生から告白されるんだろ?大丈夫だ!俺は今の話は何も聞いてない。だから安心してくれ。」


「安心できねぇよ!誰が告白だ!俺そっち系じゃないからな!?」


否定した正治をよそ目に工藤は悟った目をしながら続ける。


「何も隠さなくてもいい。そう考えれば入学式のことも納得出来るから。ただ半径50センチ以内には入って来ないでくれ。」


「正直想像力豊かだなお前。さすがにあんなものを書くだけはある。」


最後は小さい声で呟きながら、そりゃポエム書くくらいだから当然だよなと今度は正治が悟った目で話始める。


「あれ?なんかいつの間にか俺が残念な人みたいな表情で見られてる。」


「まぁそんなことはいいからお前は発動出来たのか?」


「いや。なんか発動しない。なんでだ?」


「一回やってみろよ。」


「ああ。わかった。」


そういって魔法を発動させるが見た限り何も問題がなかったためイメージ力が足りないと正治は結論付けた。


「イメージが足りないんだろ。どんなイメージでやってる?」


「そりゃ水で濡れてる美人さんのイメージだよ?ワイシャツにに水が張り付いて透けるくらいの。」


「お前の趣味はわからんでもないがなんでそんなイメージでやってるし。だから発動しないんだよ。水滴一粒のイメージでやれよ。」


「オーケー。」


そういってもう一度魔法を発動させるが工藤はまた失敗してしまった。


「ちなみに次はどんなイメージでやったんだ?」


「お前の頭から水滴が落ちるイメージで。」


「はぁ。微妙に距離が開いてるからイメージできても発動できないんだよ。てか俺に使うな。」


「濡れるの嫌だからお前が濡れればいいと思った。」


「水一滴だって言ってるだろ!?おまえの理解力は鳥か!」


「歩かなくても忘れているからそれ以下だな。」


「自分で認めやがった。」


そうふざけながらも無事工藤も発動に成功し、クラス全員が発動することが出来た。


「うむ。皆魔法を使ってる姿は美しかった!次の時間は少しこの魔法陣を発展させるから楽しみにしていてくれたまえ。」


そういって高校初めての生活魔法の授業は幕を閉じたのだった。



成宮先生の名前の由来はナルシストが由来です。

ホントはいじられキャラにしようと思ってたのにどうしてこうなった。

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